八雲百怪 (2) (単行本コミックス)
北神伝奇、木島日記と読みました。
やっぱり絵が好き。
高いデッサン力、映画的な構図、構成、生々しい描写、全てが好きです。
大塚英志が書くストーリーはあまり。。。。ですが。
やっぱり絵が好き。
高いデッサン力、映画的な構図、構成、生々しい描写、全てが好きです。
大塚英志が書くストーリーはあまり。。。。ですが。
SIGNAL VOL.1 (光文社コミック叢書“シグナル” 27)
本コーナーのレビューを拝見して購入致しました。
一流の漫画家の新作書下ろしとマニア垂涎の発掘作品を集めた重厚でやや高額な漫画アンソロジーです。
SF/怪奇/ファンタジー作品を基調とした品が良く豪華な誌面作りが特徴です。
新作書きおろしは
・広木陽一郎氏:ラヴクラフトのコミカライズ。硬質な絵で近年では出色。
・ひらいたかこ氏:心酔するポーに捧げたイラスト・ポエム。彩色版と下書きを収録。
・森美夏氏:品格とユーモアがある心温まるゴースト・ストーリー。
・畑中純氏:江戸川乱歩のコミカライズ。畑中氏特有の幻想・土俗的エロティシズムも。
・近藤ゆたか氏:柳生十兵衛を主役にした伝奇時代劇。彼が闘う相手は?
・寺田克也氏:オール・カラー・サイレントのロボットSF。
・星野之宣氏:恒星系からはじき出された浮遊惑星を題材とした10頁のホラー風SF。
あまりにも濃く作家性が高い漫画家さんを集めた為、統一性には欠けますが、それを無視すれば個別には面白く良質の作品でした。
レア・トラックスは
・谷口ジロー氏・画、佳里歩(かさとあゆむ)氏・作「ぐじゃままにたら(1972年)」は完全な絵本の体裁で、これが谷口氏の作品だ、と言われなければ解らない程でした。
見事な動物デッサンと鮮やかな色使い、時にアルフォンス・ミシャを思わす画力は現在の眼で見ても非凡です。
・モリミノル(小松左京)氏の漫画は(2002年以降発見。1950-52年頃?) 未発表作でした。
途中までは彩色もして有りますが吹出し内の文字は手書、で、13頁で中断、オマケに構想を書いたノートが5頁付属。
熱心な小松氏のファンでかつ漫画史に興味が有る方には面白いと思いますが、一般のマンガファンがモリ・ミノル氏を誰か知らずにいきなり本作を読まされると流石にキツイかもしれません。
長らく小松氏の秘書を勤めた乙部順子氏が解説を寄稿しています。
他にもフォト・ストーリーや星野之宣氏の作品、特に「ヤマトの火」に関する随想も寄稿されていました。
2012年にVol.1が出たまま、既に1年以上、続刊の音沙汰が無く、特に前記広木氏の本格的で高レベルなラヴクラフト作のコミカライズ「狂気の山脈にて」は読み切りでは無かった為、中断しているのがなんとも残念です。
VOL1のみでは「名アンソロジー」と断言出来ない状況です。
志が高いのも、原稿を取るのが難しい漫画家さんが多いのも解りますが、せめて季刊ベースで刊行頂きたいと思いました。
一流の漫画家の新作書下ろしとマニア垂涎の発掘作品を集めた重厚でやや高額な漫画アンソロジーです。
SF/怪奇/ファンタジー作品を基調とした品が良く豪華な誌面作りが特徴です。
新作書きおろしは
・広木陽一郎氏:ラヴクラフトのコミカライズ。硬質な絵で近年では出色。
・ひらいたかこ氏:心酔するポーに捧げたイラスト・ポエム。彩色版と下書きを収録。
・森美夏氏:品格とユーモアがある心温まるゴースト・ストーリー。
・畑中純氏:江戸川乱歩のコミカライズ。畑中氏特有の幻想・土俗的エロティシズムも。
・近藤ゆたか氏:柳生十兵衛を主役にした伝奇時代劇。彼が闘う相手は?
・寺田克也氏:オール・カラー・サイレントのロボットSF。
・星野之宣氏:恒星系からはじき出された浮遊惑星を題材とした10頁のホラー風SF。
あまりにも濃く作家性が高い漫画家さんを集めた為、統一性には欠けますが、それを無視すれば個別には面白く良質の作品でした。
レア・トラックスは
・谷口ジロー氏・画、佳里歩(かさとあゆむ)氏・作「ぐじゃままにたら(1972年)」は完全な絵本の体裁で、これが谷口氏の作品だ、と言われなければ解らない程でした。
見事な動物デッサンと鮮やかな色使い、時にアルフォンス・ミシャを思わす画力は現在の眼で見ても非凡です。
・モリミノル(小松左京)氏の漫画は(2002年以降発見。1950-52年頃?) 未発表作でした。
途中までは彩色もして有りますが吹出し内の文字は手書、で、13頁で中断、オマケに構想を書いたノートが5頁付属。
熱心な小松氏のファンでかつ漫画史に興味が有る方には面白いと思いますが、一般のマンガファンがモリ・ミノル氏を誰か知らずにいきなり本作を読まされると流石にキツイかもしれません。
長らく小松氏の秘書を勤めた乙部順子氏が解説を寄稿しています。
他にもフォト・ストーリーや星野之宣氏の作品、特に「ヤマトの火」に関する随想も寄稿されていました。
2012年にVol.1が出たまま、既に1年以上、続刊の音沙汰が無く、特に前記広木氏の本格的で高レベルなラヴクラフト作のコミカライズ「狂気の山脈にて」は読み切りでは無かった為、中断しているのがなんとも残念です。
VOL1のみでは「名アンソロジー」と断言出来ない状況です。
志が高いのも、原稿を取るのが難しい漫画家さんが多いのも解りますが、せめて季刊ベースで刊行頂きたいと思いました。