本編の画質、音質は文句なし。1〜4話は16mmだけど、16mmの解像度がどのぐらいあるかを
考えればBlu-ray化に意義があるのは分かる。DVDとは別物に仕上がっている。
音声は5.1ch音声のみではなくオリジナル音声も収録されているし、満足している。
以降は映像特典について説明。
DISC 1に収録されている映像特典
・科学講座
・PV集 ビデオ予告2種と店頭用予告(初期単品DVDが初出)
・第1話、第2話オーディオコメンタリー(新規)
DISC 2に収録されている映像特典
・ノンテロップエンディング(合体劇場版のもの)
・新科学講座(LD-BOXが初出)
・グッドモーニング 沖女!、戦闘宙域、シズラープロジェクト(初期単品DVDが初出)
・PV集 PS2ソフトのCM&オープニング、リマスター版DVD-BOXのCM、BD-BOXのCM
・帰ってきた科学講座(新規)
・第5話、第6話オーディオコメンタリー(新規)
Complete Editionの特典に収録されている映像特典
・第5話アフレコ用簡易テレシネ映像(リマスター版DVD-BOXが初出)
・第6話ノートリミング版(リマスター版DVD-BOXが初出)
・電影帝国収録映像(リマスター版DVD-BOXが初出)
・アニメビジョン収録映像 (リマスター版DVD-BOXが初出)
・静止画設定資料集(初期単品DVDやリマスター版DVD-BOXにも収録されていたが再構成されて点数も増えている)
・庵野秀明、田中公平、佐々木史朗へのインタビュー&声優座談会(パーフェクトガイドの再録)
・第4話アバン
タイトルノートリミング版(オリジナルでは上下に黒帯があったけど
リマスター版DVD-BOXではノートリミングに差し替えられた。今回のBD-BOXでは
改めて黒帯を加えてオリジナルに近い状態に戻されたのでノートリミングを映像特典として収録)
・サウンドリプライズ版インタビュー(合体劇場版BOXの特典DISCに収録された約26分のものを
再構成、約40分にボリュームアップして収録
5.1ch音声は完全な形での収録は初とはいえ合体劇場版の時に録られたものだし、
完全に新規の特典と言えるのは「帰ってきた科学講座」とコメンタリーぐらいだけど
これまでにあった映像素材がひと通りガッツリ収録されていてまさに「Complete Edition」と言えるボリューム。
新作の「帰ってきた科学講座」ではまさかのコーチの○○に驚かされた。
ただブックレットについては、パーフェクトガイドからはインタビューや企画書等が多数再録されているけど
イラスト
ギャラリーや元ネタ辞典、雑誌記事などは再録されていないのが残念。映像も含めると
かなり再録されているだけに、ちょっと惜しいなと思った。
電脳学園IIIのゲーム画面や原画、フィルムコミックに載っていた岡田斗司夫によるSF設定解説、
コミックガンバスターに載っていた前田真宏の1ページ漫画、ガレージキットの箱絵が収録されているのは良いけど。
本編についてあえて不満を述べるなら、第6話は16:9の画面に合わせたものをオマケで収録してほしかった。
「4:3に上下マスクで亜シネスコ」がオリジナルなので、あくまでオマケで。まあ劇場版を観れば済むとも言えるけど。
6話のラストのカラーパートもリマスターDVD同様に画質が気になったけど、これはテロップの入った状態の
カラーパートはビデオ素材しか残ってないという事だろうか。映像特典として収録されている
劇場版のノンテロップエンディングは綺麗なので、それにオリジナルに似せてテロップを入れるという手も
あったのではないか、とも思った。もちろんそれはオリジナルではないので収録するならやはりオマケとして。
あと、3話と4話にもコメンタリーがほしかったかな。
5.1ch音声に関しては、サラウンド環境のあるなしで感想も変わってくるだろうし
あまりあれこれ言うのはやめておくけど、個人的にはキミコが大人になっても
渕崎ゆり子だったのは嬉しい。なぜ当時違ったのかは映像特典のインタビューで語られている。
5.1ch音声では何故かED曲「トライAgain…!」の編集がオリジナル音声と異なり、
最後の「いつかまた」の部分が「焦らずに」に変わっているのは違和感を覚えた。
最後にComplete Editionと通常版を分ける意味について。少しでも安いバージョンを出して
より数を売りたい、という事なのだろうと思うけど、この手のBOXを買う人は内容てんこ盛りを望むのではないか。
少なくともネットでは通常版を買っている人を見かけない。マクロスやヤマトのTV版BD-BOXも同様に
Complete Editionと通常版で発売されるみたいだけど、このスタイルは長く続かない気がする。