陽炎座 デラックス版 [DVD]
優作が仙人・鈴木清順ワールドにどっぷり浸かって作り上げた作品。ずっと敬遠してきた作品だったが、十三回忌を済んでからついに観させてもらった。時は大正、優作演じる主人公が二人の女性を巡って翻弄される。ほおずきは女性の魂。行き着くところは、夢のような死後のような不思議な世界。ついにそこで自分を解き放つ。めくるめく清順ワールドは正直言って理解不能だった。ただ、画面から溢れてくる映像美はまるで今自分がそこに立っているかのように観る者を映画に引き込んでいくパワーを持っている。例えば複雑なカット割り、例えば長回しの撮影。
出演者の演技に関して書くと、原田芳雄、大楠道代の圧倒的な演技力に優作が必死に食い下がっているようにも見える。優作は清順監督の出す禅問答のような演技指導に「?マーク」を浮かべながら格闘したらしい(この辺はコミックス「松田優作物語」に詳しく描写されています。)。しかし段々役になりきってその動きが優雅に、優美になっていくように思えた。この辺が天才・松田優作なんだな。どんな難題でも格闘の末に飲み込んで最後には自分のものにしてしまうのだ。もちろん流血し、傷だらけになってだけどね・・・・。でも「走るシーン」はやっぱり誰がどう観ても「松田優作」だった(笑)。隠しきれない立派な体格だもんね。手足は長いし。それと「声」。あの独特の優作ヴォイスもやっぱり変えられなかったね。そして注目すべきは子役。これが結構怖いくらいにはまっていた。優雅に演舞する子役、夢に見そう・・・・・。
さて評価ですが、私にはこれは優作の通過点、というか勉強のためのひとつのテキストだったと思っている。優作がその演技の幅を広げていく上でとても意味のあった映画ではあった。しかしながら、この映画のDVDを所有して何度も繰り返し観たいか?というと、そうは思わない。私の感性ではこの映画では「優作はミスキャスト」であったように思う。俳優は役を選ぶべきだ。どんなに努力してもその身体、顔、声、雰囲気、背景、、、そういうものを変えるには限界がある。やはり悲しいかな「一定の幅の中」で「自分が演じきれる役」を演じることではじめてその役が生き生きと実在する。今回のこの映画で優作自身の演技の幅は間違いなく広がったけど、トータル・映画的にみてどうかと言うと、やはりミスキャストだったのではないかと思う。この映画のファンの人には申し訳ないが、勝手な感想を書いてしまいました。
関係ないがこの映画を観て思ったこと。最後のシーンで2人の優作が出てくるが、もう一人の優作が今どこかで実はこっそりと生きていたりしないかな〜なんて、そんなことを考えてしまった。
出演者の演技に関して書くと、原田芳雄、大楠道代の圧倒的な演技力に優作が必死に食い下がっているようにも見える。優作は清順監督の出す禅問答のような演技指導に「?マーク」を浮かべながら格闘したらしい(この辺はコミックス「松田優作物語」に詳しく描写されています。)。しかし段々役になりきってその動きが優雅に、優美になっていくように思えた。この辺が天才・松田優作なんだな。どんな難題でも格闘の末に飲み込んで最後には自分のものにしてしまうのだ。もちろん流血し、傷だらけになってだけどね・・・・。でも「走るシーン」はやっぱり誰がどう観ても「松田優作」だった(笑)。隠しきれない立派な体格だもんね。手足は長いし。それと「声」。あの独特の優作ヴォイスもやっぱり変えられなかったね。そして注目すべきは子役。これが結構怖いくらいにはまっていた。優雅に演舞する子役、夢に見そう・・・・・。
さて評価ですが、私にはこれは優作の通過点、というか勉強のためのひとつのテキストだったと思っている。優作がその演技の幅を広げていく上でとても意味のあった映画ではあった。しかしながら、この映画のDVDを所有して何度も繰り返し観たいか?というと、そうは思わない。私の感性ではこの映画では「優作はミスキャスト」であったように思う。俳優は役を選ぶべきだ。どんなに努力してもその身体、顔、声、雰囲気、背景、、、そういうものを変えるには限界がある。やはり悲しいかな「一定の幅の中」で「自分が演じきれる役」を演じることではじめてその役が生き生きと実在する。今回のこの映画で優作自身の演技の幅は間違いなく広がったけど、トータル・映画的にみてどうかと言うと、やはりミスキャストだったのではないかと思う。この映画のファンの人には申し訳ないが、勝手な感想を書いてしまいました。
関係ないがこの映画を観て思ったこと。最後のシーンで2人の優作が出てくるが、もう一人の優作が今どこかで実はこっそりと生きていたりしないかな〜なんて、そんなことを考えてしまった。
チョコレートの奇跡
無類のチョコレート好きの筆者が、国内外問わず色々な所に足を運び、見て、食べ、調べ、話をきいてと、チョコレートについて探求しています。
まずはじめは、チョコレートの効用。専門家にインタビューをしているので、少し堅苦しい内容もあるのですが、様々な病気への予防効果を説明しています。
その中でも、チョコレートを食べなれた人は副交換神経に働き、「鎮静・リラックス」しやすく、食べなれない人は交換神経に優位に働き、「覚醒・興奮」作用が現れるという話は、とくに興味深かったです。ただチョコレートも、カカオの含有率が70%以上であることが重要だそうです。
そして、チョコレートに関する数々のエピソードなどでてきて、最後に、筆者お気に入りのショコラティエの紹介。フランスを中心にほとんどヨーロッパ発と思われます。
ところで、カカオは、学名をテオブロマといい、「神の食べ物」という意味だそうですが、読後は、神の食べ物を毎日口にしようかなという気になりました。
まずはじめは、チョコレートの効用。専門家にインタビューをしているので、少し堅苦しい内容もあるのですが、様々な病気への予防効果を説明しています。
その中でも、チョコレートを食べなれた人は副交換神経に働き、「鎮静・リラックス」しやすく、食べなれない人は交換神経に優位に働き、「覚醒・興奮」作用が現れるという話は、とくに興味深かったです。ただチョコレートも、カカオの含有率が70%以上であることが重要だそうです。
そして、チョコレートに関する数々のエピソードなどでてきて、最後に、筆者お気に入りのショコラティエの紹介。フランスを中心にほとんどヨーロッパ発と思われます。
ところで、カカオは、学名をテオブロマといい、「神の食べ物」という意味だそうですが、読後は、神の食べ物を毎日口にしようかなという気になりました。