“CHEMISTRYといえばバラード”というイメージを抱いている人は多いと思いますが、そんな方も今回のアルバムを聞くと違った印象を抱くのではないでしょうか。
落ち着いた前作とは対照的に、二人が情熱的に歌いあげる曲が目立ったアルバムだと思います。
けれどCHEMISTRYの魅力が損なわれていることはなく、むしろ今の二人の歌の魅力が存分に味わえる出来になっていると感じました。

ポップな曲だけでなく、R&B調の曲からバラードまで幅広く収録されています。
1曲目「Go Alone」で爽快に始まり、ピアノと二人の歌声が心地よくも切ない「Heaven Can Wait」で静かに終わる。
また、堂珍さんの持ち味の一つである突き抜けるような高音が楽しめる「ALL MY LOVE」、川畑さん自身も作曲に携わった、美メロが心地よいR&B調の「I'll steal your heart」のソロ二曲の出来も良いです。
中だるみせず全曲通して聴けるバランスの良いアルバムになっています。

個々の能力も向上し、ハーモニーもさらに綺麗になった二人の渾身の一作。
自分のお気に入りの一枚です。

まず主人公がまっくろでねじれていて、でも優しくて頼りになるヤツです。この主人公がＯＫかどうかが第一のハードルです。ＨＰに体験版がありますのでまずそれを見ることをおすすめします。で、「なかなかいいんじゃない？」と思ったあなた。ぜひ本編を購入しましょう。ほんとにこの作品に出会えてよかった。みかんが、シルヴィが、虎太郎が、祐一が、里沙が、撫子が、かなが、クゥが、星華が、カイエが、みんながしあわせでありますように！・・・ゲームで泣いたのは久々だなぁ・・・

ドラマになったことで、一気にメジャーなった“よしながふみ”。でも、そんなことはいい、まんがは何倍も深くておもしろかったから。
誘拐されたことがある男、荒廃した家庭に悩んだ男、孤児院で育った男、みんな幼･少年期に一生消えない傷を持っている。
それでも、人は大人になって、職業を持ち生きていかなけらばならない。うまく人間関係が築けなくても、魔性のゲイになっても、網膜はく離でチャンプの座を捨てなくてはならなくても。
いろいろな人の訪れるケーキ店で、彼らのは居場所を見つけ、明日も新作ケーキを作り続け、立て板に水で説明しつづけ、毎日全部のケーキの味見をしつづけるんだろう。
傷ついた過去が、消えることはなくても、今の仕事や仲間が生きるための力を与えてくれる。ストーリーをかさねていくことで、みごとにそんな気持ちを理解させる、みごとなストーリーテラーである。