社会主義後のウズベキスタン―変わる国と揺れる人々の心 (アジアを見る眼)
著者のダダバエフ氏は、ソ連に育ち、その崩壊、政治体制の転換を経験し、現在は日本で研究・教育に携わりながら、新しく生まれ変わった母国を見つめている。旧ソ連と現在のCIS諸国を知る者にとって、著者の書くことは納得できることが多く、また内部にいた人だからこそ語りえる、事実がちりばめられていて興味深い。客観的なデータと著者が行ったインタビューに基づく記述が半々くらいあり、これはダダバエフ氏だからこそ書けた一冊であると思う。
中央アジア、特にウズベキスタンへの旅行前、旅行中、または旅行後の読書にもってこいの一冊だと思う。旧ソ連・ロシアに興味を持つ人、少数民族の動向に興味を持つ人にもお勧めしたい。
中央アジア、特にウズベキスタンへの旅行前、旅行中、または旅行後の読書にもってこいの一冊だと思う。旧ソ連・ロシアに興味を持つ人、少数民族の動向に興味を持つ人にもお勧めしたい。
D15 地球の歩き方 中央アジア サマルカンド 2013
ウズベキスタンのサマルカンドにずっと関心を抱いています。中央アジアは、イラン、アフガニスタン、中国、ロシアに囲まれていることもあり、地政学上の問題があり、なかなか行きにくいエリアでもあります。
自由旅行ができなくなったトルクメニスタン(事前にすべてを予約しておけばよいとのこと)は別として、ウズベキスタンは比較的政情の安定が図られていますので、いつの日にか訪れる日を夢見て、本書を眺めています。中央アジアの国々は行けそうでなかなか行けない地域の一つでしょうから。
6ページの「ようこそサマルカンドへ 名所めぐり」の写真がいいですね。レギスタン広場のウルグベク・メドレセ(52ページに詳しく記載してある神学校)やシェルドル・メドレセ、ティラカリ・メドレセ、ビビハニム・モスク、ルハバッド廟という美しい建物群を眺めているだけで旅情が増してきます。流石に「イスラーム世界の宝石」「東方の真珠」と言われるだけの美しさが写真から伝わってきました。
55ページのコラムに「サマルカンド世界東洋音楽祭 『シャルク・タロナラル』」が紹介してありました。2年に一度、8月下旬に音楽の祭典が開催されているそうで、2013年は8月25日〜30日の予定とのこと。これを目当てに旅程を組めば最高ですね。
もちろん、首都であるタシケントの旧市街(主な見どころとして、クカルダシュ・メドレセやチョルスー・バザール、バラク・ハン・メドレセ他が紹介してありました)や、ブハラのカラーン・ミナレット(82p)やミル・アラブ・メドレセ(83p)などの建造物も同様ですが、シルクロードのオアシスの都市のステキなイメージが広がってきます。
ヒヴァのカルタ・ミナルやムハンマド・アミン・ハーン・メドレセ(神学校をホテルとして利用しているようで、一度泊まってみたいと思わせる風格が漂っています)など、見所は一杯です。
カザフスタン、キルギス、タジキスタンなどもウズベキスタンほどの建物群は残っていませんが、異国情緒が漂い、様々な人種の人々が集う街になっています。
地球の歩き方は、ただのガイドブックではなく、中央アジアの民族、文化、生活文化も記してありました。
成田からウズベキスタン国営航空が週2便の定期便があり、約9時間で中央アジアのタシケントに着くのは好都合でしょう。ウズベキスタン国内の各都市への接続もよく、労力が軽減されるのは有難いです。ビザや各国の入出国手続きや税関申告書記入例などの掲載もあり、利用勝手はよく編集されています。
「旅のルート作り」が242ページ以降に紹介してありました。一定の日数を必要としますし、ある程度しっかりとした目的をもって旅するエリアではありますが、1日30US$の予算があれば十分旅行できる都市ですので、じっくりと旅するバックパッカーには興味が尽きない地域です。
260ページ強のボリュームですが、必要な情報は盛り込まれており、この地域の旅を計画する人には必須の本でしょう。
自由旅行ができなくなったトルクメニスタン(事前にすべてを予約しておけばよいとのこと)は別として、ウズベキスタンは比較的政情の安定が図られていますので、いつの日にか訪れる日を夢見て、本書を眺めています。中央アジアの国々は行けそうでなかなか行けない地域の一つでしょうから。
6ページの「ようこそサマルカンドへ 名所めぐり」の写真がいいですね。レギスタン広場のウルグベク・メドレセ(52ページに詳しく記載してある神学校)やシェルドル・メドレセ、ティラカリ・メドレセ、ビビハニム・モスク、ルハバッド廟という美しい建物群を眺めているだけで旅情が増してきます。流石に「イスラーム世界の宝石」「東方の真珠」と言われるだけの美しさが写真から伝わってきました。
55ページのコラムに「サマルカンド世界東洋音楽祭 『シャルク・タロナラル』」が紹介してありました。2年に一度、8月下旬に音楽の祭典が開催されているそうで、2013年は8月25日〜30日の予定とのこと。これを目当てに旅程を組めば最高ですね。
もちろん、首都であるタシケントの旧市街(主な見どころとして、クカルダシュ・メドレセやチョルスー・バザール、バラク・ハン・メドレセ他が紹介してありました)や、ブハラのカラーン・ミナレット(82p)やミル・アラブ・メドレセ(83p)などの建造物も同様ですが、シルクロードのオアシスの都市のステキなイメージが広がってきます。
ヒヴァのカルタ・ミナルやムハンマド・アミン・ハーン・メドレセ(神学校をホテルとして利用しているようで、一度泊まってみたいと思わせる風格が漂っています)など、見所は一杯です。
カザフスタン、キルギス、タジキスタンなどもウズベキスタンほどの建物群は残っていませんが、異国情緒が漂い、様々な人種の人々が集う街になっています。
地球の歩き方は、ただのガイドブックではなく、中央アジアの民族、文化、生活文化も記してありました。
成田からウズベキスタン国営航空が週2便の定期便があり、約9時間で中央アジアのタシケントに着くのは好都合でしょう。ウズベキスタン国内の各都市への接続もよく、労力が軽減されるのは有難いです。ビザや各国の入出国手続きや税関申告書記入例などの掲載もあり、利用勝手はよく編集されています。
「旅のルート作り」が242ページ以降に紹介してありました。一定の日数を必要としますし、ある程度しっかりとした目的をもって旅するエリアではありますが、1日30US$の予算があれば十分旅行できる都市ですので、じっくりと旅するバックパッカーには興味が尽きない地域です。
260ページ強のボリュームですが、必要な情報は盛り込まれており、この地域の旅を計画する人には必須の本でしょう。