誠壱のタモリ論 【2】
タイトルに反して、タモリはほとんど登場しない。
今回の主役はタモリと確執があったと噂される某ミュージシャン。
著者が信頼に値する人物かはこれから読まれる方の判断にゆだねたい。
もしここに掲載されているのが本当にそのミュージシャンからのメールならば、さまざまな黒歴史を自らが語った大スクープである。
自分はこの某ミュージシャンのファンだが、彼と関わりのあった様々な人の発言から判断するに、じつは「一緒に仕事をするととても大変な人なのではないか?」という疑念はあった。
著者も80年代にいわゆるギョーカイ入りをして、憧れのその人と一緒に仕事をする機会を得て、やがて決別してしまう。
そういった著者自身の体験に基づく愛憎入り混じった複雑な内容だ。
前述したメールの件も、おそらく今後関係者によって紡がれる「正史」からは黙殺されるであろう。
そういう意味では奇書怪書のたぐいかもしれない。
ただ困ったことにこの本、めちゃくちゃ面白いのだ。
不謹慎な箇所も多いのだけど、著者の文才ですらすら読まされてしまう。
わずか42ページの「薄い本」だし、死後間もない人物を扱った暴露本的内容なので、某ミュージシャンの真面目なファンの方にはおすすめしない。
でもどうしても気になるというのであれば購入ボタンを…。
読み終えて、ああやっぱり本人に会わなくてよかった、作品に触れるだけで充分だと、情けない感想だがそう思ってしまった。
でも読んでよかったです、本当に。
1970〜80年代のラジオやテレビ事情が随所に登場するのも意外な収穫だった。
今回の主役はタモリと確執があったと噂される某ミュージシャン。
著者が信頼に値する人物かはこれから読まれる方の判断にゆだねたい。
もしここに掲載されているのが本当にそのミュージシャンからのメールならば、さまざまな黒歴史を自らが語った大スクープである。
自分はこの某ミュージシャンのファンだが、彼と関わりのあった様々な人の発言から判断するに、じつは「一緒に仕事をするととても大変な人なのではないか?」という疑念はあった。
著者も80年代にいわゆるギョーカイ入りをして、憧れのその人と一緒に仕事をする機会を得て、やがて決別してしまう。
そういった著者自身の体験に基づく愛憎入り混じった複雑な内容だ。
前述したメールの件も、おそらく今後関係者によって紡がれる「正史」からは黙殺されるであろう。
そういう意味では奇書怪書のたぐいかもしれない。
ただ困ったことにこの本、めちゃくちゃ面白いのだ。
不謹慎な箇所も多いのだけど、著者の文才ですらすら読まされてしまう。
わずか42ページの「薄い本」だし、死後間もない人物を扱った暴露本的内容なので、某ミュージシャンの真面目なファンの方にはおすすめしない。
でもどうしても気になるというのであれば購入ボタンを…。
読み終えて、ああやっぱり本人に会わなくてよかった、作品に触れるだけで充分だと、情けない感想だがそう思ってしまった。
でも読んでよかったです、本当に。
1970〜80年代のラジオやテレビ事情が随所に登場するのも意外な収穫だった。