ブギウギ 脱どん底・ストリート (角川文庫 (5546))
この時期のタレント本として何といっても矢沢永吉の「成り上がり」が有名でこの本もその線を狙っています。同じスタイル、文体でまず成功しているといって良いと思います。ファンなら興味深く読めるでしょう。(私も持ってました。ここで500円で売りました)。この頃はサングラスをはずさなかった彼、最後までかけていて欲しかったと思う人は多いはず。本名は木村しゅうじ(漢字は失念しました)。昔ビートたけしが宇崎竜童他友人大勢とハワイに出かけたそうです。ホテルに着くとフロントの人が「木村しゅうじ様、お電話が入ってます。木村しゅうじ様、いらっしゃいませんか?」と聞いてきたそうです。誰も手を上げず、たけしが「うるせえなあ、俺等の中にそんな間抜けな名前なやつはいねえよ、なあ、宇崎さん」というと彼が「あのー、それ私です」と申し訳なさそうに名乗り出たそうです。本名も知りたくなかった。
BLOSSOM-35th~宇崎竜童ベスト・ソングス・コレクション
今年がデビュー35周年ということで、DTBWB、DTFBWB、宇崎竜童、竜童組、R・Uコネクションとレーベルを越え名曲がほぼ年代順に納められています。わずか2枚に収録しようとするのが間違いです。EMIのDTBWBのCD発売も何故か中止になり、作品が殆んど廃盤状態のSONYにアルバム復刻依頼をしていたのですが、残念ながらこの形で取りあえず発売になりました。グループ→ソロ→グループと発表形態を変え意欲的な作品を発表しつづけた宇崎氏の精力的な結果中でも、氏のお気に入り『身も心も』はDTBWBと竜童組との2バージョンが収録されています。3〜4枚組が妥当ということで評価を普通にしましたが、作品は最高です!願わくば両社のオリジナルアルバムの再発を!
クライ -JUST GUITAR JUST VOCAL-
40周年のコンサート、イベントで聞いていたが、まさかアルバムになるとは。ライブとは違う選曲ではあるが、ギターのみの味のあるアルバムでした。ライブで聞かせる曲で第二弾を期待してます。
劇場用 映画ポスター【ポスター】TATOO<刺青>あり/宇崎竜童・高橋伴明
1979年1月26日(金)に発生した、「三菱銀行人質事件(梅川事件)」を題材に、梅川の人生を相当脚色して描いた本作品。
事件発生時、筆者は中学生だった。筆者は、毎週土曜日に放映されていた、「Gメン75」が放送を取り止め、報道特別番組に変更された記憶がある。
本作品は、「事件そのもの」の描写を、梅川が銀行に乗り込む場面と、機動隊員によって射殺された、梅川の検死場面、梅川の遺骨を抱いた母親の描写に留め、
「梅川の情婦のひとりと、山口組の田岡組長を銃撃した、鳴海清の情婦のひとりが、同一人物である」
という、雑誌のゴシップ記事が、高橋伴明監督に「霊感」を与え、本作品を製作する原動力となり、梅川と情婦の「関係」に重きを置いている点が、
最大の特徴となっている。ちなみに、そのゴシップ記事を掲載した雑誌は、「週刊文春」と「噂の真相」であるので、「真偽」は極めて不確かである。
ともあれ、本作品の最大の見所は、梅川の情婦が梅川の元を離れ、鳴海の元に向かい、追いかけてきた梅川と鳴海が出会う場面となっている。
いわゆる「修羅場」で、監督が描いたのは、鳴海と梅川の「「男の器」の彼我絶対差」であり、情婦は、より器の大きな男になびく、という不変の真理なのである。
本作品では、器の大きい男を、「ほんまもん」と呼んでいる。本作品は、「ほんまもん」に成り得なかった男の物語でもある。
大藪春彦のハードボイルド小説を、いくら読んだところで、「ほんまもん」には成り得ない、これもまた、不変の真理である。
事件発生時、筆者は中学生だった。筆者は、毎週土曜日に放映されていた、「Gメン75」が放送を取り止め、報道特別番組に変更された記憶がある。
本作品は、「事件そのもの」の描写を、梅川が銀行に乗り込む場面と、機動隊員によって射殺された、梅川の検死場面、梅川の遺骨を抱いた母親の描写に留め、
「梅川の情婦のひとりと、山口組の田岡組長を銃撃した、鳴海清の情婦のひとりが、同一人物である」
という、雑誌のゴシップ記事が、高橋伴明監督に「霊感」を与え、本作品を製作する原動力となり、梅川と情婦の「関係」に重きを置いている点が、
最大の特徴となっている。ちなみに、そのゴシップ記事を掲載した雑誌は、「週刊文春」と「噂の真相」であるので、「真偽」は極めて不確かである。
ともあれ、本作品の最大の見所は、梅川の情婦が梅川の元を離れ、鳴海の元に向かい、追いかけてきた梅川と鳴海が出会う場面となっている。
いわゆる「修羅場」で、監督が描いたのは、鳴海と梅川の「「男の器」の彼我絶対差」であり、情婦は、より器の大きな男になびく、という不変の真理なのである。
本作品では、器の大きい男を、「ほんまもん」と呼んでいる。本作品は、「ほんまもん」に成り得なかった男の物語でもある。
大藪春彦のハードボイルド小説を、いくら読んだところで、「ほんまもん」には成り得ない、これもまた、不変の真理である。