そして、サラリーマンアッパーと、ガシャガシャと、題名に花束が贈られて(活用されて)とても嬉しいドラマ終盤の描写だった。

遅れてきた読者として原作コミックスを読んだとき「これはすごい作品だと」思って熱中していたが、終盤「家族」というキーワードが急に浮上してきたところにどうも納得できないところがあったのだが、テレビドラマ版では驚くほどスムーズに着地した感がある。原作のエピローグにあたるシーンも、ドラマ版では原作コミックスの言葉足らずな点が補われて好感が持てる。最初のレビューアーのかたのおっしゃる通り、本当にめずらしく原作を原作以上に魅せることに成功したドラマ化だと思う。

TVで見逃してしまった回が有ったので購入しました。
やはり面白い!

終わるの早い！次の展開はどうなるのかねー。あと何巻続くのでしょうか？？全く謎が解けない雰囲気。。。

この漫画は、いかにもな一般的に言う所の非モテなしょうもないおっさんが主人公の、現実と仮想世界を舞台にしたリアリティある人間ドラマです。恐らくまずはこのキモいと言われてしまいそうなコンプレックスを持った主人公が、良くも悪くも強烈な印象を残して物語とは関係なく揶揄されてしまいそう作品ではあるので、いわゆる一般ウケしない作品なんだろうなぁという印象は正直します。

ですが、逆に言うとそれだけ非常なリアリティを以て描かれているという事でもあります。そんな正面から容赦のない作風のなか描かれる、主人公が関わる事になる仮想世界や出会い、現実と仮想世界との隔たり、現実仮想を問わず主人公を含む人物たちの苦悩や欲望、希望や喜び。それらが目まぐるしく無駄なく織りなされ、それがそのままダイレクトな面白さとなってページを思わずめくらせてしまう。そんな力のある魅力を持った秀逸な作品です。

見た感じまんまのコンプレックスの塊で、極端なリアリティある形として表現されている主人公を見て、生理的に受けつけない、そういったおっさんが苦手で読めないという方ももしかしたらいるかもしれませんので一概にはおすすめとは言えないかもしれませんが、もしそうでなければむしろそれは強烈なエッセンスとなって、ページをめくる面白さとなって返ってくるものとなる可能性を秘めています。

現実と仮想、そしてそこに様々な欲望を以て関わる人間、それに振り回され、時には影響を与える人間たち。現実や仮想そのものではなく、そんな現代社会を生きるリアルな人間たちが綺麗事なし、混じりっけなしにディープに描かれた作品が読みたい方におすすめの作品です。

良かったです!! 田西(峯田和伸)に自然に感情移入できて、10代の頃の切ない気持ちや悔しい気持ち、好きな子に本気になったことを思い出しました。(田西は三十路前ですが) ゴイステや銀杏の音楽に過去に1度でも共感した方には何か感じれる映画だと思います。 20代のモテない男に観てほしいです。