サイレントK 沈黙のマウンド―野球に生きる横浜商工難聴の左腕エース
横浜商工、社会人野球を経てプロ入りした石井投手の著書。
本書は高校3年夏の大会敗退後に書かれたものです。
難聴というハンデを持ちながらも、スライダーで三振を奪いまくり「サイレントK」と呼ばれる石井投手。
しかし、本書の中で「困ったことはない。むしろマウンドでは聞こえない事で集中できる」と語ります。
普通の人でも、雑音の多い野球では声による意思疎通は困難。
サインによる指示さえあれば充分プレーできるんだ、と言い切ります。
本書では隻腕投手のジム・アボットの言葉が紹介されています。
「障害を背負っているかは関係なく、単にグッド・ピッチャーと呼ばれたい」
となれば、プロにまで登り詰めた石井選手もまた、「難聴の〜」という修辞ではなく「グッド・ピッチャー」と言うべきでしょう。
本書は高校3年夏の大会敗退後に書かれたものです。
難聴というハンデを持ちながらも、スライダーで三振を奪いまくり「サイレントK」と呼ばれる石井投手。
しかし、本書の中で「困ったことはない。むしろマウンドでは聞こえない事で集中できる」と語ります。
普通の人でも、雑音の多い野球では声による意思疎通は困難。
サインによる指示さえあれば充分プレーできるんだ、と言い切ります。
本書では隻腕投手のジム・アボットの言葉が紹介されています。
「障害を背負っているかは関係なく、単にグッド・ピッチャーと呼ばれたい」
となれば、プロにまで登り詰めた石井選手もまた、「難聴の〜」という修辞ではなく「グッド・ピッチャー」と言うべきでしょう。
舟を編む 映画パンフレット 監督 石井裕也 キャスト松田龍平、宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、渡辺美佐子、池脇千鶴、鶴見辰吾
映画の出来がとてもよかったので、作品関連の情報が読みたくなり、パンフレットを入手。
出版社リトル・モアが映画製作に関わっているせいか、よくある薄味のパンフレットとは一線を画す。
格子柄の表紙。青い部分は、映画でも出てきた水面で、白い部分は辞書。海と辞書で、表紙を編んでいる。
表と裏はつながっていて、海の色が強い青から、裏に行くと辞書の白さが強くなる。広げて見るとうつくしい。
本体中程には、違う紙のページがあり、それは映画の中で出てきた『大渡海』に使用された、実際の本文用紙。
独特の”ぬめり感”を自分の指先で確認できる。
クレジットには堂々と名前があるが、”あれ?どこで出てきたんだろう”という麻生久美子さん。
彼女は『大渡海』創刊キャンペーンのポスターに赤ちゃんを抱いて移っていた女性の役。
そのポスターが1ページ大で収録されている。
シナリオも収録されている。この映画の名場面のひとつ、香具矢さんがもらったラブレターが読めなくて、
でも何とか読んで、その怒りと鬱憤をぶつけつつ、馬締に「言葉で言って。今、言って」と迫るシーン。
その宮崎さんの科白が、ここですべて読める。
最後の出演者紹介ページ。35人が登場。全員が同じボリューム、フォーマットで、彼らがひとつの言葉を選び、
その語釈を自分で書くという画期的な展開。誰がどんな言葉を選んだか。松田さんは「存在」。宮崎さんは
「おもてなし」。オダギリジョーさんは「言葉にならない」。黒木華さんは「花粉」。八千草薫さんは「鉛筆」。
加藤剛さんは「真心」。それぞれの個性が表れている選択、語釈もいい。
辞書作りの実際をまとめたページ、辞書編集者たち3者の鼎談(その中には馬締のモデルとなった人もいる)、
さらに13種類の国語辞典の「恋」の語釈を載せたページ(映画でテロップで示された『大渡海』のものもある)
など。様々な角度で、情報てんこ盛り。
出版社リトル・モアが映画製作に関わっているせいか、よくある薄味のパンフレットとは一線を画す。
格子柄の表紙。青い部分は、映画でも出てきた水面で、白い部分は辞書。海と辞書で、表紙を編んでいる。
表と裏はつながっていて、海の色が強い青から、裏に行くと辞書の白さが強くなる。広げて見るとうつくしい。
本体中程には、違う紙のページがあり、それは映画の中で出てきた『大渡海』に使用された、実際の本文用紙。
独特の”ぬめり感”を自分の指先で確認できる。
クレジットには堂々と名前があるが、”あれ?どこで出てきたんだろう”という麻生久美子さん。
彼女は『大渡海』創刊キャンペーンのポスターに赤ちゃんを抱いて移っていた女性の役。
そのポスターが1ページ大で収録されている。
シナリオも収録されている。この映画の名場面のひとつ、香具矢さんがもらったラブレターが読めなくて、
でも何とか読んで、その怒りと鬱憤をぶつけつつ、馬締に「言葉で言って。今、言って」と迫るシーン。
その宮崎さんの科白が、ここですべて読める。
最後の出演者紹介ページ。35人が登場。全員が同じボリューム、フォーマットで、彼らがひとつの言葉を選び、
その語釈を自分で書くという画期的な展開。誰がどんな言葉を選んだか。松田さんは「存在」。宮崎さんは
「おもてなし」。オダギリジョーさんは「言葉にならない」。黒木華さんは「花粉」。八千草薫さんは「鉛筆」。
加藤剛さんは「真心」。それぞれの個性が表れている選択、語釈もいい。
辞書作りの実際をまとめたページ、辞書編集者たち3者の鼎談(その中には馬締のモデルとなった人もいる)、
さらに13種類の国語辞典の「恋」の語釈を載せたページ(映画でテロップで示された『大渡海』のものもある)
など。様々な角度で、情報てんこ盛り。
SWITCH 25周年特別編集号 特集:井上雄彦
Switch,25年を記念した一冊. 主に,井上雄彦先生の,最後のマンガ展,仙台最終重版を特集. 最終となる仙台会場を歩いての,井上先生の感想が読めます. そして,最後のマンガ展,上野,熊本,大阪,仙台,それぞれの展示ポスターを収録. 仙台版の展示ポスターは,折りたたみ形式になっており,横長で,海を背景にした,少年の武蔵の迫力が圧巻な作品!! 最後のマンガ展と平行し,仙台で開催された,バガボンドのアシスタント体験が出来る,ワークショップの記録も掲載. 小中学生が描いた,十人十色のバガボンドの完成原稿が,感想文と共に見れます. 更に,仙台会場入口に井上先生が描いた,巨大壁画のメイキング映像を,本誌連動として,完全無料で“Switch App(スイッチアプリ)"にて公開!! 巨大壁画の制作過程を追った“THE MAKING OF 井上雄彦 最後のマンガ展 最終重版"が,iPhoneとiPadで観れます. バガボンドファンは,是非,鑑賞してみて下さい!! 仙台最終重版に行った方も,行けなかった方も,この一冊は必見です!!
川の底からこんにちは [DVD]
映画前半はどうしても鬱屈した展開の連続で、「中の下」の人々の現実をまざまざと見せつけられるようで辛かったのですが、主人公が一念発起してからは、前半のシーンとうまく関連して、中の下なりに頑張る姿が印象的でした。
おばさん労働者の方々の圧巻の演技力に、この人たち一体何者なのよと思わず見入ってしましました。
いうまでもなく主演の満島ひかりの演技力には脱帽です。
中の下の人々が観てスカッとする映画だと思います。
おばさん労働者の方々の圧巻の演技力に、この人たち一体何者なのよと思わず見入ってしましました。
いうまでもなく主演の満島ひかりの演技力には脱帽です。
中の下の人々が観てスカッとする映画だと思います。
ぼくたちの家族 特別版Blu-ray
この作品は予告編だけを見ると「暗くて、お涙ちょうだい、文科省推薦的作品」だと
思って敬遠するのはもったいない。というよりもこの作品の予告編は見ないほうがよい。
監督は石井裕也。若くして前作「舟を編む」で日本アカデミー賞を
獲得した。今作は前作とは違い監督と脚本を兼ねている。
そのためなのか、コメディ部分では監督の初商業作品である
「川の底からこんにちは」以降の3作品のような雰囲気がある。
父(長塚京三)、母・玲子(原田美枝子)、長男の浩介(妻夫木聡)、
次男の俊平(池松壮亮)の4人がメインで進んでいく。
長塚京三といえば、あまりしゃべらない、 堅実な父親なイメージだが、
この作品では話が進むほどそのイメージが剥ぎ取られる様がとても面白い。
そして原田美枝子は病気が進むほど天真爛漫で少女のような笑顔が
素晴らしかった。
妻夫木聡、池松壮亮に関してはキャスティングは最初から妻夫木、池松ありきであるため、
監督自身が息子の目線で考えて作品を作り上げていることがわかる。
監督は「若い感覚で撮るのは最後かもしれない。
これからおじさんになって同じ原作を読んだら、
視点も変わると思います。20代で撮ることに価値がある。」
オススメです。
思って敬遠するのはもったいない。というよりもこの作品の予告編は見ないほうがよい。
監督は石井裕也。若くして前作「舟を編む」で日本アカデミー賞を
獲得した。今作は前作とは違い監督と脚本を兼ねている。
そのためなのか、コメディ部分では監督の初商業作品である
「川の底からこんにちは」以降の3作品のような雰囲気がある。
父(長塚京三)、母・玲子(原田美枝子)、長男の浩介(妻夫木聡)、
次男の俊平(池松壮亮)の4人がメインで進んでいく。
長塚京三といえば、あまりしゃべらない、 堅実な父親なイメージだが、
この作品では話が進むほどそのイメージが剥ぎ取られる様がとても面白い。
そして原田美枝子は病気が進むほど天真爛漫で少女のような笑顔が
素晴らしかった。
妻夫木聡、池松壮亮に関してはキャスティングは最初から妻夫木、池松ありきであるため、
監督自身が息子の目線で考えて作品を作り上げていることがわかる。
監督は「若い感覚で撮るのは最後かもしれない。
これからおじさんになって同じ原作を読んだら、
視点も変わると思います。20代で撮ることに価値がある。」
オススメです。