ホームレス作家 (幻冬舎アウトロー文庫)
この本で特に、興味をひかれるのは、
「ホームレスの世界のリアリティ」でしょう。
例えば、カプセルホテル>漫画図書館>ファミレス>JR>夜通し歩き続けるの順に困ったときの宿の選択肢があるということ
衣服の汚さや悪臭によって社会から完全に排除されること
新宿よりも中野の方がホームレスには過ごしやすいこと などなど
しかしながら、決してキワモノの本ではなく、追い詰められた人間のありさまを描いたという意味で、正統派の本であり、読む価値は十分にあったと思います。
筆者は、ホームレス生活が肉体的・精神的に極限状況にあるとき、この本を書くことを決意したといいます。「私の脳の奥深いところから、書け、書け、と命じる声が聞こえてきた。」書こうというより、書かざるをえなかったという事実が、迫真の記述の背景になっているよう気がします。
「ホームレスの世界のリアリティ」でしょう。
例えば、カプセルホテル>漫画図書館>ファミレス>JR>夜通し歩き続けるの順に困ったときの宿の選択肢があるということ
衣服の汚さや悪臭によって社会から完全に排除されること
新宿よりも中野の方がホームレスには過ごしやすいこと などなど
しかしながら、決してキワモノの本ではなく、追い詰められた人間のありさまを描いたという意味で、正統派の本であり、読む価値は十分にあったと思います。
筆者は、ホームレス生活が肉体的・精神的に極限状況にあるとき、この本を書くことを決意したといいます。「私の脳の奥深いところから、書け、書け、と命じる声が聞こえてきた。」書こうというより、書かざるをえなかったという事実が、迫真の記述の背景になっているよう気がします。
死者のいた場所
餓死を含む孤独死について取材したルポルタージュです。
孤独死について、家族のいる独居老人が、家族とは
連絡を取りながらも病死し発見が遅れた場合、
孤独死とみなされるが、家族も知り合いもいない
孤独な人が、病院で死んだら孤独死ではない、と言う
矛盾を指摘されています。
介護もまた大きな問題です。
長寿はおめでたい事でしょうが、それは健康であっての事。
どう老いたらいいのか、考えさせられる本です。
孤独死について、家族のいる独居老人が、家族とは
連絡を取りながらも病死し発見が遅れた場合、
孤独死とみなされるが、家族も知り合いもいない
孤独な人が、病院で死んだら孤独死ではない、と言う
矛盾を指摘されています。
介護もまた大きな問題です。
長寿はおめでたい事でしょうが、それは健康であっての事。
どう老いたらいいのか、考えさせられる本です。
ホームレス作家 (幻冬舎アウトロー文庫)
ホームレスが増えている。私はその程度の知識で読み進めたが
どうやら著者は本当に「ホームレス作家」であった。正直驚いた。
ノンフィクションということで、著者の周りの人間関係が実際にあって
リアリティを感じさせてくれる。
「どうして路上生活をすることになったのか?」と思った。
普通に生活ができているところから「ちょっと」(?)落ちただけで
なってしまう。実際に文章では、平均台から転げ落ちるという表現が
私には印象的である。
しかし、きっかけは何でもいいのかもしれない。
いや、何がきっかけとなるのか分からないのかもしれない。
私自身、まだ学生の身でありながら、ホームレスを他人事ではないと思わせる
緊張感をひしひしと感じさせてくれたと思う。
よって星5つ。
どうやら著者は本当に「ホームレス作家」であった。正直驚いた。
ノンフィクションということで、著者の周りの人間関係が実際にあって
リアリティを感じさせてくれる。
「どうして路上生活をすることになったのか?」と思った。
普通に生活ができているところから「ちょっと」(?)落ちただけで
なってしまう。実際に文章では、平均台から転げ落ちるという表現が
私には印象的である。
しかし、きっかけは何でもいいのかもしれない。
いや、何がきっかけとなるのか分からないのかもしれない。
私自身、まだ学生の身でありながら、ホームレスを他人事ではないと思わせる
緊張感をひしひしと感じさせてくれたと思う。
よって星5つ。