カルメン [Blu-ray]
メリメとビゼーとカルロスサウラが入り混じった現代劇。出演者は最高のダンサーでカルメンのストーリーなのか現代劇の部分なのか判らなくなる。随所に出てくるフラメンコは最高、たまらんなー。
カルメン (岩波文庫 赤 534-3)
1845年10月にリリースされたメリメ作のこの「カルメン」が、その後いろいろと現れる「カルメンもの」のオリジナルである。カルメン・マキしかり、ピンクレディー歌うところの「私の名前はカルメンでっす」、しかり「もちろんあだ名に決まってまっす!」であり、これらは二番煎じ、三番煎じ。日本映画では「カルメン、故郷に帰る!」ってなこともあった。その他、オペラあり、映画化があり・・・・・。
当初、「私」が旅行中に偶然出逢い、意気投合した盗賊の頭ドン・ホセが、その後「私」となって物語る武勇伝の数々。ホセが一目惚れしたのが人妻カルメンだったから、話はややこしい。このカルメンなるジプシー女もなかなかの性悪女で、一筋縄ではいかないが、このホセに惚れちまうってんだから話は面白い・・・・・
初訳リリースが1929年4月ということだから、相当昔の話になるが、その後改版はされても、翻訳は変わっていないようだ。80年以上前の翻訳でも十分21世紀でも通用するのだから、杉先生の翻訳は当初から素晴らしいものだったと言わざるを得ない。
当初、「私」が旅行中に偶然出逢い、意気投合した盗賊の頭ドン・ホセが、その後「私」となって物語る武勇伝の数々。ホセが一目惚れしたのが人妻カルメンだったから、話はややこしい。このカルメンなるジプシー女もなかなかの性悪女で、一筋縄ではいかないが、このホセに惚れちまうってんだから話は面白い・・・・・
初訳リリースが1929年4月ということだから、相当昔の話になるが、その後改版はされても、翻訳は変わっていないようだ。80年以上前の翻訳でも十分21世紀でも通用するのだから、杉先生の翻訳は当初から素晴らしいものだったと言わざるを得ない。
Bizet: Carmen: In Full Score
歌劇カルメンに於いては最初に上演された(オペラ・コミック)版、ギローによるレチタティーヴォ追加(グランドオペラ)版、フリッツ・エーザーによる改訂版(オペラコミックへ回帰)が存在しているが、これはギローによるレチタティーヴォ版のスコアである。
オペラコミック版についてはオイレンブルク社から出版されているスコアを参照されたい。
最近上演されているものは殆どエーザーによる改訂版に基づいているが、一昔前の音源などは殆どギローによる版をもとにしていた。
カルメンの上演に於いては一般に最初のオペラコミック版は成功せず、ギローによるグランドオペラ版で上演されて大ヒットした、とされている。
その意味でも(現代では上演される機会が少ないにしても)このスコアの存在意義は大きいと思われる。
オペラコミック版についてはオイレンブルク社から出版されているスコアを参照されたい。
最近上演されているものは殆どエーザーによる改訂版に基づいているが、一昔前の音源などは殆どギローによる版をもとにしていた。
カルメンの上演に於いては一般に最初のオペラコミック版は成功せず、ギローによるグランドオペラ版で上演されて大ヒットした、とされている。
その意味でも(現代では上演される機会が少ないにしても)このスコアの存在意義は大きいと思われる。
ビゼー:カルメン [DVD]
パリ・オペラ座のライヴです。画質はいいとはいえませんが、ベルガンサ、ドミンゴ、ライモンディ、リチャレッリ すばらしいキャストです。ドミンゴ、ライモンディはミラノ・スカラ座、ウィーン国立歌劇場でも、何回も競演しており、フランチェスコ・ロージー監督の映画「カルメン」でもすばらしい歌唱、演技をみせています。ピエロ・ファジョーニの演出は、ドン・ホセの心象風景が挿入され、必ずしもオーソドックスとはいえませんが、奇をてらいすぎていない、基本をおさえたわかりやすい演出になっています。国際的スターで主要登場人物をかため、脇はフランス出身の舞台経験豊かなヴェテランでかためています。パリ・オペラ座のフランスオペラは、一見の価値があります。