輸入盤なのでメインのDVD(BD)プレイヤーでは再生出来ませんでしたが、ポータブルではバッチリ見れました。大画面でないのはとても残念ですが、内容が素晴らしかったのでOKです。スゴイ格好良かったです

紛れもないDepeche Modeの最高傑作。
哲学的な歌詞、太いシンセ&ドラムス。強烈なメロディーと曲の構成力、
当時最高技術を駆使したエンジニアリング。
彼らの最高潮の時代を記録した恐るべき音響作品。

音は文句なしでクリア。それはいいのですがこのベスト盤の選曲ですが、傑作「ブラック・セレブレーション」から選ばれてないのはやや不満です。オリジナルをまるごと聞け、ということなのでしょうか?ちなみに3LPです。重量盤。 音圧音質はいいのですが選曲がいまいちですね。

彼らが歩んできた道程を如実に結晶化した美意識で溢れんばかりの映像に多くの大衆たちは、圧倒されるに違いない。
僕たちは彼らとともに歩むことを許されたが、それは彼らの美意識を享受する責任をも併有する。ありがとうdepeche そしてこれからもenjoy the silence　言葉の要らない世界を表現化できる唯一無二の存在を多くの人々に

　中学生の時、当時ビルボードのシングル・チャートを駆け上がった"People are People"にびっくりしたのが僕と彼等の出会いだった。"Master and Servant"も初めて聴いた時は印象深かったが、ノイバウテンからの影響を受けた金属音のサンプリングをポップに消化したダンサンブルさと適度な暗さが当時は斬新だったように思う。（さすがに今の時代に聴くとシンセの音は細くてショボイんだけどね。）

　本作で世界市場に躍り出て以降、更にサウンドは進化を進めて重厚さと抒情性を高めていくのだが、それはそのまんまメンバーが少年から大人になっていく過程でもあった。その辺は歌詞にも表れていて、本作の場合はまだちょっと背伸びしてるようなところが感じられて微笑ましい。僕は次作以降の方を推すリスナーなので相対評価で星は一つ落としているが、本作を一番好きだという古株ファンの気持ちもよく分かる。

　なお、本作はボーナス・トラックを含むDVDとの二枚組盤で近年再発されている。買い足しを迫られて微妙な気分になったベテラン・ファンも多いだろうと思うが、これから聴こうという人はそちらの方がオススメか。