お笑い百貨事典 9 昭和45年~53年 テレビが育てた芸人
人生いろんな出来事がある。まさに世の折り返し地点が今の時ではないでしょうか。でも変わらないものがあります。人・感情・心を持っている事‥特に笑いは人間の心をいやしてくれますし、活力を与えます。こういう時代だからこそ笑いが欲しいのです。嫌な事件の多い報道より笑いの一こまが欲しい時ではないでしょうか。
小説・コント55号 いくよ、二郎さん はいな、欽ちゃん
思えば、コント55号は相当に斬新だった。漫才でも喜劇でもない「コント」という新しいお笑いの様式もさることながら、テレビ画面の枠をはみ出すパワフルな狂気と、「野球拳」に代表される確信犯的な俗っぽさが、理屈抜きで子供心を鷲づかみにした(そのぶん世の親たちには大いに顰蹙を買って嫌われたが…)。
やがてブームは沈静化し、欽ちゃんは一時の低迷を経て「欽どん」「欽どこ」など、家族で安心して楽しめるお笑いへと芸風を昇華。二郎さんは「夜明けの刑事」など演技の世界へ活躍の場を移したが、一定世代以上の人にとって、永遠に二人は「コント55号」の欽ちゃんと二郎さんである。そんな二人が浅草時代は互いに反目していたこと、二人が世に出るために事務所社長の人一倍の熱意と努力があったこと等、本書を読んで初めて知った逸話も多い。会話や描写が妙に青臭かったりもするが、それも「昭和」の空気感なのかなあ〜と思わなくもない。
やがてブームは沈静化し、欽ちゃんは一時の低迷を経て「欽どん」「欽どこ」など、家族で安心して楽しめるお笑いへと芸風を昇華。二郎さんは「夜明けの刑事」など演技の世界へ活躍の場を移したが、一定世代以上の人にとって、永遠に二人は「コント55号」の欽ちゃんと二郎さんである。そんな二人が浅草時代は互いに反目していたこと、二人が世に出るために事務所社長の人一倍の熱意と努力があったこと等、本書を読んで初めて知った逸話も多い。会話や描写が妙に青臭かったりもするが、それも「昭和」の空気感なのかなあ〜と思わなくもない。
TBS・フジテレビ・テレビ朝日合同企画 祝!結成40周年記念 コント55号 傑作コント集 永久保存版 [DVD]
40周年のうち、初めの10年が全くないのが残念です。「笑ってもいいとも!」や「笑ってる場合ですよ!」の前身で、55号がパワーでお客をねじ伏せていたと言ってもいいくらいの勢いを見せていた、「お昼のゴールデンショー」がないのでマイナス2点。