Supremacy (24bt) (Dig)
エドワード・ホーヴィンガー(vo)
ヘンク・ヴァン・ダー・ラーズ(g)
ギルバート・ポット(g,key)
マーティン・ヘルマンテル(b)
ダーク・ブルネインバーグ(dr)
オランダ出身メロディック・メタルの、'94年発表2nd。
前作に比べ、プログレ分がやや多目。速い曲の比率もぐんと上がり、非常に質の高いアルバムに仕上がった。
5分を越える長い曲が目立つが、緩急織り交ぜたよく練られた構成、ヘンクのメロディ、テクニック共に卓越したギター・プレイにより、1曲1曲が非常に密度の濃いものとなっている。
そのヘンクもインタビューで語っていたが、本作からがElegyの本領発揮と言えるだろう。
少々やりすぎ感もなくはないが、そのクドさがいい(笑)
ヘンク・ヴァン・ダー・ラーズ(g)
ギルバート・ポット(g,key)
マーティン・ヘルマンテル(b)
ダーク・ブルネインバーグ(dr)
オランダ出身メロディック・メタルの、'94年発表2nd。
前作に比べ、プログレ分がやや多目。速い曲の比率もぐんと上がり、非常に質の高いアルバムに仕上がった。
5分を越える長い曲が目立つが、緩急織り交ぜたよく練られた構成、ヘンクのメロディ、テクニック共に卓越したギター・プレイにより、1曲1曲が非常に密度の濃いものとなっている。
そのヘンクもインタビューで語っていたが、本作からがElegyの本領発揮と言えるだろう。
少々やりすぎ感もなくはないが、そのクドさがいい(笑)
Labyrinth of Dreams (24bt)
エドワード・ホーヴィンガー(vo)
ヘンク・ヴァン・ダー・ラーズ(g)
アーノ・ヴァン・ブラッセル(g)
トニー・ヴォン・ダー・ストローム(key)
マーティン・ヘルマンテル(b)
セルジオ・メウゼン(dr)
オランダ出身正統派メロディック・メタル・バンドの、'93年発表1st。
伸びやかで突き抜けるようなハイ・トーンを駆使するエドワードのヴォーカルと、パワフルでメロディアスなサウンドで構成される、王道ヨーロピアン・メタル。
Dark moorやRhapsodyほど壮大かつシンフォニックなバンドではないが、TwilightningやHibriaのような比較的シンプルでなおかつテクニカルな系統のバンドが好きなら、手を出してみる価値はある。
ミドル・テンポの曲や、バラード分がやや高め。
疾走曲は2〜3曲ってとこか。
ヴォーカルもグレイトだが、'Cや'Gのインスト曲の、速さとメロディアスさを兼ね備えた展開にも、十分なドラマ性を感じる。
ヘンクとアーノの速弾きバトルもかなりのもの。
なんか90年代の忘れ形見みたいなバンドだが、このElegyがメロスピ界に残した影響は大きい。
なお、このデビュー作もかなりの水準だが、彼らが凄くなるのはまだまだこれからなのですよ。
ヘンク・ヴァン・ダー・ラーズ(g)
アーノ・ヴァン・ブラッセル(g)
トニー・ヴォン・ダー・ストローム(key)
マーティン・ヘルマンテル(b)
セルジオ・メウゼン(dr)
オランダ出身正統派メロディック・メタル・バンドの、'93年発表1st。
伸びやかで突き抜けるようなハイ・トーンを駆使するエドワードのヴォーカルと、パワフルでメロディアスなサウンドで構成される、王道ヨーロピアン・メタル。
Dark moorやRhapsodyほど壮大かつシンフォニックなバンドではないが、TwilightningやHibriaのような比較的シンプルでなおかつテクニカルな系統のバンドが好きなら、手を出してみる価値はある。
ミドル・テンポの曲や、バラード分がやや高め。
疾走曲は2〜3曲ってとこか。
ヴォーカルもグレイトだが、'Cや'Gのインスト曲の、速さとメロディアスさを兼ね備えた展開にも、十分なドラマ性を感じる。
ヘンクとアーノの速弾きバトルもかなりのもの。
なんか90年代の忘れ形見みたいなバンドだが、このElegyがメロスピ界に残した影響は大きい。
なお、このデビュー作もかなりの水準だが、彼らが凄くなるのはまだまだこれからなのですよ。
エレジー デラックス版 [DVD]
「Elegy」・・・まさしくそのタイトルのごとく、美的な旋律や韻律のある文学と芸術表現を中心とし、哀歌とも悲歌とも挽歌ともいえる模様を描き切ったものです。
メトロノームが状況に何があっても時は変化することなく正確に刻むことを示しており、モノクロ写真の濃淡がシンプルな流れの中で複雑な感情の膨らみを持たせており、ゴヤの”着衣のマハ”と”裸のマハ”が小粋な娘から絵になる娘へと変貌するところを印象付けているように思います。
独身を楽しむ老教授がハード面だけを求める遊び心であった30も離れた小娘に対して、まさしく初めて感じた恋というハートが揺らぐものに陥ってしまい、歳の差や今までのポリシーを覆す人生の岐路に立って前進することに逡巡したあげく、その選択に虚しい後悔の思いを持ち続けるというラブストーリー。
心を打たれるような感動は観ているものに響いてきませんが、老教授と小娘のロマンスというものに対して見た目を含め小汚さがなく、作品の演出には常にロマンチックな美しさや芸術性を感じさせています。
ペネロペ・クルスは「トリコロールに燃えて」で助演していましたが、容姿ともにこれ以上動かしようのないといった美貌の持ち主であり、黒髪であるところが軽くはない清楚さが満ち溢れています。
ベン・キングズレーは、とても甘くダンディーな雰囲気が出ていて、なによりも筋肉質なボディーに天晴れです。
メトロノームが状況に何があっても時は変化することなく正確に刻むことを示しており、モノクロ写真の濃淡がシンプルな流れの中で複雑な感情の膨らみを持たせており、ゴヤの”着衣のマハ”と”裸のマハ”が小粋な娘から絵になる娘へと変貌するところを印象付けているように思います。
独身を楽しむ老教授がハード面だけを求める遊び心であった30も離れた小娘に対して、まさしく初めて感じた恋というハートが揺らぐものに陥ってしまい、歳の差や今までのポリシーを覆す人生の岐路に立って前進することに逡巡したあげく、その選択に虚しい後悔の思いを持ち続けるというラブストーリー。
心を打たれるような感動は観ているものに響いてきませんが、老教授と小娘のロマンスというものに対して見た目を含め小汚さがなく、作品の演出には常にロマンチックな美しさや芸術性を感じさせています。
ペネロペ・クルスは「トリコロールに燃えて」で助演していましたが、容姿ともにこれ以上動かしようのないといった美貌の持ち主であり、黒髪であるところが軽くはない清楚さが満ち溢れています。
ベン・キングズレーは、とても甘くダンディーな雰囲気が出ていて、なによりも筋肉質なボディーに天晴れです。
elegy (Dvd)
ストーリーは、性欲の強い博識な老教授が「芸術品」のような
美貌と肉体を持つ30歳年下の教え子と愛を育むが、その年齢差
からくるボタンの掛け違いから別れてしまう。しかし2年後、
彼女から突然電話がかかってきて、というもの。
この映画、完成度が高いです。予告編は見逃していたので、
DVDでチェックしたいですね。2つあるようですし。
以下感想は長文です。
ストーリーは単純ながらも、出てくるシーンや小物が後の伏線
になることが多く、全体としてとてもまとまった映画でした。
そうか、あのときの台詞が、あの仕草が、と気付かされるのが
嬉しくて2時間弱があっという間に過ぎました。
欲を言えば、電話がかかってきた後からの展開にはもう少し
時間をかけてほしかったな。老教授夫婦や教え子が、人間と
いう「殻(肉体)」の交わりだけではお互いを理解しあえぬ
ことに気付く流れになっているため。
「芸術品」と称される教え子を演じるのはペネロペ=クルス。
上半身ですがヌードも披露します。確かに芸術品のような、
なまめかしい曲線を描いておりますね。また、このヌードも
前述の通りきちんと伏線になっているところが素晴らしい。
美貌と肉体を持つ30歳年下の教え子と愛を育むが、その年齢差
からくるボタンの掛け違いから別れてしまう。しかし2年後、
彼女から突然電話がかかってきて、というもの。
この映画、完成度が高いです。予告編は見逃していたので、
DVDでチェックしたいですね。2つあるようですし。
以下感想は長文です。
ストーリーは単純ながらも、出てくるシーンや小物が後の伏線
になることが多く、全体としてとてもまとまった映画でした。
そうか、あのときの台詞が、あの仕草が、と気付かされるのが
嬉しくて2時間弱があっという間に過ぎました。
欲を言えば、電話がかかってきた後からの展開にはもう少し
時間をかけてほしかったな。老教授夫婦や教え子が、人間と
いう「殻(肉体)」の交わりだけではお互いを理解しあえぬ
ことに気付く流れになっているため。
「芸術品」と称される教え子を演じるのはペネロペ=クルス。
上半身ですがヌードも披露します。確かに芸術品のような、
なまめかしい曲線を描いておりますね。また、このヌードも
前述の通りきちんと伏線になっているところが素晴らしい。
ELEGY
『死ぬまでにしたい10のこと』、『あなたにならいえる秘密のこと』とサラ・ポーリーとタッグを組んで自らの脚本を監督してきたイザベル・コイシュ。本作品ではフィリップ・ロスの短編小説を映画化しているが、“老いとSEX”というけっこう重いテーマに対しても卒のない演出をみせている。
美術や演劇にも詳しい大学教授デヴィット(ベン・キングスレー)とキューバ出身のお嬢女子大生コンスエラ(ペネロペ・クルス)。30歳の年の差もなんのその体目当てのデヴィットは、知性を武器にコンスエラを口説き落とすことに成功する。遊びのつもりがいつのまにか本気になるデヴィットであるが、年寄りの分別が災いして最後の一歩が踏み出せない。
デヴィットと体だけの関係を続ける元教え子キャロライン(パトリシア・クラークソン)、コンスエラとの関係解消をデヴィットに勧めながら自身も浮気している友人ジョージ(デニス・ホッパー)、家族を捨てた父を恨みながら子供のいる女との不倫を打ち明ける息子ケニー、そしてデヴィットと別れてから2年後に再会し○○であることを告白するコンスエラ。
X’masを一緒に過ごす家族もなく、教え子たちとの束の間の情事で孤独を紛らわす一人ぼっちの老人と彼ら彼女らが共有したものは、一種の喪失感だったのではないだろうか。ぽっかりと心に空いた隙間を埋めるためのSEXを繰り返す男女は、『情事』(ミケランジェロ・アントニオーニ)のサンドロとクラウディアのように寂しくそして悲しい。
観終わった後に余韻の波が静かに寄せては返す1本。老いるとは“何か”を失い続けること─なのかもしれない。
美術や演劇にも詳しい大学教授デヴィット(ベン・キングスレー)とキューバ出身のお嬢女子大生コンスエラ(ペネロペ・クルス)。30歳の年の差もなんのその体目当てのデヴィットは、知性を武器にコンスエラを口説き落とすことに成功する。遊びのつもりがいつのまにか本気になるデヴィットであるが、年寄りの分別が災いして最後の一歩が踏み出せない。
デヴィットと体だけの関係を続ける元教え子キャロライン(パトリシア・クラークソン)、コンスエラとの関係解消をデヴィットに勧めながら自身も浮気している友人ジョージ(デニス・ホッパー)、家族を捨てた父を恨みながら子供のいる女との不倫を打ち明ける息子ケニー、そしてデヴィットと別れてから2年後に再会し○○であることを告白するコンスエラ。
X’masを一緒に過ごす家族もなく、教え子たちとの束の間の情事で孤独を紛らわす一人ぼっちの老人と彼ら彼女らが共有したものは、一種の喪失感だったのではないだろうか。ぽっかりと心に空いた隙間を埋めるためのSEXを繰り返す男女は、『情事』(ミケランジェロ・アントニオーニ)のサンドロとクラウディアのように寂しくそして悲しい。
観終わった後に余韻の波が静かに寄せては返す1本。老いるとは“何か”を失い続けること─なのかもしれない。