進撃の巨人(12) (講談社コミックス)
なんというか、ここまで悲惨なはずの状況なのに、心があったかくなりました。
ライナー、ベルトルトたちの心境はいまだすべてわかることはできません。
ユミルとヒストリアのかけがえのない友情は、じれったくもいとおしい。
コニーとジャンの真実を知った想いは、計り知れないけれど。
闘わなくてはならないのだろうと、切なくなりました。
アルミンの捨て去る覚悟、ハンネスさんの揺るぎない決意、エルヴィン団長の進撃。
そしてエレンを想うミカサが、たまらなくかわいい。彼女は普段からかっこいいのに、どうしてこうも急にかわいくなるのでしょう。
その想いを受けたエレンの言葉が、またたまりません。
一度目はとどまることを知らない勢いで読み進め、二回目はじっくり読みました。絶望的な場面での、ミカサたちの表情の動きが、ただただ切ない。
そしてスカッとする局面も用意してきて、読後は心があったかくなりました。
人が死んだり傷つけば、読者は衝撃を受けるし、周りの登場人物のことを想うと悲しくもなります。感情移入すればするだけ、心への影響は大きい物です。
でも、『感動させよう』とするお涙ちょうだい的なものはすごくきらい。
『進撃の巨人』は、お涙ちょうだいとはちょっとちがうと思います。言葉にあらわすのが難しいけれど、今巻はすんなりと受け入れていました。
ミカサとエレンのやりとりのおかげでしょうか……もうおまえらくっつけよ、とひとり呟いている自分がいました。
個人的にしびれましたのは、アルミンのあの有名なゲスさでしょうか……(笑)
それともうひとつ、ジャンの働き!かっこいいよジャン!よかったね!とひとり叫んでいたのですが、おそらくジャンのかっこよさはミカサに届かないんだろうな…と切なくなりました。
展開の進み具合でいえばそんなに進んでいないのに、無駄はまるでないように思います。
ひとつの長編映画のラスト的な印象を受けました。
話のなかでは、ベルトルトに関して等思うところもありますが、最後のほうにかけてのエピソードに全部持ってかれた感じです。
いろんな意味で切なくあたたかい。すごく好きな巻になりました!
ライナー、ベルトルトたちの心境はいまだすべてわかることはできません。
ユミルとヒストリアのかけがえのない友情は、じれったくもいとおしい。
コニーとジャンの真実を知った想いは、計り知れないけれど。
闘わなくてはならないのだろうと、切なくなりました。
アルミンの捨て去る覚悟、ハンネスさんの揺るぎない決意、エルヴィン団長の進撃。
そしてエレンを想うミカサが、たまらなくかわいい。彼女は普段からかっこいいのに、どうしてこうも急にかわいくなるのでしょう。
その想いを受けたエレンの言葉が、またたまりません。
一度目はとどまることを知らない勢いで読み進め、二回目はじっくり読みました。絶望的な場面での、ミカサたちの表情の動きが、ただただ切ない。
そしてスカッとする局面も用意してきて、読後は心があったかくなりました。
人が死んだり傷つけば、読者は衝撃を受けるし、周りの登場人物のことを想うと悲しくもなります。感情移入すればするだけ、心への影響は大きい物です。
でも、『感動させよう』とするお涙ちょうだい的なものはすごくきらい。
『進撃の巨人』は、お涙ちょうだいとはちょっとちがうと思います。言葉にあらわすのが難しいけれど、今巻はすんなりと受け入れていました。
ミカサとエレンのやりとりのおかげでしょうか……もうおまえらくっつけよ、とひとり呟いている自分がいました。
個人的にしびれましたのは、アルミンのあの有名なゲスさでしょうか……(笑)
それともうひとつ、ジャンの働き!かっこいいよジャン!よかったね!とひとり叫んでいたのですが、おそらくジャンのかっこよさはミカサに届かないんだろうな…と切なくなりました。
展開の進み具合でいえばそんなに進んでいないのに、無駄はまるでないように思います。
ひとつの長編映画のラスト的な印象を受けました。
話のなかでは、ベルトルトに関して等思うところもありますが、最後のほうにかけてのエピソードに全部持ってかれた感じです。
いろんな意味で切なくあたたかい。すごく好きな巻になりました!
進撃の巨人 OUTSIDE 攻 (KCデラックス 週刊少年マガジン)
インタビュー3割、情報3割、幻のネーム3割、企画1割。
※ページ数ではなく感覚的な割合です。
最初にまだ読んでない方向けへのアドバイスです。
この本は文字が多いため最初パラパラとページをめくってしまいがちかと思います。
そうすると最後の方にラフに描かれた漫画(ネームなのですが)があり、ついそこから読み始めたくなってしまうかと思います。
しかしそれは思い止め、まずは作者と担当のインタビューを読んでください(14ページからと56ページからです)。
何も無く読み始めたのとは違うものが見えてくると思います。
さて、前回の「抗」が情報9割で作品世界を読み解くガイドブックとして十分な構成でしたが、今回の「攻」もそれを求めるとがっかりするかもしれません。
今回は作品ができた背景を掘り下げることを主題としているようで、作者のロングインタビューや担当が語る連載秘話、原稿にならなかった幻の第1話ネーム掲載など、現在進行形の連載内容には直接的に関わらないものが約6割を占めます。
内容的は作者や担当の思いが良く見えるものになっており、なぜ原稿にならなかった幻の第1話ネームが存在したのかということも明らかになります。
このあたりを一通り読んでから幻となった第1話ネームを読むと、作品に対する作者の強い想いと愛が見えてくるような気がします。
この想いと愛が無ければここまでの人気にはならなかったのではないでしょうか。
情報量は全体の3割と書きましたが、内容的には「抗」からの更新版となるため無意味ではありません。
新しい人物の紹介(モブリットもいますよ)や、アニメ版の設定画、作品内の人物への仮想インタビューや文章など、読みごたえも十分です。
設定面ではラノベ版で登場した氷爆石や黒金竹が紹介され、設定が正式に合流したという重要な意味もあります。
企画は1割程度ですがなかなか手が込んでます。
超大型巨人のペーパークラフトはしっかりと厚紙で挟まれており、厚紙コピーしなくても使えます。
「キャラクターifイラスト」と銘打ったコーナーでは嘘予告と同じようなテイストで登場人物の「if」が描かれています。
「こびとづかん」をパクった「きょじんづかん」や、マガジンゆえの「な・・・なんだってー!」のパロディ記事もあります。
全体的に見て帯にある「ガイドブック」という内容としてはかなり薄いかなと思います。
しかし進撃ファン向けの情報誌とみれば十分な情報量です。
ただ、個人的には次々と出てきた世界に迫る情報を整理してまとめて欲しかったです。
※ページ数ではなく感覚的な割合です。
最初にまだ読んでない方向けへのアドバイスです。
この本は文字が多いため最初パラパラとページをめくってしまいがちかと思います。
そうすると最後の方にラフに描かれた漫画(ネームなのですが)があり、ついそこから読み始めたくなってしまうかと思います。
しかしそれは思い止め、まずは作者と担当のインタビューを読んでください(14ページからと56ページからです)。
何も無く読み始めたのとは違うものが見えてくると思います。
さて、前回の「抗」が情報9割で作品世界を読み解くガイドブックとして十分な構成でしたが、今回の「攻」もそれを求めるとがっかりするかもしれません。
今回は作品ができた背景を掘り下げることを主題としているようで、作者のロングインタビューや担当が語る連載秘話、原稿にならなかった幻の第1話ネーム掲載など、現在進行形の連載内容には直接的に関わらないものが約6割を占めます。
内容的は作者や担当の思いが良く見えるものになっており、なぜ原稿にならなかった幻の第1話ネームが存在したのかということも明らかになります。
このあたりを一通り読んでから幻となった第1話ネームを読むと、作品に対する作者の強い想いと愛が見えてくるような気がします。
この想いと愛が無ければここまでの人気にはならなかったのではないでしょうか。
情報量は全体の3割と書きましたが、内容的には「抗」からの更新版となるため無意味ではありません。
新しい人物の紹介(モブリットもいますよ)や、アニメ版の設定画、作品内の人物への仮想インタビューや文章など、読みごたえも十分です。
設定面ではラノベ版で登場した氷爆石や黒金竹が紹介され、設定が正式に合流したという重要な意味もあります。
企画は1割程度ですがなかなか手が込んでます。
超大型巨人のペーパークラフトはしっかりと厚紙で挟まれており、厚紙コピーしなくても使えます。
「キャラクターifイラスト」と銘打ったコーナーでは嘘予告と同じようなテイストで登場人物の「if」が描かれています。
「こびとづかん」をパクった「きょじんづかん」や、マガジンゆえの「な・・・なんだってー!」のパロディ記事もあります。
全体的に見て帯にある「ガイドブック」という内容としてはかなり薄いかなと思います。
しかし進撃ファン向けの情報誌とみれば十分な情報量です。
ただ、個人的には次々と出てきた世界に迫る情報を整理してまとめて欲しかったです。