横浜の時を旅する (ホテルニューグランドの魔法)
ホテルニューグランドの初代女将、野村みち、ロシア亡命貴族ベッセルさん、恋に散ったふたりのおはな…。横浜は明治の女性の物語の宝庫。新しい時代と新しい女性がここにクロスオーバーしていたから。それが現代に続く横浜の魅力。
早朝の散歩のニューグランドから、深夜のサスペンス溢れるホテルのストーリーまで、ニューグランドを取り巻くスワロフスキーの煌めきのような、そして、辛い歴史をくぐり抜けてきたエピソードの数々は、横浜を愛するものにとってたまらない一冊です。
山崎さん、横浜の女達、横浜の魅力の謎に、これからもぐいぐい迫って楽しませてください。
もしかしたら「裏話」が聞けるかもしれない講演会があります。どなたでもご自由に。[...]
早朝の散歩のニューグランドから、深夜のサスペンス溢れるホテルのストーリーまで、ニューグランドを取り巻くスワロフスキーの煌めきのような、そして、辛い歴史をくぐり抜けてきたエピソードの数々は、横浜を愛するものにとってたまらない一冊です。
山崎さん、横浜の女達、横浜の魅力の謎に、これからもぐいぐい迫って楽しませてください。
もしかしたら「裏話」が聞けるかもしれない講演会があります。どなたでもご自由に。[...]
誰にでも、言えなかったことがある ―脛に傷持つ生い立ち記―
表紙を開くと、右片側に「著者系図」があって、びっくり!
でも読み進めていくと、この系図に何度も助けられてしまいました。
ああ、なんて複雑な人間関係!
子供の頃、唯一の味方だった父方の祖母は入水自殺。
8歳でひとりぼっちになった著者のその後は、
まるでドラマみたいです。
だいたいこんなややこしい人間関係のなかにぽつんと放り出されても、
なぜぐれなかったんだろう。
なぜ祖母が亡くなったあと、実の母ではなく、継母が引き取ったんだろう。
いくつもの「なぜ?」「なぜ?」が頭のなかを駆けめぐっていきます。
まるでミステリーのような半生、
でも現実はもっと大変だったんだろうなぁと想像しながら、
最後まで一気に読んでしまいました。
親と子の関係に悩む人、女性がひとりで年老いていくことに
不安を持っている人たちにもおすすめです。
でも読み進めていくと、この系図に何度も助けられてしまいました。
ああ、なんて複雑な人間関係!
子供の頃、唯一の味方だった父方の祖母は入水自殺。
8歳でひとりぼっちになった著者のその後は、
まるでドラマみたいです。
だいたいこんなややこしい人間関係のなかにぽつんと放り出されても、
なぜぐれなかったんだろう。
なぜ祖母が亡くなったあと、実の母ではなく、継母が引き取ったんだろう。
いくつもの「なぜ?」「なぜ?」が頭のなかを駆けめぐっていきます。
まるでミステリーのような半生、
でも現実はもっと大変だったんだろうなぁと想像しながら、
最後まで一気に読んでしまいました。
親と子の関係に悩む人、女性がひとりで年老いていくことに
不安を持っている人たちにもおすすめです。
映画チラシ 「赤ひげ」監督 黒沢明 出演 三船敏郎、加山雄三、内藤洋子、団令子、桑野みゆき、二木てるみ、根岸明美、香川京子、山崎努、土屋嘉男、笠智衆、志村喬
VHSビデオテープの物でしょうか、出来ればDVDがほしいのですが。
さらば箱舟 [DVD]
寺山修司監督の遺作となった作品である。
ガルシアマルケスの百年の孤独を独自に解釈した異色作で、一応ストーリーはあることはあるが、最後の方は何だかよく分からない展開だ。
沖縄で撮影されているが、どこか異世界のような独特の世界観と斬新が映像が強烈で最後まで見るには体力を要するが、退屈ということはなく、妙に引き込まれる不思議な魅力を持った作品になっている。
若き日の三上博史が出てくるが、既に顔が完成されているな。
ガルシアマルケスの百年の孤独を独自に解釈した異色作で、一応ストーリーはあることはあるが、最後の方は何だかよく分からない展開だ。
沖縄で撮影されているが、どこか異世界のような独特の世界観と斬新が映像が強烈で最後まで見るには体力を要するが、退屈ということはなく、妙に引き込まれる不思議な魅力を持った作品になっている。
若き日の三上博史が出てくるが、既に顔が完成されているな。
赤ひげ【期間限定プライス版】 [DVD]
185分の1965年の白黒映画。長尺なため、途中で一度休憩が入るが(その間は、音楽だけが流れている)、長さは感じさせない。これはひとえに、映画が一つの軸になる物語を中心にしておらず、複数の短い物語を集めたものであるためであろう。重厚な長編というよりは、オムニバス形式の短編集を読むような気分で見ることができる。それぞれの物語は、魅力的であるが、一つの骨太のメッセージを伝えるというより、複数の物語から、庶民の生活の喜怒哀楽が描かれ、これが主題(題名からは、仁術をほどこす医師の姿勢が主題と想像されるが)。三船敏郎が主役の一見気難しい医師役だが、コミカルな演技が多く、悲惨な庶民の物語を明るくしているのは三船の明るい演技による。江戸時代の話なので、医師が治療できる病気はないと三船のセリフにもあり、この映画の医師の役割は、むしろ精神科のカウンセリングのようなものに近い印象。三船以上に出番が多い加山雄三は、物語の進行役といった役割で、本当の主役は、それぞれのショートストーリーの主人公。香川京子の演じる“狂女”は、美しく恐ろしい。加山とのシーンは恐怖映画以上の緊張感。“六助”の根岸明美は、10分あまりのセリフだけで悲惨な女の生涯を語る。゛左八“の山崎努と桑野みゆきの悲恋談は、山崎が限りなく優しい男を好演し、映画のなかで最も印象に残る。”おとよ“と”長次“は一つの話になっており、子役の二木てるみ(キャッチライトによる光る目が印象的)と頭師佳孝の泣かせる演技。日本語字幕をオンにしたほうが、セリフは聞き取りやすい。