女優 森光子
森光子さんについて、漠然と知っていましたがもっと知りたくなって購入しました。
ヒストリーは、美化されたものだけではなく、
通常削除されがちなものも載っていたし、
森さんに関わってきた有名人の「森さん評」が持っていたりと、
いろんな部分からスポットが当たっており、
伝記本として厚みがありました。
森さんの、いつまでも若い感性や、前向きな生き方に敬意をもつ方に
「生き方の教本」のひとつとしておススメします!
ヒストリーは、美化されたものだけではなく、
通常削除されがちなものも載っていたし、
森さんに関わってきた有名人の「森さん評」が持っていたりと、
いろんな部分からスポットが当たっており、
伝記本として厚みがありました。
森さんの、いつまでも若い感性や、前向きな生き方に敬意をもつ方に
「生き方の教本」のひとつとしておススメします!
春駒日記 吉原花魁の日々 (朝日文庫)
著者、森光子による「吉原花魁日記」の続編である。
前著では群馬県高崎の貧家に育った著者が、周旋屋の口車に騙されて、家族を救うために借金のかたとして身を売り、初店から一人前の花魁に育っていく過程が書かれていた。
今回は吉原と言う苦界に身を沈めての毎日の生活の中で見聞、経験した同僚遊女たちや客の生態を鋭く観察し、持ち前の筆力で事実を事細かに綴っている。
前作では主に楼主(置屋の主人)による搾取の構造を見事に分析して見せたが、本編では警察や吉原病院といった医療機関までもがぐるになって娼妓の自由を奪い楼主の搾取に手を貸している実態が描かれている。特に吉原病院に入院中の著者の見聞は、遊女たちが病気(主として性病)になった場合いかなる仕打ちを受けるかを余すところなく叙述していて読者を慄然とせしめる。
その苦界の生活のなかで著者は読書に励み柳沢白蓮(大正天皇の従姉妹にあたる)の女性解放運動家としての活躍を知り、死を覚悟して吉原を脱出、白蓮の元に逃げ込む。
白蓮の元で執筆活動を続け、前著「吉原花魁日記」を出版したあとの、楼主や元同僚の花魁たちの反応も生き生きと詳述されている。
この本はどん底の苦界で身を売って病に倒れていく花魁たちの救出に役立つためにかかれたものであるが、読物としても一級品で、それこを読み出したら一気に読ませるものを持っている。
前著では群馬県高崎の貧家に育った著者が、周旋屋の口車に騙されて、家族を救うために借金のかたとして身を売り、初店から一人前の花魁に育っていく過程が書かれていた。
今回は吉原と言う苦界に身を沈めての毎日の生活の中で見聞、経験した同僚遊女たちや客の生態を鋭く観察し、持ち前の筆力で事実を事細かに綴っている。
前作では主に楼主(置屋の主人)による搾取の構造を見事に分析して見せたが、本編では警察や吉原病院といった医療機関までもがぐるになって娼妓の自由を奪い楼主の搾取に手を貸している実態が描かれている。特に吉原病院に入院中の著者の見聞は、遊女たちが病気(主として性病)になった場合いかなる仕打ちを受けるかを余すところなく叙述していて読者を慄然とせしめる。
その苦界の生活のなかで著者は読書に励み柳沢白蓮(大正天皇の従姉妹にあたる)の女性解放運動家としての活躍を知り、死を覚悟して吉原を脱出、白蓮の元に逃げ込む。
白蓮の元で執筆活動を続け、前著「吉原花魁日記」を出版したあとの、楼主や元同僚の花魁たちの反応も生き生きと詳述されている。
この本はどん底の苦界で身を売って病に倒れていく花魁たちの救出に役立つためにかかれたものであるが、読物としても一級品で、それこを読み出したら一気に読ませるものを持っている。
吉原花魁日記 光明に芽ぐむ日 (朝日文庫)
100年ほども前の女性の貴重な胸の内を読むことができました。
過酷な生活の中でも日記を書くことを生きる糧として
自分を清める作業としていたこと、
吉原に売られた女性の苦悩がよくわかりました。
花魁自らが書きとめていた日記として大変貴重だと思います。
過酷な生活の中でも日記を書くことを生きる糧として
自分を清める作業としていたこと、
吉原に売られた女性の苦悩がよくわかりました。
花魁自らが書きとめていた日記として大変貴重だと思います。