収録作品は以下のとおりです。
1.薔薇盗人(昭和7年)
2.野(昭和15年)
3.聖ヨハネ病院にて(昭和21年)
4.姫鏡台(昭和26年)
5.柳の葉よりも小さな町(昭和27年)
6.大懺悔(昭和28年)
7.美人画幻想(昭和34年)
8.白い屋形船(昭和38年)
9.上野桜木町(昭和47年)
10.ブロンズの首(昭和47年)

1.貧しい家庭の少年が、妹のために学校の薔薇の花を盗む話。
2.困窮の作家が、杉並付近(?)の「野」を散歩する・・思いがけず見つけた神学校や牧場の田園風景。
3.妻の入院に付きそう日々を描いた作品。ミサに参列した作者が感じたものは。
4.執筆中の、自分をモデルにした原稿を盗み読んだ妹が、作品の公表をやめてくれと頼む・・。
5.少年時代より、折々に訪ねた故郷近くの町を回想する内容。
6.鉄道自殺した仏教僧、彼は作者の学生時代の同級生だった。彼の人生を作者の視点で振り返る。僧の最後の懺悔とは・・。
7.古書店で見かけた画集にあった伊東深水の美人画「指」。そこから父親を回想する。
8.脳出血で入院した作家が、死と生のはざまを幻想的に描く。
9.川端康成の訃報をうけ、作者が編集者時代の、川端との交流を振り返る。
10.彫刻家久保孝雄との交流を振り返った作品。

やはり「薔薇盗人」が良いですね。極貧家庭の中、布団に寝た妹の上にのぜた薔薇の「紅」の色彩感が素晴らしい。
「姫鏡台」の中に登場する「老嬢」なる妹を題材にした小説は、昭和21年の「きゃうだい夫婦」で、「きょうだい」つながりというわけでもないでしょうが、結末がとても美しい。
「大懺悔」も、他者の人生を題材にしたちょっと異色ながらも印象的な作品でした。

「私小説」というと、作者の心の闇を赤裸々に、吐き出すように描いた重たい作風を連想しますが、ここで読まれるいずれの作品も、読後が優しく、どこか「救い」を感じるのがとても良いです。

マリリンモンローの写真集である。
セックスシンボルとされているが、
マリリンモンローの様々な顔や姿がある。
本当に多様なのである。
写真で美しいのであるから、
その姿は「美」そのものであったであろう。
ジョー・ディマジオとの写真がなんとなくいい。

やっぱり、マリリン・モンロー・ノー・リターンか。
マリリンモンローに会いたかったら、
この写真集をひもとこう。

BELINDAのライブ鑑賞後に再び観たくなって購入しました!!
どれもこれも懐かしい歌と懐かしい映像ばかり