恋人よ〈上〉 (幻冬舎文庫)
小説にしても、ここまで現実味の無い小説をさらりと書いていて嫌味が無いのは野沢尚のセンスだろう。現実味の無さが自然とそれが当然であったかのようにことが運ぶ、登場人物の心理描写は素晴らしい。あぁ、そういうこともあるんだろうなぁと妙に納得させられる。
心だけで燃える炎。身体という一線を敢えて越えないその恋愛とはいかなるものか。
本当の愛とは何かを考えさせられる一冊。一度読み始めたら止まらない。
心だけで燃える炎。身体という一線を敢えて越えないその恋愛とはいかなるものか。
本当の愛とは何かを考えさせられる一冊。一度読み始めたら止まらない。
深紅 (講談社文庫)
先日著者の新刊「反乱のボヤージュ」を読んだが、本書は全く違う内容のサスペンス。脚本家らしく、どの作品もドラマを見ているような感覚を覚えるのだが、本書はサスペンスとしては正直やや物足りなさを覚えました。事件当日の犯行の様子や、主人公である奏子の心理状態や事件に関った者の心の痛みは非常に良く描かれていて、前半部分は緊迫した内容なのですが、奏子が加害者の一人娘と会い、復讐を仕掛けようとする辺りから、それまでの緊迫さが薄れ、心の動きは良くわかるものの曖昧さが目立ち、ラストもすっきりしない結末となっていたのは残念でした。被害者の娘と加害者の娘の関りをサスペンスとしていることには興味を覚えましたが、テーマを作品に活かしきれていない面もあったように思います。
恋人よ [DVD]
ドラマには不倫、離婚、死などやや非日常的な展開がつきものです。そこに魅力的な主人公、華やかな舞台設定、美しい風景などをちりばめ見る側の関心を惹くように作られるのだと思います。この点、「恋人よ」は典型的なドラマとも思えます。その展開は尋常でなく激しいものです。結婚式場や新居での偶然な出会い、不倫の発覚、出産、離婚、闘病、そして主役の4人が再び心を通わせるラストまで「安心して」見られる場面はほとんどありません。予定調和のドラマを見慣れた私には、当初一見幸せな生活を棒に振った4人が痛々しく思え、後味の悪さを感じていました。
しかしさらなる幸せを将来に向け追い求める気持ち、対して過去をいとおしく思う気持ち、いわば心の焔は誰にでもある。状況によっては、本作のように胸騒ぎを覚え、一線を越えてしまいたい思いに衝き動かされることもあるのではないでしょうか。それぞれの感情表現が秀逸です。何度も見返した今は、当初思った痛々しい感じはしなくなり、自分の気持ちに忠実にあろうとして無理な行動に出ながらも、別れた人を最後まで思いやるような複雑で奥深い心の動きを、肯定的に捕らえたいと思っています。
鈴木保奈美が演じる愛永の心の焔が、周囲を巻き込み状況を一変させてしまう様には目を見張るものがあります。秘めた情熱を燃え上がらせたものの、愛する人に理解されず、重い病気にもなり、彼女は深い孤独に陥ります。しかし、その後彼女がかけがえのない人であると気づいた者たちは恩讐を越えて、彼女の余生を最高のものにしようと再度集まります。
映像とセリフの放つ強い説得力は、見るものの関心を惹こうと細工された「ドラマ」のレベルではありません。三浦半島や沖縄の美しい映像をバックに、役者としてピークの時期に撮影された主役4人の充実した演技を味わうことのできる秀作です。
しかしさらなる幸せを将来に向け追い求める気持ち、対して過去をいとおしく思う気持ち、いわば心の焔は誰にでもある。状況によっては、本作のように胸騒ぎを覚え、一線を越えてしまいたい思いに衝き動かされることもあるのではないでしょうか。それぞれの感情表現が秀逸です。何度も見返した今は、当初思った痛々しい感じはしなくなり、自分の気持ちに忠実にあろうとして無理な行動に出ながらも、別れた人を最後まで思いやるような複雑で奥深い心の動きを、肯定的に捕らえたいと思っています。
鈴木保奈美が演じる愛永の心の焔が、周囲を巻き込み状況を一変させてしまう様には目を見張るものがあります。秘めた情熱を燃え上がらせたものの、愛する人に理解されず、重い病気にもなり、彼女は深い孤独に陥ります。しかし、その後彼女がかけがえのない人であると気づいた者たちは恩讐を越えて、彼女の余生を最高のものにしようと再度集まります。
映像とセリフの放つ強い説得力は、見るものの関心を惹こうと細工された「ドラマ」のレベルではありません。三浦半島や沖縄の美しい映像をバックに、役者としてピークの時期に撮影された主役4人の充実した演技を味わうことのできる秀作です。
crystal (完全限定盤)
四年ぶりの新曲ついに発売です!!
初期のLove Againのころのようなバラード3曲と
Dear My Friendsの真白リョウさんが作曲したアップテンポな1曲です。
今までで一番shelaっぽい一枚です!!
歌い方も曲も初期のshelaなので花シリーズで見限った人も気に入る出来です!
今回は宝石コンセプト??次へと続くようずっと応援します!
初期のLove Againのころのようなバラード3曲と
Dear My Friendsの真白リョウさんが作曲したアップテンポな1曲です。
今までで一番shelaっぽい一枚です!!
歌い方も曲も初期のshelaなので花シリーズで見限った人も気に入る出来です!
今回は宝石コンセプト??次へと続くようずっと応援します!