悪魔を憐れむ唄 2 (ビームコミックス)
御笑い芸人~放送作家を夢見て新潟から上京した渡辺。
何故か市井に潜む悪魔コンビの下僕とされ、相方の長谷川に絶交されるが、苦し紛れでピン芸人として出た舞台で高評価を獲得。
芸能事務所からネタ見せの依頼が来る。
反面、ホスト風外観の悪魔コンビの日々エスカレートして行く要求は徐々に重犯罪の薫りが…。
売れない御笑い芸人のビルティングス・ロマン+悪魔と言う異色作。
悪魔の設定が非常に身近で、まるで理不尽なヤンキーの先輩の様。
抑圧差別される中で何故か渡辺の芸が光って行く描写が妙にスリリングで希望が有るのが不思議です。
芸人のネタ出しや舞台、オーディションの様子は綿密な取材に基づいており非常にリアル。
連載分に加筆・加ページされた内容。
なんの漫画なのかが未だに良く解らない点も含めて非常に続きが気になります。
どうなる、渡辺?
何故か市井に潜む悪魔コンビの下僕とされ、相方の長谷川に絶交されるが、苦し紛れでピン芸人として出た舞台で高評価を獲得。
芸能事務所からネタ見せの依頼が来る。
反面、ホスト風外観の悪魔コンビの日々エスカレートして行く要求は徐々に重犯罪の薫りが…。
売れない御笑い芸人のビルティングス・ロマン+悪魔と言う異色作。
悪魔の設定が非常に身近で、まるで理不尽なヤンキーの先輩の様。
抑圧差別される中で何故か渡辺の芸が光って行く描写が妙にスリリングで希望が有るのが不思議です。
芸人のネタ出しや舞台、オーディションの様子は綿密な取材に基づいており非常にリアル。
連載分に加筆・加ページされた内容。
なんの漫画なのかが未だに良く解らない点も含めて非常に続きが気になります。
どうなる、渡辺?
ガール・ウォーズ
一聴した感想は戸川純ソロ初期の世界観のフォロワー。
特に本作は以前までのピアノ弾き語り路線を抑えて、
70年代後半のポストパンク勢(ヤングマーブルジャイアンツとか)に近い貧弱スレスレの質素な音作りであるためか、
余計にそんな印象が強調される。
人を不安にさせるビブラートもそうだ。
ただ、北村早樹子には戸川純と決定的に違うところがあって、
戸川純はどんなに静かな曲でもその歌声に爆発的なケタタマシサが内包されているのだが、
北村早樹子は明るく・元気で・軽薄な曲調であっても鬱屈とした端正さを湛えている。
動の人と、静の人の違い。
ツイッターでウンコの話する静の人だが。
あぁ^〜、ライブではよう糞まみれになろうぜ。
特に本作は以前までのピアノ弾き語り路線を抑えて、
70年代後半のポストパンク勢(ヤングマーブルジャイアンツとか)に近い貧弱スレスレの質素な音作りであるためか、
余計にそんな印象が強調される。
人を不安にさせるビブラートもそうだ。
ただ、北村早樹子には戸川純と決定的に違うところがあって、
戸川純はどんなに静かな曲でもその歌声に爆発的なケタタマシサが内包されているのだが、
北村早樹子は明るく・元気で・軽薄な曲調であっても鬱屈とした端正さを湛えている。
動の人と、静の人の違い。
ツイッターでウンコの話する静の人だが。
あぁ^〜、ライブではよう糞まみれになろうぜ。
夕焼け集団リンチ 古泉智浩作品集 (ビームコミックス)
唯一無比の個性を持つ古泉氏。
本作も青春の持つ痛さを等身大に、でも実は絵は洒落ているのでそれ程悲惨にならないで笑える(そして少しイカ臭く甘酸っぱい気分になる)短編集となっています。
2005年から2007年に様々な場所で発表された作品と、氏が2012年に作家性の高い月刊漫画誌「コミック・ビーム」に初登場した表題作を編んでいます。
漫画史上有数の情けないタイマンを描いた話、通り魔を扱いながら泣ける話、お得意の身勝手なボーイズ・トーク、大林宣彦監督作へのオマージュに溢れながら己の芸風を忘れない話等、古泉ファンにもそうでない方にも下ネタが平気な方ならお薦めです。
収録作
1.「夕焼け集団リンチ」前・後編。 エンターブレイン 月刊コミック・ビーム2012年8,9月号
2.「告白 童貞の教室」 よりみちパン!セ
3.「どうにもならない夜」 双葉社 漫画アクション2007年4月
4.「路上」青林工藝社 アックス2006年Vol.51
5.「奪われた童貞」 岩谷テンホーのみこすり半劇場 2010年6号
6.「合コンの後ファミレスで」 新風舎 2006年 少年文芸 第2号
7.「セックスにはもう飽きた」 新風舎 2005年 少年文芸 第1号
8.「時をかける男」前・後編 双葉社 漫画アクション2007年4月
加齢による肉体や生殖能力の衰えを訴え、若い内にやって置く事、それは子作りであるという含蓄の有るあとがき付き。
同時発売の現在コミック・ビーム誌に連載中の長編「悪魔を憐れむ歌」も必見です。
本作も青春の持つ痛さを等身大に、でも実は絵は洒落ているのでそれ程悲惨にならないで笑える(そして少しイカ臭く甘酸っぱい気分になる)短編集となっています。
2005年から2007年に様々な場所で発表された作品と、氏が2012年に作家性の高い月刊漫画誌「コミック・ビーム」に初登場した表題作を編んでいます。
漫画史上有数の情けないタイマンを描いた話、通り魔を扱いながら泣ける話、お得意の身勝手なボーイズ・トーク、大林宣彦監督作へのオマージュに溢れながら己の芸風を忘れない話等、古泉ファンにもそうでない方にも下ネタが平気な方ならお薦めです。
収録作
1.「夕焼け集団リンチ」前・後編。 エンターブレイン 月刊コミック・ビーム2012年8,9月号
2.「告白 童貞の教室」 よりみちパン!セ
3.「どうにもならない夜」 双葉社 漫画アクション2007年4月
4.「路上」青林工藝社 アックス2006年Vol.51
5.「奪われた童貞」 岩谷テンホーのみこすり半劇場 2010年6号
6.「合コンの後ファミレスで」 新風舎 2006年 少年文芸 第2号
7.「セックスにはもう飽きた」 新風舎 2005年 少年文芸 第1号
8.「時をかける男」前・後編 双葉社 漫画アクション2007年4月
加齢による肉体や生殖能力の衰えを訴え、若い内にやって置く事、それは子作りであるという含蓄の有るあとがき付き。
同時発売の現在コミック・ビーム誌に連載中の長編「悪魔を憐れむ歌」も必見です。