ヘアスプレー [VHS]
リッキー・レイクの映画デビュー。いつもの下品なスタイルは若干おとなしめになりましたが、それでも十分楽しめます。ディヴァインとリッキー・レイクのふとっちょ母娘は周りの美男美女が足下に及ばないほど輝いていて、観ていて幸せになること請け合い。
愛を科学で測った男―異端の心理学者ハリー・ハーロウとサル実験の真実
当時は異端と言われた心理学者ハリー・ハーロウの生涯を描いたドキュメンタリー作品。
今では常識となっている「幼少期の体験、特に母親や家族との愛情体験が心や身体の成長に、多大な影響を及ぼす」というのは、当時は異端とされていた。
ハリー・ハーロウとサル実験は、「愛」という科学ではタブーとされていた領域への科学的アプローチで、その後の心理学や脳科学などにとどまらず、20世紀の思想に多大な影響を及ぼした。
社会的、政治的な影響で忘れられた存在になっていた、ハリー・ハーロウの研究や生涯だけでなく、
当時の社会状況などもよくわかる、とても丁寧な取材による良質なドキュメンタリー作品
「マズローの欲求段階説」で有名なエイブラハム・マズローはハリー・ハーロウの生徒で共同研究者
星マイナス1は文庫本で出して皆に読んでほしいからで、内容は星5つ!
今では常識となっている「幼少期の体験、特に母親や家族との愛情体験が心や身体の成長に、多大な影響を及ぼす」というのは、当時は異端とされていた。
ハリー・ハーロウとサル実験は、「愛」という科学ではタブーとされていた領域への科学的アプローチで、その後の心理学や脳科学などにとどまらず、20世紀の思想に多大な影響を及ぼした。
社会的、政治的な影響で忘れられた存在になっていた、ハリー・ハーロウの研究や生涯だけでなく、
当時の社会状況などもよくわかる、とても丁寧な取材による良質なドキュメンタリー作品
「マズローの欲求段階説」で有名なエイブラハム・マズローはハリー・ハーロウの生徒で共同研究者
星マイナス1は文庫本で出して皆に読んでほしいからで、内容は星5つ!
ビデオドローム [DVD]
初期クローネンバーグの最高傑作であり私の一番好きな映画ですが、
初DVD化の時より全く変わらぬ仕様で再発売を繰返している事を残念に思います。
1)2004年に米国でCriterion社から特典満載のディスク2枚組のものが発売されています。
画質や特典の内容も素晴らしいのですが本編も国内盤(87分)に比べ約2分長いです。
国内でもLD時代にディレクターズカット版と称した米国盤の本編と同内容のものが発売されていたので、
現在においてカットされた内容に問題があるとも思えません。
監督が自ら語るコメンタリ-も日本語字幕で拝見したいです。これと同仕様のBlu-rayの発売を希望します。
2)ビデオドロームは83年に全米の映画館で公開されるより前に、カナダのCATVで放送された本編約97分のロングバージョンが存在します。
ラブシーンが長く本編ではカットされたシークエンス(スチールにのみ存在したシーンなど)もありマニアには興味深い編集になっています。
こちらは表市場で流通しているものではないので、是非とも正規に特典化していただきたいです。
この映画には上記のような魅力的な素材が多くあるので、日本盤において究極仕様のリリースを願っています。
初DVD化の時より全く変わらぬ仕様で再発売を繰返している事を残念に思います。
1)2004年に米国でCriterion社から特典満載のディスク2枚組のものが発売されています。
画質や特典の内容も素晴らしいのですが本編も国内盤(87分)に比べ約2分長いです。
国内でもLD時代にディレクターズカット版と称した米国盤の本編と同内容のものが発売されていたので、
現在においてカットされた内容に問題があるとも思えません。
監督が自ら語るコメンタリ-も日本語字幕で拝見したいです。これと同仕様のBlu-rayの発売を希望します。
2)ビデオドロームは83年に全米の映画館で公開されるより前に、カナダのCATVで放送された本編約97分のロングバージョンが存在します。
ラブシーンが長く本編ではカットされたシークエンス(スチールにのみ存在したシーンなど)もありマニアには興味深い編集になっています。
こちらは表市場で流通しているものではないので、是非とも正規に特典化していただきたいです。
この映画には上記のような魅力的な素材が多くあるので、日本盤において究極仕様のリリースを願っています。
ビデオドローム [Blu-ray]
ディスクになってから始めての鑑賞、
なんとまぁ古臭い内容&描写なんだろう!と逆に新鮮に感じてしまった、
特撮シーンをどんな風に撮っているのだろうと、メイキングを想像すると可笑しみさえ漂う珍品、
結局、デヴィッド・クローネンバーグとはSF作家ではないのだと思う、 「ザ・フライ」もそうだが、少しのセンス・オブ・ワンダーも感じさせない物語、
おそらく当人も自分が作る映画がSFとは思っていないだろう、
「スパイダー」の特典でデヴィッド自身が語っていた「20世紀特有の疎外感(Alienation)」という言葉が彼の全作品を通じたテーマなのだと思う、
「20世紀特有の疎外感」を本作に当てはめてみれば、過激な個人主義の行き着いた先には自分の意思が自分の肉体にさえ居心地の悪さ、つまり疎外感を感じてしまう事態ということだ、
本作の主人公が最後にとる行動がまさに疎外感の行き着く果てを証明していると考える、
本作の延長上の極北として後に「戦慄の絆」が作られたと思えばとても見通しがいいとおもうし、 特に本作と「スパイダー」は完全な”うらおもて”の関係のように感じる、
21世紀を生きる我々は「20世紀特有の疎外感」の誕生原因については常に考察を続ける必要がある、 個人的に回答を記しておけば、 一つには過激な個人主義は無神論と表裏一体、 二つには個人主義・全体主義・ファシズムの三者は三位一体の関係、 二つに共通するのはフランス革命以降蔓延する社会主義に基づく過激な平等主義である、 一見すると平等をうたう事で個人の自由を讃歌しているようで、実は個人の自由を完全に抹殺してしまいたいという欲望の蔓延でもある、 それは歴史の否定といってもいい、 世界史とは個人の自由獲得の歴史なのだから、
ジェームズ・ウッズ演じる主人公がまずSM行為に目覚めるのがとても象徴的だ、 描写されたSMプレイにはなんの愛情もない、支配従属関係で自分が支配者になることの満足だけを覚えてしまったわけだ、 彼の役柄はたくさんの人に囲まれながらも極めつけの孤独者であったアントニオーニ「欲望」の主人公によく似ていると思う、
彼の支配願望は次に自分が陰謀に巻き込まれているという妄想を招来する、 自分が陰謀の対象になるような大物だと彼は思いたかったのである、 なぜABCやCBSではなく、彼の経営するような弱小テレビ局が陰謀の対象になるのか?などとは、もう彼の理性では疑問を持つ余地がなくなってゆく怖さは充分に描かれていると思う、
2014年の今年、もうVHSテープは遥かな過去の遺物になってしまった、
世界中のコンピュータ・モニターのドットの隙間から疎外感に押しつぶされそうになった何十億の孤独の叫びが聞こえているような気もするが、それは今日現在活動するアーティストが創作の糧にすべき事柄だろう、
なんとまぁ古臭い内容&描写なんだろう!と逆に新鮮に感じてしまった、
特撮シーンをどんな風に撮っているのだろうと、メイキングを想像すると可笑しみさえ漂う珍品、
結局、デヴィッド・クローネンバーグとはSF作家ではないのだと思う、 「ザ・フライ」もそうだが、少しのセンス・オブ・ワンダーも感じさせない物語、
おそらく当人も自分が作る映画がSFとは思っていないだろう、
「スパイダー」の特典でデヴィッド自身が語っていた「20世紀特有の疎外感(Alienation)」という言葉が彼の全作品を通じたテーマなのだと思う、
「20世紀特有の疎外感」を本作に当てはめてみれば、過激な個人主義の行き着いた先には自分の意思が自分の肉体にさえ居心地の悪さ、つまり疎外感を感じてしまう事態ということだ、
本作の主人公が最後にとる行動がまさに疎外感の行き着く果てを証明していると考える、
本作の延長上の極北として後に「戦慄の絆」が作られたと思えばとても見通しがいいとおもうし、 特に本作と「スパイダー」は完全な”うらおもて”の関係のように感じる、
21世紀を生きる我々は「20世紀特有の疎外感」の誕生原因については常に考察を続ける必要がある、 個人的に回答を記しておけば、 一つには過激な個人主義は無神論と表裏一体、 二つには個人主義・全体主義・ファシズムの三者は三位一体の関係、 二つに共通するのはフランス革命以降蔓延する社会主義に基づく過激な平等主義である、 一見すると平等をうたう事で個人の自由を讃歌しているようで、実は個人の自由を完全に抹殺してしまいたいという欲望の蔓延でもある、 それは歴史の否定といってもいい、 世界史とは個人の自由獲得の歴史なのだから、
ジェームズ・ウッズ演じる主人公がまずSM行為に目覚めるのがとても象徴的だ、 描写されたSMプレイにはなんの愛情もない、支配従属関係で自分が支配者になることの満足だけを覚えてしまったわけだ、 彼の役柄はたくさんの人に囲まれながらも極めつけの孤独者であったアントニオーニ「欲望」の主人公によく似ていると思う、
彼の支配願望は次に自分が陰謀に巻き込まれているという妄想を招来する、 自分が陰謀の対象になるような大物だと彼は思いたかったのである、 なぜABCやCBSではなく、彼の経営するような弱小テレビ局が陰謀の対象になるのか?などとは、もう彼の理性では疑問を持つ余地がなくなってゆく怖さは充分に描かれていると思う、
2014年の今年、もうVHSテープは遥かな過去の遺物になってしまった、
世界中のコンピュータ・モニターのドットの隙間から疎外感に押しつぶされそうになった何十億の孤独の叫びが聞こえているような気もするが、それは今日現在活動するアーティストが創作の糧にすべき事柄だろう、
Koo Koo/Def,Dumb&Blonde
両方とも持っているが、リマスターされるのでは?という期待があったので、予約した。
できれば、ロックバードも出して欲しいのだが・・・・
セールス的に振るわなかったが、いいアルバムではある。
私は、今はブロンディよりも彼女のソロ・アルバムのほうが好きである。
できれば、ロックバードも出して欲しいのだが・・・・
セールス的に振るわなかったが、いいアルバムではある。
私は、今はブロンディよりも彼女のソロ・アルバムのほうが好きである。