仲井戸さんが一枚のレコードに託されたいろいろな思いを感じながら楽しく繰り返し読ませていただいております。もう７０才を過ぎた私にとってこの本はただただ　いろいろな意味で昔を思いださせる　懐かしさが一杯詰め込まれた素敵な一冊です。私にとっても　武蔵野　国立　新宿は若き日々を過ごした思い出の地　−だんだんわかったー　と共に是非　是非読んでいただきたいとおもいます。今の若者はあまり使わない　言葉の言い回し等にノスタルジーを感じます。年齢問わず　彼のスピリットは必ずや皆さんの心に通じることと確信しています。

人生の中で、こんなに買って良かったと思えるものはないかもしれません。３５年前、儚げで繊細そうだった古井戸のチャボ。チャボの曲が私の心の中を代弁してくれているようで夢中になっていた。そして今、時を経てやっと自分に戻れた私が再びチャボと出会う。知らなかったチャボの歴史をこのＤＶＤが教えてくれました。様々なことを乗り越えてさらに素晴らしいアーティストになっている。いつまでもチャボの中には少年がいる。凄い６２歳。自分の５２歳という今が嫌ではなくなりました。チャボを知っている５２歳の私が大好きになれた。チャボもこの歳の自分をメンタル的には実感できないとＤＶＤの中で言っている。ホントにそう思う。ありがとうチャボ！

発売されてもう20数年経つけれど、色褪せないセピアの、永遠のノスタルジー。
「ジェファーソンエアプレーンに飛び乗って」と始まる一曲目から、これは80年代ではない。

バックはリンコさんのウッドベースとコーちゃんのドラム。
特にリンコさんのウッドベースはいい音でアナログ感があって、深い味わい。ギターもアコギ中心に素晴らしい音。

元々RCサクセションではウッドベースを弾いていたリンコさんです。
僕の中では、シングルマンの続きをチャボが作ったという感じです。

ブルーハーツのマーシーが「夏のぬけがら」というアルバムを出したのはこのあとですが、似た感触の、日本のフォークではない静かな夏の風景画。

詩人として、唄い手として、素晴らしいアルバム。
ノスタルジーと退廃。そしてさざなみ。

チャボサイコーだよ~ロックンロール＆ブルースをもっと聞かせてくれよ~ん

清志郎のファンだけどチャボってよく知らないわ〜という方にはあまりおすすめしません。
このＤＶＤおよび同時発売ＣＤは、ここがいい、ここが悪い、とか論評できる類のものではないのです。チャボがひとりで亡き清志郎のためにＲＣを歌うということが、どういうことなのか、言葉で説明しないと分らない人には観て欲しくないとさえ思ってしまう。もちろん商品としてお金を出してお求めになった人がどんな感想をお持ちになったとしてもそれは自由なわけですが。チャボは亡き友のためにそして何より自分が前に進むために、このライブを行ったのでしょう。そこにどれだけの葛藤・迷いがあり、それを振り払うためにどれだけの強い気持ちを持たねばならなかったのか・・・まずＣＤを聴いてほとんど涙はとまらない状態でしたが、ＤＶＤではそのチャボの強い意志が、ひしひしと感じられます。泣いてんじゃねーぞ！ってハッパかけられる感じです。あらためて失ったものの大きさを思いました。もういくら言葉をつらねても、チャボさんの純粋な思いを汚すだけのような気がしてくるので、こんなレビューでご参考になりますかどうか？このへんでやめておきます。