原田知世 2000 ベスト
以下で詳しく述べるようにレコード会社の壁を越え、なおかつデジタル・リマスタリングが施されているという点で、『2000BEST 原田知世』は、より完全なベスト盤です。五つ星をつけるべきでしょう。
現在入手可能な初期・原田知世のベスト盤には、この『2000 BEST 原田知世』のほかに、1998年にソニーから発売された二枚組ベスト盤『ゴールデンJポップ ザ・ベスト 原田知世』も存在します。このCDの音源は、スーパー・ビット・マッピング(ソニー流のデジタル・リマスタリング方式)が施されている点はよかったものの、しかし、ポニーキャニオン時代の音源、東芝EMI時代の音源を含んではいませんでした。たとえば、『ゴールデンJポップ』のディスク1のトラック1に収録されている「時をかける少女」は、2002年にリリースされた『DREAM PRICE 1000/原田知世 時をかける少女』に収録されているトラック1「時をかける少女」と同じく、ポニーキャニオンでのオリジナル(1983年、松任谷正隆編曲)ではありません。よりポップでリズミカルなアレンジには一聴の価値があるとはいえ、ソニー移籍後のセルフ・カヴァー(1987年、後藤次利編曲)です。
それに対して、今回の『2000 BEST 原田知世』の音源は、ソニーが自社の音源(トラック5、6、7、8、9、10、11、12、13)のほか、ポニーキャニオン(トラック1、14、15)、東芝EMI(トラック2、3、4、16)から音源協力を得て制作したものです。そのため、たとえば、トラック1は、ソニー移籍後のセルフ・カヴァーではなく、原田知世主演の映画『時をかける少女』の主題歌、つまり1983年のオリジナル・ヴァージョンです。レコード会社の壁を越えた音源ということについては、『シングルコレクション82-88』(ソニー)も同じなのです。しかし、こちらはスーパー・ビット・マッピングが施されていないうえに現在すでに在庫切れ状態であるのに対し、もちろん『2000 BEST 原田知世』はスーパー・ビット・マッピングを施されています。
現在入手可能な初期・原田知世のベスト盤には、この『2000 BEST 原田知世』のほかに、1998年にソニーから発売された二枚組ベスト盤『ゴールデンJポップ ザ・ベスト 原田知世』も存在します。このCDの音源は、スーパー・ビット・マッピング(ソニー流のデジタル・リマスタリング方式)が施されている点はよかったものの、しかし、ポニーキャニオン時代の音源、東芝EMI時代の音源を含んではいませんでした。たとえば、『ゴールデンJポップ』のディスク1のトラック1に収録されている「時をかける少女」は、2002年にリリースされた『DREAM PRICE 1000/原田知世 時をかける少女』に収録されているトラック1「時をかける少女」と同じく、ポニーキャニオンでのオリジナル(1983年、松任谷正隆編曲)ではありません。よりポップでリズミカルなアレンジには一聴の価値があるとはいえ、ソニー移籍後のセルフ・カヴァー(1987年、後藤次利編曲)です。
それに対して、今回の『2000 BEST 原田知世』の音源は、ソニーが自社の音源(トラック5、6、7、8、9、10、11、12、13)のほか、ポニーキャニオン(トラック1、14、15)、東芝EMI(トラック2、3、4、16)から音源協力を得て制作したものです。そのため、たとえば、トラック1は、ソニー移籍後のセルフ・カヴァーではなく、原田知世主演の映画『時をかける少女』の主題歌、つまり1983年のオリジナル・ヴァージョンです。レコード会社の壁を越えた音源ということについては、『シングルコレクション82-88』(ソニー)も同じなのです。しかし、こちらはスーパー・ビット・マッピングが施されていないうえに現在すでに在庫切れ状態であるのに対し、もちろん『2000 BEST 原田知世』はスーパー・ビット・マッピングを施されています。
GARDEN
アルバム名どおり、「ガーデン(庭園)」というコンセプトでつくられています。
世界各地の民族音楽のエッセンスがうまく活かされており、
あたかも世界の名園を訪ね歩いているかのような雰囲気で楽しめます。
庭師役(プロデューサー)の鈴木慶一氏は、原田知世さんの才能や素質を十分踏まえた上で、
丁寧かつ大胆なガーデニングを行っています。
美しい草花や小鳥、噴水やせせらぎだけではなく、
洞窟や不思議な遺跡がミステリアスな陰影を醸し出しています。
庭園様式も、ヨーロッパ、イスラム、アフリカ、ロシア、中国、日本と多彩です。
普通の(やや退屈な)シティポップスだった前作までとは大きく様変わりしており、
当時の流行からは外れていたかもしれませんが、そもそも良き庭園は時代を超越して
人々を惹きつけるものです。今はじめて聞いても、古さを感じさせません。
私自身、1週間前にはじめて聞いてみて、そのすばらしさに感激しているところです。
世界各地の民族音楽のエッセンスがうまく活かされており、
あたかも世界の名園を訪ね歩いているかのような雰囲気で楽しめます。
庭師役(プロデューサー)の鈴木慶一氏は、原田知世さんの才能や素質を十分踏まえた上で、
丁寧かつ大胆なガーデニングを行っています。
美しい草花や小鳥、噴水やせせらぎだけではなく、
洞窟や不思議な遺跡がミステリアスな陰影を醸し出しています。
庭園様式も、ヨーロッパ、イスラム、アフリカ、ロシア、中国、日本と多彩です。
普通の(やや退屈な)シティポップスだった前作までとは大きく様変わりしており、
当時の流行からは外れていたかもしれませんが、そもそも良き庭園は時代を超越して
人々を惹きつけるものです。今はじめて聞いても、古さを感じさせません。
私自身、1週間前にはじめて聞いてみて、そのすばらしさに感激しているところです。