★４の中と下の狭間。
著者の14冊目。

ジャリタレアイドルな妹をよこしまに調教しまくる青少年な兄と、そんな兄を大好きな少女のお話『IDOL☆SISTER』は全４話のワリには二人の想いの移ろいも描けてないしドラマティックも不足。

10代前半のホルモンバランスが不安定な女児に感染するという淫乱ウイルスに観戦してしまったランドセル少女と、彼女を気遣う幼馴染みなランドセル少年の、せっぱ詰まった物語『淫乱ウイルス』は全３話で、破瓜血が雑とか、見せつけアングルな裏ビ体位が多すぎるとか、著者にしては珍しい純愛系にもかかわらず男の子がチャック開けるだけのインスタントなえっちばかりで愛が響いてこないとか、言いたいことは山ほどあるけど、もの凄く久々に物語を描こうとした著者の姿勢に敬意を表し、誰が何と言おうと傑作。

７冊目『つるぺた少女』８冊目『イタズラの時間』に収録されていた『小っちゃな恋のメロディ』は、既刊収録の２話を含む全５話＋描き下ろし６頁のエピローグまでで、たまち作品としては標準的なデキだけど、こうして１冊の単行本にまとめてくれたことに感謝。

カバー内の毎度お馴染みな作品解説が感動もの。

03〜08年の作品群。
東京三世社と茜新社のもので半々。

純愛とも凌辱とも言い切れない独自のスタンスで、少年少女ものを描きつづけてきた著者ですが、当然のことながら大人目線ではないので所謂、ロリコンものとは一線を画します。

キャッチーなキャラデがツボな方へなら現状でもお薦めできる方向性は充分整ってますが、ベストだった時期の作品と比べると物語の味付けはかなり薄めです。

『長い夜』『青空とりひき』『可愛いあの子』『イタズラの時間』『秘密の賭け事』『クールな関係』あたりはぜひ復刻して欲しいですが、その前にやっぱり最低限キモチの伝わるエロ作画とドラマのある演出で今後描いてくれたらな、と思います。

　★４の下。
　著者の13冊目。

　コスプレでＯＫサインを出すのが暗黙のルールな新妻と、旦那様によるえっち三昧『Mrs.LOLITA』は３話＋巻末オマケ描き下ろし２頁まで。
　生徒会委員であることをいいことに生徒会室でえっちに明け暮れる男女生徒のそれぞれの想い『ふたりきりの生徒会』。
　姑息な勝負に敗れて男子部員たちの特訓を課せられる女子柔道部少女のお話『JUDO GIRL』。
　見栄張ったせいで、姉弟でラブホに連れ立つハメになったふたりのゆるゆるエロドラマ『禁断デート』。
　嗜虐性の強い女生徒と、コクられて即、加虐性を発揮する男子生徒による、持ちつ持たれつ『赤と青の官能小説』。
　ガキンチョの頃の約束がアダで無理矢理拘束され花嫁にされ飼育される女生徒のお話『婚約記念日』。
　見かけが男の子っぽいからって同級生の男子二人からよってたかって解剖されるランドセル少女のお話『女の子生物学』。
　ほか、カバー内に恒例の作品解説アリ。

　さて、昨夏より地獄のような消しが続いていたＡＶレーベルに取って代わって姫盗人レーベルの初陣を飾ることになった記念すべき１冊目ですが、消し面積は大幅に縮小されるもクリティカルに稜線を消してるシーンが多く少々うざめ。

　久々登場のロリ熟女も含めて、全員がローティーンにしか見えないツルペタ系。

　純愛系１編。性欲優先系１編。調教系２編。陵辱系３編。

　ただし、いつにも増して今回は純愛にしろ凌辱にしろメーター突き抜けたものが無く、どっちつかずな中途半端さで終わってるものが殆どなので、純愛命の方や凌辱命の方はパスした方が無難でしょう。

　漫画チックな味付けは著者としては低空飛行で、著者初購入の方へなら既刊からチェックされることを推奨。

　即席抜きツールとしては悪くないけど、ドラマチックな作品性の復活を、個人的には切望。

　たまち完全復活の日を夢見て。

久しぶりにたまちゆき先生の本を買いました。

この作品の大まかな内容ですが、外見はJSのようだが、実は主人公より歳上と言う、ある意味究極の幼妻ヒロイン里沙ちゃんと甘々でエロエロな新婚生活を綴った本です。

作品自体は７年前の物との事ですが、それを感じさせない、今でも十分通用する絵柄です。

それにしても、この主人公が凄く羨ましい。
自分もこんな嫁さんが欲しいです。
主人公が言っていた『浮気なんて、これっぽっちも考えた事は無い』と言うセリフに凄く共感します。

最後に総評ですが、文句無しに満点です。
自分の嗜好にド真ん中ストライクでした。

甘々でロリが好みの方なら買って損は無いと思います。