妻と女秘書【字幕版】 [VHS]
普遍的なテーマで今見ても全く見劣りしない作品です。脚本、演出とも上手に描かれていて、妻が秘書と夫との仲を疑いはじめる心情が自然に伝わってきて、且つ示唆とウイットに富んでいてとてもいい。『新婚道中記』『孔雀夫人』『天使』あたりの夫婦物の微妙な機微をテーマにした作品がお好きな方にお勧め。秘書役のジーン・ハーロウの恋人役にジェームズ・スチュアートが出ているのも見逃せない。
キャノンズ(字幕スーパー版) [VHS]
ジーン・ハックマン主演作で『こりゃつまらん』と思った作品に今まで出会った事がなかったのだが、とうとうと言って良い作品が今作。
「破壊」や「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」、「リーサル・ウェポン」と言った凸凹コンビによる刑事物と同様の作品だが、
相棒役に起用したのがコメディアンのダン・エイクロイドだったので、今作はコメディ・タッチとなっている。
つまりハックマンは悪党どもには容赦はしない、犯人逮捕の為なら多少ダーティな捜査もやってしまう、何時もと変わらぬキャラを演じているのだが
エイクロイドが多重人格症、しかもハリー・キャラハンにカーク船長、ブッチ・キャシディと言った訳の解らん人格が所構わず現れるトンデモナイ相棒なので
マトモなストーリー展開になろうはずがない。
更にメル・ブルックス・ファミリーのドム・デルイーズが共演していると言う事は、ある程度の映画ファンならどういう流れになるのかはお解りいただけるはず。
演出を担当しているのが「ポーキーズ」のボブ・クラーク監督なので、これも不安要素だったのだが、やはり不安的中といったところである。
脚本にはあのリチャード・マシスンが関わっているだけに、多少期待もしたのだが、兎に角エイクロイドのギャグが空回りと言うか、お寒い限りで笑えない。
彼得意の物真似ギャグは悪くないが、笑いを取るにはもう一つ。
又、ハックマンとのコンビも終始噛み合っておらず、折角の夢の様な?共演が全くと言って良い程、活かされていない。
これは演出家の手腕にも原因が有るのだろう。
冒頭、ボートの追っかけ等結構大がかりなアクション・シーンで始まり、永遠のチンピラ俳優ポール・コスロが生首を釣り竿で吊るしていたりと
一体全体何がおっぱじまるのかと大いなる期待を持たせてはくれます。
エイクロイドが演じる麻薬課のエリス刑事は事件現場の状況分析の天才と言う設定もストーリーを盛り上げる要素かと思いきや、最初だけでした。
ナチスの生き残りやイスラエルのスパイ組織であるモサドが絡んだり、果てはヒトラー出演のポルノ映画なんて『なんじゃそりゃ?』と言った事まで絡んできて
FBIまで登場するなど、お話はかなり大がかりなものとなっていますが、そのどれもが行き当たりばったりな演出で、やっぱりこの監督ではダメかと思った次第。
ちなみに個々のアクション・シーンはそれ程悪くありませんし(特に警察署の駐車場に停めてあったバンを失敬して逃げまくるカーチェイスはグッド)、
撮影当時最も美しかった頃だと思われるナンシー・トラヴィスがモサドのスパイ役で出演しているので(但し、アクションは全く見せてくれませんし、スパイは全然似合わない)
私的にはそこそこ満足のいく作品ではありました。
もしハックマンにもおフザケ演技をさせていれば、ひょっとしたら傑作コメディになっていたかも...
「破壊」や「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」、「リーサル・ウェポン」と言った凸凹コンビによる刑事物と同様の作品だが、
相棒役に起用したのがコメディアンのダン・エイクロイドだったので、今作はコメディ・タッチとなっている。
つまりハックマンは悪党どもには容赦はしない、犯人逮捕の為なら多少ダーティな捜査もやってしまう、何時もと変わらぬキャラを演じているのだが
エイクロイドが多重人格症、しかもハリー・キャラハンにカーク船長、ブッチ・キャシディと言った訳の解らん人格が所構わず現れるトンデモナイ相棒なので
マトモなストーリー展開になろうはずがない。
更にメル・ブルックス・ファミリーのドム・デルイーズが共演していると言う事は、ある程度の映画ファンならどういう流れになるのかはお解りいただけるはず。
演出を担当しているのが「ポーキーズ」のボブ・クラーク監督なので、これも不安要素だったのだが、やはり不安的中といったところである。
脚本にはあのリチャード・マシスンが関わっているだけに、多少期待もしたのだが、兎に角エイクロイドのギャグが空回りと言うか、お寒い限りで笑えない。
彼得意の物真似ギャグは悪くないが、笑いを取るにはもう一つ。
又、ハックマンとのコンビも終始噛み合っておらず、折角の夢の様な?共演が全くと言って良い程、活かされていない。
これは演出家の手腕にも原因が有るのだろう。
冒頭、ボートの追っかけ等結構大がかりなアクション・シーンで始まり、永遠のチンピラ俳優ポール・コスロが生首を釣り竿で吊るしていたりと
一体全体何がおっぱじまるのかと大いなる期待を持たせてはくれます。
エイクロイドが演じる麻薬課のエリス刑事は事件現場の状況分析の天才と言う設定もストーリーを盛り上げる要素かと思いきや、最初だけでした。
ナチスの生き残りやイスラエルのスパイ組織であるモサドが絡んだり、果てはヒトラー出演のポルノ映画なんて『なんじゃそりゃ?』と言った事まで絡んできて
FBIまで登場するなど、お話はかなり大がかりなものとなっていますが、そのどれもが行き当たりばったりな演出で、やっぱりこの監督ではダメかと思った次第。
ちなみに個々のアクション・シーンはそれ程悪くありませんし(特に警察署の駐車場に停めてあったバンを失敬して逃げまくるカーチェイスはグッド)、
撮影当時最も美しかった頃だと思われるナンシー・トラヴィスがモサドのスパイ役で出演しているので(但し、アクションは全く見せてくれませんし、スパイは全然似合わない)
私的にはそこそこ満足のいく作品ではありました。
もしハックマンにもおフザケ演技をさせていれば、ひょっとしたら傑作コメディになっていたかも...
キャノンズ [DVD]
ジーン・ハックマン主演作で『こりゃつまらん』と思った作品に今まで出会った事がなかったのだが、とうとうと言って良い作品が今作。
「破壊」や「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」、「リーサル・ウェポン」と言った凸凹コンビによる刑事物と同様の作品だが、
相棒役に起用したのがコメディアンのダン・エイクロイドだったので、今作はコメディ・タッチとなっている。
つまりハックマンは悪党どもには容赦はしない、犯人逮捕の為なら多少ダーティな捜査もやってしまう、何時もと変わらぬキャラを演じているのだが
エイクロイドが多重人格症、しかもハリー・キャラハンにカーク船長、ブッチ・キャシディと言った訳の解らん人格が所構わず現れるトンデモナイ相棒なので
マトモなストーリー展開になろうはずがない。
更にメル・ブルックス・ファミリーのドム・デルイーズが共演していると言う事は、ある程度の映画ファンならどういう流れになるのかはお解りいただけるはず。
演出を担当しているのが「ポーキーズ」のボブ・クラーク監督なので、これも不安要素だったのだが、やはり不安的中といったところである。
脚本にはあのリチャード・マシスンが関わっているだけに、多少期待もしたのだが、兎に角エイクロイドのギャグが空回りと言うか、お寒い限りで笑えない。
彼得意の物真似ギャグは悪くないが、笑いを取るにはもう一つ。
又、ハックマンとのコンビも終始噛み合っておらず、折角の夢の様な?共演が全くと言って良い程、活かされていない。
これは演出家の手腕にも原因が有るのだろう。
冒頭、ボートの追っかけ等結構大がかりなアクション・シーンで始まり、永遠のチンピラ俳優ポール・コスロが生首を釣り竿で吊るしていたりと
一体全体何がおっぱじまるのかと大いなる期待を持たせてはくれます。
エイクロイドが演じる麻薬課のエリス刑事は事件現場の状況分析の天才と言う設定もストーリーを盛り上げる要素かと思いきや、最初だけでした。
ナチスの生き残りやイスラエルのスパイ組織であるモサドが絡んだり、果てはヒトラー出演のポルノ映画なんて『なんじゃそりゃ?』と言った事まで絡んできて
FBIまで登場するなど、お話はかなり大がかりなものとなっていますが、そのどれもが行き当たりばったりな演出で、やっぱりこの監督ではダメかと思った次第。
ちなみに個々のアクション・シーンはそれ程悪くありませんし(特に警察署の駐車場に停めてあったバンを失敬して逃げまくるカーチェイスはグッド)、
撮影当時最も美しかった頃だと思われるナンシー・トラヴィスがモサドのスパイ役で出演しているので(但し、アクションは全く見せてくれませんし、スパイは全然似合わない)
私的にはそこそこ満足のいく作品ではありました。
もしハックマンにもおフザケ演技をさせていれば、ひょっとしたら傑作コメディになっていたかも...
「破壊」や「シカゴ・コネクション/夢みて走れ」、「リーサル・ウェポン」と言った凸凹コンビによる刑事物と同様の作品だが、
相棒役に起用したのがコメディアンのダン・エイクロイドだったので、今作はコメディ・タッチとなっている。
つまりハックマンは悪党どもには容赦はしない、犯人逮捕の為なら多少ダーティな捜査もやってしまう、何時もと変わらぬキャラを演じているのだが
エイクロイドが多重人格症、しかもハリー・キャラハンにカーク船長、ブッチ・キャシディと言った訳の解らん人格が所構わず現れるトンデモナイ相棒なので
マトモなストーリー展開になろうはずがない。
更にメル・ブルックス・ファミリーのドム・デルイーズが共演していると言う事は、ある程度の映画ファンならどういう流れになるのかはお解りいただけるはず。
演出を担当しているのが「ポーキーズ」のボブ・クラーク監督なので、これも不安要素だったのだが、やはり不安的中といったところである。
脚本にはあのリチャード・マシスンが関わっているだけに、多少期待もしたのだが、兎に角エイクロイドのギャグが空回りと言うか、お寒い限りで笑えない。
彼得意の物真似ギャグは悪くないが、笑いを取るにはもう一つ。
又、ハックマンとのコンビも終始噛み合っておらず、折角の夢の様な?共演が全くと言って良い程、活かされていない。
これは演出家の手腕にも原因が有るのだろう。
冒頭、ボートの追っかけ等結構大がかりなアクション・シーンで始まり、永遠のチンピラ俳優ポール・コスロが生首を釣り竿で吊るしていたりと
一体全体何がおっぱじまるのかと大いなる期待を持たせてはくれます。
エイクロイドが演じる麻薬課のエリス刑事は事件現場の状況分析の天才と言う設定もストーリーを盛り上げる要素かと思いきや、最初だけでした。
ナチスの生き残りやイスラエルのスパイ組織であるモサドが絡んだり、果てはヒトラー出演のポルノ映画なんて『なんじゃそりゃ?』と言った事まで絡んできて
FBIまで登場するなど、お話はかなり大がかりなものとなっていますが、そのどれもが行き当たりばったりな演出で、やっぱりこの監督ではダメかと思った次第。
ちなみに個々のアクション・シーンはそれ程悪くありませんし(特に警察署の駐車場に停めてあったバンを失敬して逃げまくるカーチェイスはグッド)、
撮影当時最も美しかった頃だと思われるナンシー・トラヴィスがモサドのスパイ役で出演しているので(但し、アクションは全く見せてくれませんし、スパイは全然似合わない)
私的にはそこそこ満足のいく作品ではありました。
もしハックマンにもおフザケ演技をさせていれば、ひょっとしたら傑作コメディになっていたかも...
ホワイト・ライト+17(紙ジャケット仕様)
ある意味、不運なバード。もっと名声も人気も得てしかるべきであったが、バンドというよりも、メンバー各人がのしあがっていこうという一点でのみ結びついていた中で傑出した作曲能力から他のメンバーから妬まれスピンアウト。音楽仲間、特に近年再評価されているが彼の作品の中で最もまとまっている内容。アウトテイクも秀逸。でも本当に聴きこむならアナログを薦めるが。