百舌の叫ぶ夜 (百舌シリーズ) (集英社文庫)
すごい!ハードボイルドとはこの事!筆者のあとがきも良かったです。そんなに時間かかったなら、もう一度読んでみようかと思います。最初からぐんぐん話しにのめりこんでしまいますよ!
この作品における脚本、演出は乱暴に過ぎます。荒唐無稽な精神鑑定、考えられない大病院の杜撰なセキュリティ、実際にはあり得ない警察の捜査と捕り物、脳の障害についての説得力のない解説等など。この辺りがもっと丁寧に描かれていたら優れたサスペンスに仕上がっていたかもしれません。とはいえ、まったくの失敗作かというと、そうでもないのです。ラストまでなかなか
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。
よみがえる百舌 (百舌シリーズ) (集英社文庫)
過去の戦いでこの世から消えたはずの百舌。
しかし、闇に葬られた「稜徳会事件」の関係者達が、後頭部を千枚通しで一突きするという百舌独特の手口で次々と殺されていく。果たして百舌がよみがえったのか?
事件を追う倉木美希・大杉良太のもとにも、危機が迫る。
「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」に続く「百舌シリーズ」の第四弾。
いつも通りの迫真の展開で、一級のサスペンスになっている。とくに後半の下りは、本を置くことができないので、徹夜必至である。
惜しむらくは、何かの連載物を加筆せずそのまま出版したのだろうか? 章の区切りが変なところで切れ、かつ、次の章の始めにまた同じ説明が繰り返されるなど、作品のテンポを著しく損なっており、とにかく「くどい」。600ページを超えるシリーズ最長編であるが、出版前にこの点を直せば、400ページ程度のよりよい作品になっていたはずである。この傾向は残念ながら第五弾「のすりの巣」でも続いている。これは、作者だけのせいではないと思う。編集者も含め、是非ご一考頂きたい。
一級のサスペンス作品として是非お勧めできるが、前の三作を読んでいないと、面白さが半減する。「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」の順に読んだ後で、この作品を手にすることをお薦めしたい。
追記:本作品に続く「のすりの巣」は、ファンとしては「百舌シリーズ」に入れてほしくないほどの、(作者にしては珍しく)ハズレの作品である。本作までの「百舌シリーズ」4作に満足した方も、お金と時間によほどの余裕がある場合のみ手にして頂きたい
しかし、闇に葬られた「稜徳会事件」の関係者達が、後頭部を千枚通しで一突きするという百舌独特の手口で次々と殺されていく。果たして百舌がよみがえったのか?
事件を追う倉木美希・大杉良太のもとにも、危機が迫る。
「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」に続く「百舌シリーズ」の第四弾。
いつも通りの迫真の展開で、一級のサスペンスになっている。とくに後半の下りは、本を置くことができないので、徹夜必至である。
惜しむらくは、何かの連載物を加筆せずそのまま出版したのだろうか? 章の区切りが変なところで切れ、かつ、次の章の始めにまた同じ説明が繰り返されるなど、作品のテンポを著しく損なっており、とにかく「くどい」。600ページを超えるシリーズ最長編であるが、出版前にこの点を直せば、400ページ程度のよりよい作品になっていたはずである。この傾向は残念ながら第五弾「のすりの巣」でも続いている。これは、作者だけのせいではないと思う。編集者も含め、是非ご一考頂きたい。
一級のサスペンス作品として是非お勧めできるが、前の三作を読んでいないと、面白さが半減する。「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」「砕かれた鍵」の順に読んだ後で、この作品を手にすることをお薦めしたい。
追記:本作品に続く「のすりの巣」は、ファンとしては「百舌シリーズ」に入れてほしくないほどの、(作者にしては珍しく)ハズレの作品である。本作までの「百舌シリーズ」4作に満足した方も、お金と時間によほどの余裕がある場合のみ手にして頂きたい
さまよえる脳髄 [VHS]
この作品における脚本、演出は乱暴に過ぎます。荒唐無稽な精神鑑定、考えられない大病院の杜撰なセキュリティ、実際にはあり得ない警察の捜査と捕り物、脳の障害についての説得力のない解説等など。この辺りがもっと丁寧に描かれていたら優れたサスペンスに仕上がっていたかもしれません。とはいえ、まったくの失敗作かというと、そうでもないのです。ラストまでなかなか
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。
面白く観ることが出来ましたし、それなりに評価したいのです。ですから尚更、秀作にもなっただろうに惜しいなあ、と思ってしまうのです。