さよならぼくたちのようちえん (主婦の友はじめてブック―おはなしシリーズ)
普通の卒園をテーマにした絵本と思ったら、数年前にドラマでやった内容をもとに絵本になったそうです。道理でドラマチック。
卒園間際のある日、難病で遠くに入院しているヒロム君のお見舞いに行くため、こっそりと園を抜け出した5人の冒険を中心に描かれています。
みんなで決めた約束は「泣かないこと」。電車とバスを乗り継いでいく途中、一人、二人と友達が警察に保護されて、ハラハラするような展開もあり。でも道中でワクワクするような体験もして…。
主役のカンナちゃんが持っていたヒロム君の青いクレヨンのくだり、最後は一人きりになって病院に着き、二人だけの卒園式をしたページでは不覚にも子どもを前に声が詰まりました。
年長の子どもって結構いろんなことが分かってて、大人が思う以上に物事を深く考えてるのかもしれません。死と向き合うヒロム君も、親が隠しても(きっと隠してたと思う)死と向き合って、病気と独りで闘っていたんだろうな。
でも、親の立場になって読むと、純粋な子どもの行動の陰で、親がどれだけ心配しているかは思い至らないんだなーと感じてしまったり。
友達を思う子どもの純真な心、そして踏みだした大きな一歩、成長。
ラストはホッとする内容で、心底安堵しました。
卒園間際のある日、難病で遠くに入院しているヒロム君のお見舞いに行くため、こっそりと園を抜け出した5人の冒険を中心に描かれています。
みんなで決めた約束は「泣かないこと」。電車とバスを乗り継いでいく途中、一人、二人と友達が警察に保護されて、ハラハラするような展開もあり。でも道中でワクワクするような体験もして…。
主役のカンナちゃんが持っていたヒロム君の青いクレヨンのくだり、最後は一人きりになって病院に着き、二人だけの卒園式をしたページでは不覚にも子どもを前に声が詰まりました。
年長の子どもって結構いろんなことが分かってて、大人が思う以上に物事を深く考えてるのかもしれません。死と向き合うヒロム君も、親が隠しても(きっと隠してたと思う)死と向き合って、病気と独りで闘っていたんだろうな。
でも、親の立場になって読むと、純粋な子どもの行動の陰で、親がどれだけ心配しているかは思い至らないんだなーと感じてしまったり。
友達を思う子どもの純真な心、そして踏みだした大きな一歩、成長。
ラストはホッとする内容で、心底安堵しました。