「重厚な」という言葉がふさわしい恋愛小説である。英国の演劇界を舞台に現在と過去、現実と虚構が整然と描き分けられるなか、登場人物たちが抱くそれぞれの恋慕は錯綜し、回廊をめぐるがごとく綿綿と果てがない。忍び寄る老い、どこの家庭にも潜む絶望と憎悪に対峙しながらも毅然として生きる主人公は、作者自身と思う。登場人物にアメリカ人、フランス人をも配し、さりげなくも鋭くその文明観、文化意識の違いを抉り出しているのは、知性派作家ならではの手腕。
日本では語られることの少ない作家だが、この作品を機にひろく読まれるようになればと思う。

スタイリスティックスの最高傑作。
一曲目が、Sailとかいう歌で(away
がいったかも)、素晴らしいできです。
2曲目は、不気味な電話から始まりますが、
これもなんともいい出来です。
そして、真打は、3曲目で、これが
なんともいい歌で、Looking at love again
が正しい曲名だったと思います。
7曲目のFirst impresionも傑作で、
いうことなし。このCDが最高傑作だと
私は豪語します。

　「夫と妻」は「男と女」でいられるのか？
初めての出会いは15歳だった40代の夫婦。
情熱はいつしか平凡な暮らしへと変わり、
夫だけがその変化の中で安穏と暮らしていた…

　不貞の挙げ句に離婚を切り出した妻。
それを引き止めることも出来ない夫。
Barで一人愚痴をこぼしまくる情けない夫キャルに、一人の男が近づいて来た。
その男、狙った獲物は逃さないナンパ師ジェイコブが、
この空気の読めない，垢抜けしない中年男を大改造して行く。

　離婚を切り出したものの、未だにどこか夫に気持ちの残る妻。
父親の恋愛観を崇拝、年上の子守の女子学生に夢中の10代の息子。
その女子大生がひそかに思いを寄せているのは…
誰が誰を見つめ、誰が誰を愛し始めたのか…
ややこしいことになりながら、もつれながら物語は終盤へ向かって…
　今作品では、登場人物誰もが憎めない、愛すべきキャラクターばかり。
そんな人達が織りなす恋愛模様は、笑いと温かい気持ちを与えてくれます。

　「ラブ・アゲイン」
この40代の夫婦が、共に歩み暮らした長い時間を決して忘れることなく、
“また貴方を好きになる…”そんな気持ちに気付いて行くところが、
単なるドタバタ恋愛喜劇で終わらせなかった、そんな感じがします。

六青みつみさんの作品はほぼ読んでいます。

未読だったこちらを読んでみてたのですが、
あらすじから、自分が想像していた以上に内容が濃かったです。

主人公が対人恐怖症になる過程や、恋人に対する期待と不安の心理描写がとても丁寧に書かれていて、切なくなります。

「快楽に流されて受け入れる展開」という有りがちなものではなくて、
体より心の繋がりを強く求めている内容にすごく共感させられました。

強いて願望を言うなら、過去の恋人視点の描写がもう少し掘り下げられていたら、と思います。

これ、面白かったぁ。
笑える。

ジュリアン･ムーア大好きなので。
子供たち大好きまま役よかった。

ありえなさそうですが。
あの、つながり。

まとまっちゃうラスト。

そして。
いい話しだったと、思える。

じぃーんと、できる。

しかし・・・。
　親父たちぃ。
　オット？
　恋人？
　お父さん？？？

まったく、もう！