大空港 オリジナル・サウンドトラック
と、言われても余計なお世話だろうが、こんなに「映画音楽」らしいサントラはこの時代ならではではないだろうか。メインタイトルの入り方からして見事!「つかみ」に成功している。ワクワク感が炸裂している。グランドホテル形式の映画の作りに合わせ、登場人物ごとのテーマも用意される。中でも「アダ・クウォンテット」などは秀逸。「ラブ・テーマ」は60年代ほのぼのチック「焼けぼっくい」的。パニック映画ブームの火付けとなったとも言われるが、実際のブームはもう4~5年後なので、どちらかといえばドラマとしての作品性が強かったのがうかがえる。エンドタイトルのくくりまで行くと、また1本映画を観た気分にさせてくれる爽快感がこのアルバムの素敵なところ。◎
大空港 下 (ハヤカワ文庫 NV 49)
前半の殆どが人物描写に割かれているので話の進行が緩慢でウンザリしたが、後半に入った途端テンポが上がり内容もよりスリリングに展開して止められない面白さだった。
書かれたのが30年程前なので、空港設備や機内乗務員の待遇等々、時代を感じさせる部分はあるが、この本の面白さになんら支障をきたすものではなく、それどころか現在でも飛行機は人によって飛ばされているし航空管制は人の判断によって行われる。空港は人の手によって運営され、また多くの空港が抱えている問題も同じであろうことなど、現在と照らし合わせてみてもなんら色褪せることはない。 同様の事が明日どこかの空港で起こってもまったく不思議はないのである。
書かれたのが30年程前なので、空港設備や機内乗務員の待遇等々、時代を感じさせる部分はあるが、この本の面白さになんら支障をきたすものではなく、それどころか現在でも飛行機は人によって飛ばされているし航空管制は人の判断によって行われる。空港は人の手によって運営され、また多くの空港が抱えている問題も同じであろうことなど、現在と照らし合わせてみてもなんら色褪せることはない。 同様の事が明日どこかの空港で起こってもまったく不思議はないのである。