11の心象
ナイトフライはキレい過ぎる。カマキリアドは底知れない不安感が強い。それはDFの感情の傾きの結果なのか、という事が、この作品に耳を傾けると納得でき、WBの、「表現はアンリーガルだが内容は論理的」、「DFの、表現はスマートだが、内面が非合理的な側面が強いのでは」、等という想像は諸兄姉に任せるとして、いいっすよ。ベッカーのボーカル。以外に重めの声で、高音の女性ボーカルが被ると、ンもう、言い様のないインテリジェンスとエレガンスが匂ってきます。また、遠いN.Y.の”気まぐれ野郎”と比べ、リトル・カワイなんかを聞くとハワイに住んでよかったねぇ~、と思ってしまいます。一転、サーフorダイでは、一聴、映画「地獄の黙示録」のサーフィンシーンが脳裏に浮かびました。そして何よりの聞きモノはベッカーのギターソロ達でしょう。メロディとコードの隙間を縫うようにアウトする音符達は、すごく刹那的で酔いです。当作品ではベッカーがG、Bを弾きまくっているので、統一感があります。しかし、DFもWBも1人で十分通用するミュージシャンだというのは明らかですが、この2人はあえて一緒に統一のビジョン(SD)を持って仕事をして欲しいな、と、つくづく感じました。ちなみに日本盤再発しないとこれから買う人がつらいですよ(歌詞わかんないでしょう。それでなくてもツラいのに)
Circus Money
Walter Beckerのソロ・アルバムを購入するのは初めてだが、聴いてみると、なるほどスティーリ・ダンのサウンドだなぁと納得する。確かに何をもってスティーリー・ダンの音とするのには多少語弊はあるが、個人的感想なので許していただきたい。
内容も然ることながら、サウンド・プロダクション(ミキシング・録音)が素晴らしい。リズム陣の素晴らしい演奏の音が一層引き締まり、あたかも眼前で演奏しているかのような錯覚すら覚える。
レゲエ、ジャズ、ロックと幅広い音楽のエッセンスが随所に散りばめられており、一曲一曲に変化が富んでいて大いに楽しめる内容に仕上がっている。
敢て苦言を呈するなら、ベッカーのヴォーカルは味があって良いのだが、決して歌が上手くなく全体の印象を少なからず下げている。上質な音楽が満載の作品であることには間違いないだけに、厳しい気がするけど★3つ。
内容も然ることながら、サウンド・プロダクション(ミキシング・録音)が素晴らしい。リズム陣の素晴らしい演奏の音が一層引き締まり、あたかも眼前で演奏しているかのような錯覚すら覚える。
レゲエ、ジャズ、ロックと幅広い音楽のエッセンスが随所に散りばめられており、一曲一曲に変化が富んでいて大いに楽しめる内容に仕上がっている。
敢て苦言を呈するなら、ベッカーのヴォーカルは味があって良いのだが、決して歌が上手くなく全体の印象を少なからず下げている。上質な音楽が満載の作品であることには間違いないだけに、厳しい気がするけど★3つ。