4歳の息子のために購入しました。
喜んで掘り出して食べてました。

死にたいくらい行き詰まっていた根暗主婦ブリジットが、ひょんなことからあのジャニス・ジョプリンに！
最初は乗り気でなかった彼女の内なるジャニス・ジョプリンが次第に目を覚まし始め事態は急変・・・
根暗で閉鎖的だったブリジットがヒッピーファッションに身を包み、余裕の笑顔で街を闊歩する姿はかっこよくて痛快！
フランソワ・クリュゼ演じるなんちゃってジョン・レノンのそっくりぶりも必見。
タイトルから、ジャニスに憧れるティーンムービーかと勘違いしそうだけど、しんみりと人生について考えさせてくれる大人の映画です。
タイトルにあるジャニスを始め、THE WHO、Ten Years after,T-rex、Iggy Pop・・と往年のロックナンバーが流れるのもロック好きにはたまらない。
しかもフランス映画でロック、ロック、ロックですよ！
ジャニスの歌声の持つ悲哀と人間の底力のようなものが、ブリジットの人生を表現しているようで「コズミックブルース」を歌うシーンには涙がでました・・
ブリジットを演じる主役のマリー・トランティアンは2003年の公開の一ヶ月前に、酔って口論になりロックミュージシャンの恋人に突き飛ばされて頭を打つという事故で急逝してしまったというショッキングな事実を知った。
ジャニスを演じた女優の最後に本当のジャニスの影を見るようでとても悲しくなってしまった・・・
ちょっと暗くなりましたが、この映画は愉快でポジティブな映画ですよ。
オススメ！

　僕の世代からするとこの作品はまさに古典といえるほど古い。たしかに状況を把握するのについていけない部分もある。しかし、現代でも通用する要素をもった作品であることもまた事実だ。
　かたちとしてはオムニバス形式になっている。未亡人がかつて舞踏会で相手をした男たちを一人一人訪ねていくストーリーだ。全体の雰囲気は実に淡々としているのだが、サスペンス的なものもあれば、コメディ的なシーンもあり、様々な物語が楽しめる。
　個人的にお気に入りなのはルイ・ジューヴェ演じるピエールの話。個性的なこの俳優には誰もが引き込まれるはずだ。
　派手な大作に飽きた人は、秀逸な短編小説集を読む感じでこの作品を味わっていただきたい。