一億百万光年先に住むウサギ
茶色のウサギ自転車に乗って走っていく。星みがきの合間のサイクリング? エスターハージーのお出かけ?
それはともかくこの物語の主人公はウサギではなく中学生です。
父の失職で横浜から鎌倉の腰越に引っ越してきた少年が語る学校友だち、地域社会の大人たちの日々。誰もが胸に秘密を抱えている様子。それが思いがけない事件をきっかけに少しずつ明かされていきます。
物語のヒロインがドイツからやってきた少女から、地元の快活な少女にバトンタッチするあたりから新たな展開が始まります。
そこに古いジャズの歌がオブリガートのようにからまりながら流れていく。
これは友情の物語でもあれば、父と息子の物語でもあり、ファンタジーのようでもあれば、平凡な暮らしの奥にある真実を描き出した物語でもある。
さらに言うなら、登場人物それぞれがソロパートで光り、やがて静かなエンディングに収斂していくビッグバンドの演奏みたいだなあとも思いました。
それはともかくこの物語の主人公はウサギではなく中学生です。
父の失職で横浜から鎌倉の腰越に引っ越してきた少年が語る学校友だち、地域社会の大人たちの日々。誰もが胸に秘密を抱えている様子。それが思いがけない事件をきっかけに少しずつ明かされていきます。
物語のヒロインがドイツからやってきた少女から、地元の快活な少女にバトンタッチするあたりから新たな展開が始まります。
そこに古いジャズの歌がオブリガートのようにからまりながら流れていく。
これは友情の物語でもあれば、父と息子の物語でもあり、ファンタジーのようでもあれば、平凡な暮らしの奥にある真実を描き出した物語でもある。
さらに言うなら、登場人物それぞれがソロパートで光り、やがて静かなエンディングに収斂していくビッグバンドの演奏みたいだなあとも思いました。
JIN-仁- 完結編 DVD-BOX
前作が肩すかしみたいな終わり方をして、あのままだったら納得いかないなぁと思っていたところに後編放映の決定が・・。
全ての謎(伏線)を回収して、皆が納得できる終わり方に持っていけるのかしらと心配していたのですが、
最終回は涙・涙でした。
美しくて切なくて、でも爽やかなエンディングに大満足です。
テレビドラマで何度も観たいと思えるモノって少ないですけど、
仁は確実にそういうドラマでした。
全ての謎(伏線)を回収して、皆が納得できる終わり方に持っていけるのかしらと心配していたのですが、
最終回は涙・涙でした。
美しくて切なくて、でも爽やかなエンディングに大満足です。
テレビドラマで何度も観たいと思えるモノって少ないですけど、
仁は確実にそういうドラマでした。
星空ロック
14歳・中2の少年レオ。
パッとしない生活。
でも、ギターと出合った。
弾いているときは気持ちよかった。
けれど、人前で演奏するなんて、恥ずかしかった。
ギターの練習を通じて、親しくなった友達ケチル。
彼は、ケチで有名ないじわるじいさん。
しかし、音楽に詳しく、演奏も上手かった。
ケチルがレオに言う。
「ひとりで家にこもってうたっていても、だれもおまえに気がつかんぞ。
大切なことは前へ一歩踏みだしていくことだ。
そうすればおまえの世界がきっとひろがってくるはずだ。
ベルリンまで、3泊4日の一人旅が決まったレオに、ケチルが言う。
「訪ねてほしいところがある」
なんと、ケチルは、若き頃、ドイツに留学していたのだ。
そこは楽器工房。ケチルが青春時代に音楽にのめり込んだところ。
そして、慕っていた女性がそこにいたのだという。
しばらくして、ケチルは天寿を全うした。
期待と不安の一人旅
道中同い年の少年ユリアンと出会う。
ユリアンとともに、楽器工房を探し出し、
ついに、ケチルが慕った女性ハンナにめぐり合う。
ハンナは言う。
「偶然が二度あったら、それは、必然なのよ。」
バンドのメンバーが足りなくて困っているユリアンの妹リサ。
「ロックフェスティバルに一緒に出てくれない?」
意を決して、レオは出る。
言葉は通じなくても、息が合うメンバー。
観客の盛り上がり、鳴り止まない拍手と足踏み。
アンコールに、ついに、レオははじける。
ぼくの友達、天国のケチルへ捧げたい!
「聴け、ケチル、ぼくの星空ロックを!」
一歩を踏み出す勇気。
そして、友情、初恋。
レオの成長する姿に、爽やかさを感じる青春物語。
第60回青少年読書感想コンクール・中学校部門課題図書。
パッとしない生活。
でも、ギターと出合った。
弾いているときは気持ちよかった。
けれど、人前で演奏するなんて、恥ずかしかった。
ギターの練習を通じて、親しくなった友達ケチル。
彼は、ケチで有名ないじわるじいさん。
しかし、音楽に詳しく、演奏も上手かった。
ケチルがレオに言う。
「ひとりで家にこもってうたっていても、だれもおまえに気がつかんぞ。
大切なことは前へ一歩踏みだしていくことだ。
そうすればおまえの世界がきっとひろがってくるはずだ。
ベルリンまで、3泊4日の一人旅が決まったレオに、ケチルが言う。
「訪ねてほしいところがある」
なんと、ケチルは、若き頃、ドイツに留学していたのだ。
そこは楽器工房。ケチルが青春時代に音楽にのめり込んだところ。
そして、慕っていた女性がそこにいたのだという。
しばらくして、ケチルは天寿を全うした。
期待と不安の一人旅
道中同い年の少年ユリアンと出会う。
ユリアンとともに、楽器工房を探し出し、
ついに、ケチルが慕った女性ハンナにめぐり合う。
ハンナは言う。
「偶然が二度あったら、それは、必然なのよ。」
バンドのメンバーが足りなくて困っているユリアンの妹リサ。
「ロックフェスティバルに一緒に出てくれない?」
意を決して、レオは出る。
言葉は通じなくても、息が合うメンバー。
観客の盛り上がり、鳴り止まない拍手と足踏み。
アンコールに、ついに、レオははじける。
ぼくの友達、天国のケチルへ捧げたい!
「聴け、ケチル、ぼくの星空ロックを!」
一歩を踏み出す勇気。
そして、友情、初恋。
レオの成長する姿に、爽やかさを感じる青春物語。
第60回青少年読書感想コンクール・中学校部門課題図書。