カムイの剣 (ハルキ文庫)
幕末から維新という激動の時代を舞台に、波瀾と創造性に満ちた壮大で魅力的なストーリーが展開されます。
SFというほど破天荒なものではありません。モンテクリスト伯や宝島のような物語のなかに、里見八犬伝や真田十勇士といった忍術・妖術ものの要素が組み込まれているという意味ではSFなのでしょう。
著者(故人)が海外SFの翻訳をしてきた過程で身に着けた小説を書く上での魅力的な要素をふんだんに盛り込んで、SFではなく歴史ものとして結実させた結果、これほどの作品が完成したのだと思います。
自分の場合、初めて読んだときの年齢が若かったこともありますが、読み進んでいくにつれて、歴史の陰に本当にこういったことがあったのではないかと錯覚しそうになるほど、物語世界にのめり込んでいけます。とにかく純粋に面白い小説です。時代考証もしっかりしており、快作と言っていいでしょう。
かつて故・星新一氏も「日本人によって書かれた冒険小説のベスト・ファイブに入れていい傑作」と述べていますが、幅広い年齢層に渡って一読の価値がある小説だと思います。
SFというほど破天荒なものではありません。モンテクリスト伯や宝島のような物語のなかに、里見八犬伝や真田十勇士といった忍術・妖術ものの要素が組み込まれているという意味ではSFなのでしょう。
著者(故人)が海外SFの翻訳をしてきた過程で身に着けた小説を書く上での魅力的な要素をふんだんに盛り込んで、SFではなく歴史ものとして結実させた結果、これほどの作品が完成したのだと思います。
自分の場合、初めて読んだときの年齢が若かったこともありますが、読み進んでいくにつれて、歴史の陰に本当にこういったことがあったのではないかと錯覚しそうになるほど、物語世界にのめり込んでいけます。とにかく純粋に面白い小説です。時代考証もしっかりしており、快作と言っていいでしょう。
かつて故・星新一氏も「日本人によって書かれた冒険小説のベスト・ファイブに入れていい傑作」と述べていますが、幅広い年齢層に渡って一読の価値がある小説だと思います。
矢野通デビュー11周年記念DVD Y・T・R! V・T・R! ~トール トゥギャザー通(ツー)~
言わずと知れた、世界最高のユニットのトップ、YTRの第二弾。貴重なオフショットは実に愉快で面白い。体育会系の集団であり上下関係のしかりとした姿は、社会人として見習うこと多い。
矢野通プロデュース CHAOS結成5周年記念DVD Y・T・R的修学旅行
最初から最後まで笑いっぱなし。特におやつ披露と石井さんの事件簿が抱腹絶倒!残念なのは集音マイク収録で少し聞こえにくい箇所があり★-1で。次回はピンマイク付きでぜひ!!
ロボット (角川文庫)
何気なく買った一冊だった。未来版のロビンソンクルーソー物語。実に夢のある物語で、逸る気持ちで読んだ覚えがある。
大人になって、デッキで日光浴をしながら、凍らせたズブロフツカを飲み揺り椅子で読むのに適当な一冊を手にする時、本書と決まっている。何度読み返したかはわからないが、単純明快なストーリーとあっという間に読める内容。そして、夢のあった時代の書籍。
そう、夢見るロボットの物語は、夢見る世代に一度読んでおくべきだと痛感する一冊である。
大人になって、デッキで日光浴をしながら、凍らせたズブロフツカを飲み揺り椅子で読むのに適当な一冊を手にする時、本書と決まっている。何度読み返したかはわからないが、単純明快なストーリーとあっという間に読める内容。そして、夢のあった時代の書籍。
そう、夢見るロボットの物語は、夢見る世代に一度読んでおくべきだと痛感する一冊である。
ウィザードリィ日記―パソコン文化の冒険
本書にはパソコン版、
Wizardry #1 Proving Grounds of the Mad Overlord (狂王の試練場)の終盤および、
Wizardry #2 Knight of Diamonds (ダイヤモンドの騎士)のプレイ日記が綴られている。
パソコン版#2では#1で作成した、キャラクターを「転送」させてしか、ゲームプレイすることができない。
しかも、その際、#1のディスクから、「転送」されたキャラクターは抹消され、#2ではレベルはそのままだが、
身ぐるみ剥がれて、所持金が500GPとなってしまうため、「転送」させることに躊躇を感じた方も多いだろう。
つまり、#2は#1の「追加シナリオ」方式となっているのだ。
本書ではその辺のくだりが、ユーモアたっぷりに、詳細に書かれているので、読んでいて、頷くことが多い。
インターネットなる概念が存在しない頃の、パソコンゲームの楽しさが、行間から滲み出している。
本書が発行されたのは1987年。同年ファミコンで、#1が、1990年に、#2が発売されている。
Wizardry #1 Proving Grounds of the Mad Overlord (狂王の試練場)の終盤および、
Wizardry #2 Knight of Diamonds (ダイヤモンドの騎士)のプレイ日記が綴られている。
パソコン版#2では#1で作成した、キャラクターを「転送」させてしか、ゲームプレイすることができない。
しかも、その際、#1のディスクから、「転送」されたキャラクターは抹消され、#2ではレベルはそのままだが、
身ぐるみ剥がれて、所持金が500GPとなってしまうため、「転送」させることに躊躇を感じた方も多いだろう。
つまり、#2は#1の「追加シナリオ」方式となっているのだ。
本書ではその辺のくだりが、ユーモアたっぷりに、詳細に書かれているので、読んでいて、頷くことが多い。
インターネットなる概念が存在しない頃の、パソコンゲームの楽しさが、行間から滲み出している。
本書が発行されたのは1987年。同年ファミコンで、#1が、1990年に、#2が発売されている。