Testament, The
スリルとサスペンスを求める読者にはきっと物足りないだろう。主人公は優秀な弁護士なんだけれど、自分の仕事に誇りを持てなくて、自分自身にも仕事にもうんざりしている。アルコールに溺れるより他、自分を慰める術を持たない。その彼が、アマゾンへ遺産相続人を捜しに出かける。そこで、彼には理解できな価値観と出会う。アマゾンに暮らす人々の価値観、そして、相続人であるレイチェルの宣教師としての価値観。私には、カトリックの価値観は受け入れ難い。しかし、主人公はそこに安らぎを見出したようだ。アメリカにもどって、神父と知り合い、その神父とのつきあいで今までの疲れを癒しているような主人公の描写がけっこう長い。これが気に入らない、という向きも多いかもしれないが、私はここがけっこう気に入っている。アマゾンではいろいろと辟易した主人公だが、アメリカにもどると、それら全てをなつかしんでいる。私はキリスト教の価値観は好きではないが、それをベースとするアメリカの、資本主義とは矛盾するもう一方の価値観を感じた。それで、主人公が癒されるのは、わかる気がする。私も少し、癒される気がした。
Gathering (Reis)
ここ数年の中ではベスト3に入る一枚。これだけ何度も聴けるスラッシュメタルアルバムはひさしぶりだった。一度は解散などの騒動もあったが現役で続けてきたこのパワーは近年ブームになっている様々なバンドの復活作の比ではない。デイヴのドラムもさすがだが、やはりエリックのくり出すギターリフはパワフルで気持ちがいい。過小評価もはなはだしい。彼らは間違いなくスラッシュ界を引っ張ってきた第一人者であり今後もそうであってほしい。
Live in London [DVD] [Import]
懐かしのメンバーで懐かしの曲を中心(Ritualまで)に演奏。New Order, Legacy, Pratice What you Preachからの曲が多いので、当時からのファンにはヨダレもの。チャックも病み上がりとは思えない迫力。音質も画質もまあOK。唯一残念なのは場所が狭いのと客ののりがイマイチな点(同じロンドンでもMachineheadがすごかった)。米国の地元などでやったほうがよかったかも。
Z.O.E 2173 TESTAMENT
スパロボの劣った盤と考えてもらえばいいんですが、このゲームの最大の特徴はiasです。これはシューティングゲームみたいな感じで、サイトに敵が入った時にボタンを押せばいいというものです。敵に攻撃された時は逆で一定時間ない逃げたらいい仕様になっています。しかしこのシステムのせいで命中率0のはずが当たってしまったり逆に命中率100が外れたりということが起こってしまいます。おまけにストーリーにおいてはいいものはひとつもありません。ロボットの形状もダサいしほとんどの攻撃は移動後に使えないし、悪いとこだらけです。