近年のテレビドラマの中では出来は良いほうです。脚本が良いせいでしょう。コミカル的要素は殆どありませんが、シリアスな面白さ、話の展開の面白さがあります。近年「観るに耐えない作品」が殆どですからね。その中にあってこの作品は「最後まで観れた」わけです｡

鬼のようになって働き続け、一段落したときに愛する人に逝かれて、抜け殻のようになっていた時にこのＤＶＤ作品に出会いました。
いわゆるイケメン俳優の竹野内豊という人は、知りませんでしたので、先入観なく物語に入りました。
竹野内豊という人の、穏やかな、落ち着いた眼と、話し方に癒され、特に火事で恋人を突然亡くし心の奥底に重いものを抱えている女性の話に、自分を投影して観ました。
『喪の仕事をしましょう』という楷先生の言葉は、自分に言われた言葉でした。
観ながら、ゆっくり涙を流し心を落ち着けました。やっと本当に涙を流せた瞬間でした。
どのトピックも重い話ですが、心にゆっくり話しかけてくる内容で、何度もなんども繰り返し観て、台詞をかみしめています。
ドラマの底力を感じた作品です。チャラチャラしたドラマを見る時間がもったいない！

夕方から夜にかけてをイメージしてセレクトされた珠玉のTrackが満載！！

前半のHouse寄りな感じから、後半のクロスオーヴァー〜Jazzと流れていく感じが最高★

ジャケットのように美しい空がだんだんと夕闇へと移り変わっていくようです！

よくあるタイプの話です。
主人公は心理カウンセラーで、心を病んでいる人々を癒してゆくという。
特に捻りもなく、物語は予想通りに進んでいきます。
このようなジャンルが好きな人なら、絵も物語も丁寧なのでオススメ。
それより気になったのは、ファイル１の患者です。
なんというか、別マンガのキャラクターを彷彿させて……。
確信犯的に見えるのは、私の見方がいけないのでしょうか？

岩代さんの手がけるサントラは
ドラマを見ている時とても耳に心地よく残るのですが、
ジャズをアレンジしたmagrowは特に印象に残りました。
重いテーマのドラマに不思議とポップな曲調が合っていて
ドラマを盛り上げていたと思います。
岩代さん作曲の”somewhere,sometimeAndsomeone"はメロディーが美しく
最終回の竹野内さんの泣きの演技が思い出され
胸にグッときます。
松下計さんの手がけるジャケットは斬新で、
CDとして、とてもおしゃれに仕上がっている１枚です。