もう君を探さない (講談社文庫)
「8月のマルクス」の作者が高校教師の夏休み中にかかわった事件をハードボイルドに書き上げたある種「かっこいい」作品。大沢在昌の「走らなあかん、夜明けまで」のような一瞬・一時のハードボイルド感が一般人を主人公とすることで味わえる楽しさがある。
こんな教師がいれば女子高生にゃもてるだろうし、こんな教師なら(教師による)ばかげた事件などおこらないだろう。
友人でしかもやくざが殺されたこと、うけもちの生徒が家出していることなどがせまい範囲で同時多発し巻き込まれ点がつながっていく。主人公の趣味でもある自転車や慰霊登山の用意のことなどがクッションとして差し込まれているのが全体をどろどろさせないところとしていい。ただ、個人的にではあるがもっとテンポがよければ、もっと食いつきもいいし、展開にものめりこめるような気がする。
続編を希望する人はきっといるだろう、主人公には魅力がある。でも辞めるって......詳しくはいうまいいうまい。
こんな教師がいれば女子高生にゃもてるだろうし、こんな教師なら(教師による)ばかげた事件などおこらないだろう。
友人でしかもやくざが殺されたこと、うけもちの生徒が家出していることなどがせまい範囲で同時多発し巻き込まれ点がつながっていく。主人公の趣味でもある自転車や慰霊登山の用意のことなどがクッションとして差し込まれているのが全体をどろどろさせないところとしていい。ただ、個人的にではあるがもっとテンポがよければ、もっと食いつきもいいし、展開にものめりこめるような気がする。
続編を希望する人はきっといるだろう、主人公には魅力がある。でも辞めるって......詳しくはいうまいいうまい。