伝染るんです。第1巻 [DVD]
あなたが20年前に買った、あの白い表紙はもう黄色くなっているでしょうか。手垢で黒くなっているでしょうか。
思い出の初期型単行本のデザインに合わせて作られたBOXが、世紀をまたいでコレクションに加わります。
●かわうそ、かっぱをはじめとした中の人(声優)のキャスティングは最高です!
特にかわうそとかっぱは、イメージどおりでした。
●カブトムシさいとうの手足がうごめく! → キモかわいさが倍増してます!
●しいたけ、山崎先生など、人間以外のものたちがアニメで説得力を得ました。しいたけのパンチ力は必見です。
あと、ウルトラチョップの子供がマジでヤバい。子供に見せられない。
●2回目の視聴はオーディオコメンタリーを流しながら観ましょう。
吉田先生、まんきゅう監督、編集者の3名でコメントしながら本編を見るというもの。 吉田先生の口から当時の製作秘話が語られます。
・山崎先生のデザインの元は、第1巻の…
・「オール5」に対するコメントは爆笑しました!
20年ぶりに同じところで笑えました。つまり、アニメ化作品として間違っていないということです。
1巻に付き最低3回の視聴に耐え3000円を切っていますので、ファンならじゅうぶん元がとれるでしょう。
これだけ褒めちぎっても星4つなのは、「原作以上ではない」ということのみです。
ファンの人は絶対買いなさい。そして友人や家族に見せなさい。
P.S.ケースに入っていた、他のDVD商品のチラシがハマりすぎてて笑いました。今年公開された映画『感…』
思い出の初期型単行本のデザインに合わせて作られたBOXが、世紀をまたいでコレクションに加わります。
●かわうそ、かっぱをはじめとした中の人(声優)のキャスティングは最高です!
特にかわうそとかっぱは、イメージどおりでした。
●カブトムシさいとうの手足がうごめく! → キモかわいさが倍増してます!
●しいたけ、山崎先生など、人間以外のものたちがアニメで説得力を得ました。しいたけのパンチ力は必見です。
あと、ウルトラチョップの子供がマジでヤバい。子供に見せられない。
●2回目の視聴はオーディオコメンタリーを流しながら観ましょう。
吉田先生、まんきゅう監督、編集者の3名でコメントしながら本編を見るというもの。 吉田先生の口から当時の製作秘話が語られます。
・山崎先生のデザインの元は、第1巻の…
・「オール5」に対するコメントは爆笑しました!
20年ぶりに同じところで笑えました。つまり、アニメ化作品として間違っていないということです。
1巻に付き最低3回の視聴に耐え3000円を切っていますので、ファンならじゅうぶん元がとれるでしょう。
これだけ褒めちぎっても星4つなのは、「原作以上ではない」ということのみです。
ファンの人は絶対買いなさい。そして友人や家族に見せなさい。
P.S.ケースに入っていた、他のDVD商品のチラシがハマりすぎてて笑いました。今年公開された映画『感…』
山羊王のテーマ
川本真琴によるタイガーフェイクファ名義のマキシシングル。
最近「ミホミホマコト」のユニットとしてのリリースはあったにせよ、彼女がソロで公に音源を発表
するのは 2001 年の「ブロッサム」以来なので、実に 5 年近く経つことになります。いざ新譜が
リリースされて感慨ひとしお、といった感もありますが、それ以上に、アーティストが自分主体で
作品をリリースできる態勢がやっと整った結果なのだとしたらむしろそのことをお祝いしたい気
持ちで一杯です。
さて肝心の内容ですが、2nd.アルバム「Gobbledygook」の世界観とも異なり、ましてや1st.の
ピンと糸が張ったような世界観もここにはありません。むしろ商業主義と一線を画す決意表明の
一枚、と受け取るのは飛躍し過ぎかな。
<2>「やさぐれヤーさんのテーマ」以上にやさぐれた歌詞(by吉田戦車)の <3>「成城学園前の歌」
がサイコーです。
また、楽曲以上に(と言っては失礼かな)ライナーノーツが抜群に良いです。数頁の簡易版です
が「トクガワロマン」なる人が記した解説は、川本さんがメディアから離れてもなお彼女を追い続
けたファンを共感させるに足る見事に的を得た文章だと思いますし、真ん中の見開きの彼女の
写真も非常にすがすがしい本当にイイ写真だと思います。
最近「ミホミホマコト」のユニットとしてのリリースはあったにせよ、彼女がソロで公に音源を発表
するのは 2001 年の「ブロッサム」以来なので、実に 5 年近く経つことになります。いざ新譜が
リリースされて感慨ひとしお、といった感もありますが、それ以上に、アーティストが自分主体で
作品をリリースできる態勢がやっと整った結果なのだとしたらむしろそのことをお祝いしたい気
持ちで一杯です。
さて肝心の内容ですが、2nd.アルバム「Gobbledygook」の世界観とも異なり、ましてや1st.の
ピンと糸が張ったような世界観もここにはありません。むしろ商業主義と一線を画す決意表明の
一枚、と受け取るのは飛躍し過ぎかな。
<2>「やさぐれヤーさんのテーマ」以上にやさぐれた歌詞(by吉田戦車)の <3>「成城学園前の歌」
がサイコーです。
また、楽曲以上に(と言っては失礼かな)ライナーノーツが抜群に良いです。数頁の簡易版です
が「トクガワロマン」なる人が記した解説は、川本さんがメディアから離れてもなお彼女を追い続
けたファンを共感させるに足る見事に的を得た文章だと思いますし、真ん中の見開きの彼女の
写真も非常にすがすがしい本当にイイ写真だと思います。
パルテノン銀座通り
“架空の○○”というネタは昔からミュージシャンの遊び心を刺激する定番ではあるが、ここでは“架空の県”である。但し元ネタが他者の作品であるゆえの気遣いか、歌詞に説明的な部分が目立つ。ここはリスナーを信用して、または歌詞カードで解説するなどして、もう一歩踏み込んでもよかったのではないか。
知久寿焼と石川浩司の両者のキャラクターはもともとギャグ漫画との親和性が高いのですんなりと“ぷりぷり県”という世界に入り込んでいるが、滝本晃司はあくまで“たまの滝本”というスタンスで屹立している。傘を差して佇む紳士の足許で子供二人が騒いで遊んでいる、ようにも見える。煮え切らないなあ滝本さん、とも言えるが、漫画の人気という一過性のものが時間の経過によって拭い取られたあとに“たまの世界”として普遍的に聴けるのは寧ろその滝本作品である。一方で知久、石川の作品のうちいくつかは、漫画のネタをなぞって音楽作品にしただけ、と言わざるを得ないものもある。つまり総合的に見て、“たま”と“ぷりぷり県”が融合しきっておらず、たま寄りの部分とぷりぷり県寄りの部分とに分離してしまっている、という印象である。
漫画のイメージアルバムであるためアピールする対象を?みにくかったのか。全8曲というやや短いヴォリュームも含め、物足りなさは否めない。実は本作発表時のライヴを見る機会があったのだが、収録曲以外にもぷりぷり県ネタの曲が披露されていてそれらも悪い出来ではなかったと思うのだが、何故アルバムに入れなかったのだろうか。
ザ・ビートルズで言えば『イエロー・サブマリン』、サザンオールスターズで言えば『稲村ジェーン』。作品の性質上しかたないけれども、決して駄作ではないが、間違っても代表作には挙げられないだろう。
ところで、改めて今聴き返しても、滝本による表題曲は吉田拓郎みたいでなんかおかしくなる。
知久寿焼と石川浩司の両者のキャラクターはもともとギャグ漫画との親和性が高いのですんなりと“ぷりぷり県”という世界に入り込んでいるが、滝本晃司はあくまで“たまの滝本”というスタンスで屹立している。傘を差して佇む紳士の足許で子供二人が騒いで遊んでいる、ようにも見える。煮え切らないなあ滝本さん、とも言えるが、漫画の人気という一過性のものが時間の経過によって拭い取られたあとに“たまの世界”として普遍的に聴けるのは寧ろその滝本作品である。一方で知久、石川の作品のうちいくつかは、漫画のネタをなぞって音楽作品にしただけ、と言わざるを得ないものもある。つまり総合的に見て、“たま”と“ぷりぷり県”が融合しきっておらず、たま寄りの部分とぷりぷり県寄りの部分とに分離してしまっている、という印象である。
漫画のイメージアルバムであるためアピールする対象を?みにくかったのか。全8曲というやや短いヴォリュームも含め、物足りなさは否めない。実は本作発表時のライヴを見る機会があったのだが、収録曲以外にもぷりぷり県ネタの曲が披露されていてそれらも悪い出来ではなかったと思うのだが、何故アルバムに入れなかったのだろうか。
ザ・ビートルズで言えば『イエロー・サブマリン』、サザンオールスターズで言えば『稲村ジェーン』。作品の性質上しかたないけれども、決して駄作ではないが、間違っても代表作には挙げられないだろう。
ところで、改めて今聴き返しても、滝本による表題曲は吉田拓郎みたいでなんかおかしくなる。
おかゆネコ 3 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
何度読んでも面白い漫画があります。その漫画は途中で読み終わっても次回読むときはまた噛みしめるように最初から読むのでなかなか読み終わることができません。特に、梅雨のシーンで始まる今回の第三巻は、冒頭、中年格闘家、多田課長の哀愁が妙なヒーリング効果があってどうしてもまた最初から読んでしまいます。 しかし、1~3巻を通して(3巻はまだ読み終えていませんが)感じるのは、主人公の勤務先、”コトリビール”の素晴らしさです。 そもそもどの時代の会社だ!? 社長をはじめ全社員が一丸となって、いつ潰れてもおかしくない働き方、経営方針、海の家の直営店・・・・・こういうありえない企業が意外と21世紀に生き残る会社なのかもしれません。サントリービールの新浪新社長にもぜひ読んでもらって最終巻(10年後くらいだと思いますが)の後書きに寄稿してもらいたいです。