ワイルド7 [DVD]
…とまぁ冗談はタイトルだけにして。
「激突するハードなバイオレンス!」とか簡単に云う映画は腐るほどありますが、
日本で犯罪アクションをヤるという時点で大藪晴彦と望月三起也のご両人は、
まず外せない巨大な里程標、まして今回はど本命「ワイルド」であります。
西部警察だって東映セントラルだって、出来りゃアレがやりたかったに決まってる!
これまで実現しなかったにはそれなりの理由も言い訳もある訳だが、
…ま、とりあえずTVシリーズの件は置いとくとして笑…
羽住監督、世間的には代表作扱いされてる「ウミのサル」なんかより、
よっぽどヒットが欲しかった一本だったろうにねぇ。残念な事である。
おかげで続編のプランも聞こえず、折角そこそこ面白く仕上がった第一作が泣いている。
超法規的機動警察部隊という魅力的アイディアは現在も全く色褪せてはいないし、
細かい事を云えばキリは無いが、攻殻機動隊だってワイルドの孫の様なものだ。
今回の映画オリジナルのワイルドたちの顔ぶれもそれほど不満の残るものではない。
酷薄さ際立つ中井喜一の草波なんか惚れ惚れした位だし。
短めの尺の中でのスピーディな荒ら事、犯人たちの極悪ぶりは及第点、
願わくばもう少し個々のメンバーの描写が欲しかったのは確かで、
ズタボロにやられまくった最後の最後で奇跡の大逆転!こそがワイルドなので、
脚本がもう少し練り上げてあればラスボスの吉田鋼太郎も道化には見えまい。
クドいようだがヒットさえしてくれていれば、監督も逆TVシリーズ化といった道も…
(ますます攻殻だ。笑)
「こんなのワイルド7じゃないやい!」という心の叫びはもっともだけど、
あれは全盛期のペキンパーに100億使わせても出来るかどうか…カエルプロは偉大なり。
懲りずに次の一歩を。やればできる子なんだから(笑)。
「激突するハードなバイオレンス!」とか簡単に云う映画は腐るほどありますが、
日本で犯罪アクションをヤるという時点で大藪晴彦と望月三起也のご両人は、
まず外せない巨大な里程標、まして今回はど本命「ワイルド」であります。
西部警察だって東映セントラルだって、出来りゃアレがやりたかったに決まってる!
これまで実現しなかったにはそれなりの理由も言い訳もある訳だが、
…ま、とりあえずTVシリーズの件は置いとくとして笑…
羽住監督、世間的には代表作扱いされてる「ウミのサル」なんかより、
よっぽどヒットが欲しかった一本だったろうにねぇ。残念な事である。
おかげで続編のプランも聞こえず、折角そこそこ面白く仕上がった第一作が泣いている。
超法規的機動警察部隊という魅力的アイディアは現在も全く色褪せてはいないし、
細かい事を云えばキリは無いが、攻殻機動隊だってワイルドの孫の様なものだ。
今回の映画オリジナルのワイルドたちの顔ぶれもそれほど不満の残るものではない。
酷薄さ際立つ中井喜一の草波なんか惚れ惚れした位だし。
短めの尺の中でのスピーディな荒ら事、犯人たちの極悪ぶりは及第点、
願わくばもう少し個々のメンバーの描写が欲しかったのは確かで、
ズタボロにやられまくった最後の最後で奇跡の大逆転!こそがワイルドなので、
脚本がもう少し練り上げてあればラスボスの吉田鋼太郎も道化には見えまい。
クドいようだがヒットさえしてくれていれば、監督も逆TVシリーズ化といった道も…
(ますます攻殻だ。笑)
「こんなのワイルド7じゃないやい!」という心の叫びはもっともだけど、
あれは全盛期のペキンパーに100億使わせても出来るかどうか…カエルプロは偉大なり。
懲りずに次の一歩を。やればできる子なんだから(笑)。
大東亜会議の真実 アジアの解放と独立を目指して (PHP新書)
本書の特筆すべき点は、テーマとなっている大東亜会議そのものよりも、その会議に参加したタイ、ビルマ、インド、フィリピン、中国、満州国と、不参加だったインドネシアの首脳から見た大東亜戦争が描かれていることだと思う。
もちろん彼らは様々な思惑を抱いて会議に参加するわけだが、大東亜戦争を「アジアに対する日本の侵略である」と単純視するならば、彼らが戦時下の東京にわざわざ赴き、東條英機が提案した「大東亜共同宣言」を採択したことを説明出来ないだろう。
大東亜戦争をアジアの視点で捉える場合、「日本の侵略により多くの人々が苦しめられた」ことばかりが強調されるが、本書に登場するアジア諸国の首脳の視点からはそれとは違った大東亜戦争の一面が見えてくる。そう言った意味で非常に参考になる著作である。
もちろん彼らは様々な思惑を抱いて会議に参加するわけだが、大東亜戦争を「アジアに対する日本の侵略である」と単純視するならば、彼らが戦時下の東京にわざわざ赴き、東條英機が提案した「大東亜共同宣言」を採択したことを説明出来ないだろう。
大東亜戦争をアジアの視点で捉える場合、「日本の侵略により多くの人々が苦しめられた」ことばかりが強調されるが、本書に登場するアジア諸国の首脳の視点からはそれとは違った大東亜戦争の一面が見えてくる。そう言った意味で非常に参考になる著作である。
フライング☆ラビッツ [DVD]
基本はストレートなスポーツ感動ドラマねらいで、恋愛ドラマも盛り込みながらお笑いのスパイスも効かせて...などという安易なストーリーで、上手く機能すればいいんですが、どれも中途半端。
でもまぁ、ツッコミどころ満載で、それを楽しむ映画と割り切れば、それはそれで面白いかったです。(笑)
その、ツッコミどころを羅列すると、高田純次が韓国人である必然性がまったくない。寮母がラビッツの元メンバーだったということが、中盤で明らかになりますが、それが何の効果にもなってない。
スポンサーへの配慮がミエミエで、映画自体がJALの宣伝になっているのは、当然ですし、アミノバリューを皆が飲んでいるのもOKです。DoCoMoの携帯の不自然なアップとかもまぁ、許しましょう。(笑) でも、合コンの場所が東京タワーというのは無理がありあり。東京タワーの展望フロアーで立ったままというのは、どう見ても変でしょ。
過去の試合で大差で負け、その後レベルアップどころかダウンとさえ思えるのに、相手には実力者の復帰で、差は縮むどころか更に広がったのに接戦を演じるという展開もなんだかなぁ。
それで、何故か謹慎中の主人公もドサクサに紛れて試合に出ちゃうのも、すごい展開だ。
あのダンクシュートをやらなければ、とりあえず同点だったんだけど、まぁ、おバカながらひとつの見せ場ではありますから許しましょう。ラストも、それなりの緊迫感があったしね。なにより、石原さとみがキュートだからいいことにしましょう。(笑)
でもまぁ、ツッコミどころ満載で、それを楽しむ映画と割り切れば、それはそれで面白いかったです。(笑)
その、ツッコミどころを羅列すると、高田純次が韓国人である必然性がまったくない。寮母がラビッツの元メンバーだったということが、中盤で明らかになりますが、それが何の効果にもなってない。
スポンサーへの配慮がミエミエで、映画自体がJALの宣伝になっているのは、当然ですし、アミノバリューを皆が飲んでいるのもOKです。DoCoMoの携帯の不自然なアップとかもまぁ、許しましょう。(笑) でも、合コンの場所が東京タワーというのは無理がありあり。東京タワーの展望フロアーで立ったままというのは、どう見ても変でしょ。
過去の試合で大差で負け、その後レベルアップどころかダウンとさえ思えるのに、相手には実力者の復帰で、差は縮むどころか更に広がったのに接戦を演じるという展開もなんだかなぁ。
それで、何故か謹慎中の主人公もドサクサに紛れて試合に出ちゃうのも、すごい展開だ。
あのダンクシュートをやらなければ、とりあえず同点だったんだけど、まぁ、おバカながらひとつの見せ場ではありますから許しましょう。ラストも、それなりの緊迫感があったしね。なにより、石原さとみがキュートだからいいことにしましょう。(笑)
ワイルド7 [Blu-ray]
ワイルド7の魅力は、派手でかっこいいアクションとセリフもさることながら、その背景にある
'1.メンバー達の、その場、その場の機転と対応力
'2.主要メンバーの頭の良さと先読み力
'3.人へのやさしさと浪花節
なんていうところだと思っています。
今回、この映画ではこれらの表現が深くなされていなくて、皮相的な感じがしてしまいます。これは、この映画を見に行った、ワイルド7をなんども読み込んできた多くの人たちほどには、この映画のディレクションをした方々が真の「ワイルド」像を持てていないということだと思います。つまり、作っている人たちよりも、見ている人たちのほうが「ワイルド」をよく理解し、愛しているという映画です。
瑛太さんの飛葉も、あの「ワイルド」の飛葉ちゃんとはだいぶ違いますしね。
...と思って見ていた映画でしたが、見ていれば感情移入はされますし、音楽もいいので、途中からは「このまま7人、誰も死なずに次の話につながってくれたらいいのに」と思いはじめました。
サントラのCD買いましたし、昨年末に望月三起也先生の新作のワイルド7が出ていたことを知って驚きました。
ワイルド7は、いろいろな見え方があってもいいと思うので、全く違う次の「ワイルド」も見たいです。
今回と同じくらいの数の人は、やっぱり見に行くし、映像ソフトを買うのではないですか。
'1.メンバー達の、その場、その場の機転と対応力
'2.主要メンバーの頭の良さと先読み力
'3.人へのやさしさと浪花節
なんていうところだと思っています。
今回、この映画ではこれらの表現が深くなされていなくて、皮相的な感じがしてしまいます。これは、この映画を見に行った、ワイルド7をなんども読み込んできた多くの人たちほどには、この映画のディレクションをした方々が真の「ワイルド」像を持てていないということだと思います。つまり、作っている人たちよりも、見ている人たちのほうが「ワイルド」をよく理解し、愛しているという映画です。
瑛太さんの飛葉も、あの「ワイルド」の飛葉ちゃんとはだいぶ違いますしね。
...と思って見ていた映画でしたが、見ていれば感情移入はされますし、音楽もいいので、途中からは「このまま7人、誰も死なずに次の話につながってくれたらいいのに」と思いはじめました。
サントラのCD買いましたし、昨年末に望月三起也先生の新作のワイルド7が出ていたことを知って驚きました。
ワイルド7は、いろいろな見え方があってもいいと思うので、全く違う次の「ワイルド」も見たいです。
今回と同じくらいの数の人は、やっぱり見に行くし、映像ソフトを買うのではないですか。