フォロー・ミー
CDは久しぶりだと思います。この間、何度かライブに足を運びましたが、いつも満足して余韻に浸りながら帰っています。
筆者のお気に入りは、the way we were の作者の「アイランド」(これは最初聴いたときは鳥肌モノでした)、ミルトン・ナシメントの作品でサラ・ボーンも歌っている「ブリッジズ」(素晴らしい歌詞に負けない表現力)ですが、本作にも期待が高まります。
余談ですが、津軽弁のサマータイムもCD化してもらえると嬉しいのですが(笑)。
筆者のお気に入りは、the way we were の作者の「アイランド」(これは最初聴いたときは鳥肌モノでした)、ミルトン・ナシメントの作品でサラ・ボーンも歌っている「ブリッジズ」(素晴らしい歌詞に負けない表現力)ですが、本作にも期待が高まります。
余談ですが、津軽弁のサマータイムもCD化してもらえると嬉しいのですが(笑)。
シンシアリー
伊藤君子さんがジャズ歌手としてデビューした当時のテイチクでの録音の中から2012年1月に発売されたベスト・アルバムです。いずれも30年近く前の収録曲ですが、全く古さは感じさせませんし、歌唱は完璧です。これまでLPでしか聴くことのできなかったアルバムのベストですから物凄く価値のある発売でした。
彼女のデビュー・アルバム(30代半ばでのジャズ・デビューでした)の1982年発売『THE BlRDLAND』からは(3)(5)(6)(7)(11)(12)の6曲が、2枚目の83年発売『THE WAY WE WERE』からは (2)(4)(8)(9)の4曲が、3枚目の1984年発売『A SONG FOR YOU』からは(1)(10)の2曲が収められ、ラストには米ラジオ&レコード誌のコンテンポラリー・ジャズ部門の16位に入った“FOLLOW ME”(日本人の女性ヴォーカルとしては初です)が収められていました。この曲は押井守監督の映画『イノセンス』のエンディング曲でもあります。
スイングジャーナル誌では1988〜96年の女性ヴォーカリスト部門第1位を獲得している実力者ですし、その素晴らしさは多くの曲で実感してきましたが、30年前の歌唱の水準がこれほど高いとは想像できませんでした。
どの曲も完成度が高い訳ですが、例えば、5曲目のジョアン・ジルベルトのボサ・ノヴァの名曲“No More Blues”のスピード感とビートは聴きものでしょう。軽やかで巧みな歌唱はリスナー皆を魅了するものです。
6曲目“ ’Round Midnight”でのバラード唱法も味わい深く哀愁に包まれていました。ラストの絶唱は大御所の雰囲気さえ漂わせています。
7曲目のウェザー・リポートでお馴染み“Birdland”も素晴らしく、5曲目から7曲目はいずれも佐藤允彦(p)、井野信義(b)、日野元彦(ds)のトリオがサポートしているわけで、それだけでも曲の質の高さは理解していただけると思います。
ローランド・ハナ(P)、ロン・カーター(b)、アル・フォスター(ds) の伴奏で歌われる“I Only Have Eyes For You”“The Way We Were”も素晴らしいメンバーに全く聴き劣りしない実力を感じさせるものでした。
ラストの“FOLLOW ME(恋のアランフェス)”は、彼女の出自であるポップス演歌の歌手の「こぶし」が微妙に入っています。それが絶妙の味わいとなっており、アメリカでも評価されたのはその微かな東洋テイストが神秘性につながったと思いました。
彼女のデビュー・アルバム(30代半ばでのジャズ・デビューでした)の1982年発売『THE BlRDLAND』からは(3)(5)(6)(7)(11)(12)の6曲が、2枚目の83年発売『THE WAY WE WERE』からは (2)(4)(8)(9)の4曲が、3枚目の1984年発売『A SONG FOR YOU』からは(1)(10)の2曲が収められ、ラストには米ラジオ&レコード誌のコンテンポラリー・ジャズ部門の16位に入った“FOLLOW ME”(日本人の女性ヴォーカルとしては初です)が収められていました。この曲は押井守監督の映画『イノセンス』のエンディング曲でもあります。
スイングジャーナル誌では1988〜96年の女性ヴォーカリスト部門第1位を獲得している実力者ですし、その素晴らしさは多くの曲で実感してきましたが、30年前の歌唱の水準がこれほど高いとは想像できませんでした。
どの曲も完成度が高い訳ですが、例えば、5曲目のジョアン・ジルベルトのボサ・ノヴァの名曲“No More Blues”のスピード感とビートは聴きものでしょう。軽やかで巧みな歌唱はリスナー皆を魅了するものです。
6曲目“ ’Round Midnight”でのバラード唱法も味わい深く哀愁に包まれていました。ラストの絶唱は大御所の雰囲気さえ漂わせています。
7曲目のウェザー・リポートでお馴染み“Birdland”も素晴らしく、5曲目から7曲目はいずれも佐藤允彦(p)、井野信義(b)、日野元彦(ds)のトリオがサポートしているわけで、それだけでも曲の質の高さは理解していただけると思います。
ローランド・ハナ(P)、ロン・カーター(b)、アル・フォスター(ds) の伴奏で歌われる“I Only Have Eyes For You”“The Way We Were”も素晴らしいメンバーに全く聴き劣りしない実力を感じさせるものでした。
ラストの“FOLLOW ME(恋のアランフェス)”は、彼女の出自であるポップス演歌の歌手の「こぶし」が微妙に入っています。それが絶妙の味わいとなっており、アメリカでも評価されたのはその微かな東洋テイストが神秘性につながったと思いました。