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Biophilia: Deluxe Edition
「全14曲66分」という日本盤は中々ボリュームのある構成だ。
ビョークのアルバムを評価するのはいつも難しい。
というのも、彼女の音楽はPOPSではないからだ。そしてデヴュー時から際立ったメロディーというものが存在しない。
それは本作にも共通していて、先行したシングルを聴いてみてもその傾向は変わらない。
過激な打ち込み音と、ストリングスは相変わらずの手法だが、何か絵を描くように音楽を作っているような気がしてならない。
ビョークの音楽はどれも自由で、次の展開が読めないようなアドリブ感に満ちているのだが、本作を聴いてみて、「ビョークは本当はもっとアヴァンギャルドな音楽をやりたいのではないか?」という疑問が湧いてきた。
ちょうどその手前で、寸止め状態の音楽をやっている感じがするのは私だけだろうか。
それぞれの楽曲は、そうした衝動を何とか抑えてチャートミュージックぎりぎりのところで足踏みをしている気がする。
「テレグラム」というビョークのリミックスアルバムがあるのだが、ジャケットは日本の天才アラーキーこと荒木経惟が撮影した写真を使っていて、今でもビョーク本人は気に入っているという。
リスナーにしてみれば、リミックスアルバムは彼女の歌がちゃんとは聴けないので、あまり好まれていないようだが、ビョーク自身には常にこういう加工や破壊の衝動があるようにも思える。
本作は、というか本作もリスナーから「満点」で受け入れられるアルバムではないと思うが、彼女の中で燻っている「過剰」が、彼女の音楽に対するスタンスを変えてしまう可能性すら予感させる、面白いアルバムであることは確かだと思う。
公平に採点するなら4★、コアなファンとして採点するなら5★ですが・・・どうでしょう。
ビョークのアルバムを評価するのはいつも難しい。
というのも、彼女の音楽はPOPSではないからだ。そしてデヴュー時から際立ったメロディーというものが存在しない。
それは本作にも共通していて、先行したシングルを聴いてみてもその傾向は変わらない。
過激な打ち込み音と、ストリングスは相変わらずの手法だが、何か絵を描くように音楽を作っているような気がしてならない。
ビョークの音楽はどれも自由で、次の展開が読めないようなアドリブ感に満ちているのだが、本作を聴いてみて、「ビョークは本当はもっとアヴァンギャルドな音楽をやりたいのではないか?」という疑問が湧いてきた。
ちょうどその手前で、寸止め状態の音楽をやっている感じがするのは私だけだろうか。
それぞれの楽曲は、そうした衝動を何とか抑えてチャートミュージックぎりぎりのところで足踏みをしている気がする。
「テレグラム」というビョークのリミックスアルバムがあるのだが、ジャケットは日本の天才アラーキーこと荒木経惟が撮影した写真を使っていて、今でもビョーク本人は気に入っているという。
リスナーにしてみれば、リミックスアルバムは彼女の歌がちゃんとは聴けないので、あまり好まれていないようだが、ビョーク自身には常にこういう加工や破壊の衝動があるようにも思える。
本作は、というか本作もリスナーから「満点」で受け入れられるアルバムではないと思うが、彼女の中で燻っている「過剰」が、彼女の音楽に対するスタンスを変えてしまう可能性すら予感させる、面白いアルバムであることは確かだと思う。
公平に採点するなら4★、コアなファンとして採点するなら5★ですが・・・どうでしょう。
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ダンサー・イン・ザ・ダーク【日本語吹替版】 [VHS]
この映画がどうしてこんなにも人の心を掻き乱し、そして賛否両論分かれるのか。何度も何度も繰り返し観て(よく自殺しなかったな笑)なんとか自分なりに結論を得ました。 この映画は踏み越えてしまっているんです。つまり、主人公セルマは頭がおかしい、気の狂ってしまった人間なんです。だから、間違った選択を繰り返し、誰の助けも借りず、最後は息子のためにと幸せに死んでいく。 この主人公に「やっぱりお前は馬鹿だ、不幸だ」と誰が言える権利があるでしょうか。 そう、この映画のテーマはそこです。人間の幸せは主観的なものであるなら、自分を幸せだと強固に信じる人間を誰も非難できない。つまり、もしかしたら全ての人間の幸せに意味などないのでは、ということです。とても恐ろしい踏み越えてしまったテーマです。 この映画が、敢えてその恐ろしい問いに挑戦する武器として、想像力の美しさを選んだことに敬服せざるを得ません。ただ、勝利できたかどうかは観る人の判断ですが。 そして、この映画を徹底的に非難する人たちのレビューにこそ、僕は感動を覚えます。そこには、全ての幸せには意味があると信じようとする力強さを感じるからです。それこそが人間の想像力の持つ美しさだと思います。 敢えて踏み越えてまで、この映画を撮った監督に改めて敬意を表したい。
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ビョークが行く
いままでbjorkに関して書いてある文章にはどこか,オーバーなところがあったり,bjorkへの人間としての敬意がなかったりあまり「良い!」とすすめられる本,文章はなかった。
でもこの本はbjorkへの敬意,bjorkが書かれて不快になることがないようにという配慮がとても感じられるのでbjorkファンの私は不愉快にならずに気持ちよく読む事ができた。bjorkへインタビューしたときの著者の感じた印象がオーバーにならず自然に書かれている。妖精のようだとか人間離れしている,変人であるそういう書き方がされていないところに共感がもてるし,この著者(女性)の暖かい人柄を感じる事ができる。
bjorkについて正確に知りたいというbjork初心者にもbjorkファン歴が長いというかたにもお薦めできる。
お値段もお手ごろでbjork好きのお友達へのプレゼントにも最適だと思う。ミュージシャンについて書かかれた書物であまり良質といえるものはあまり見当たらないがこの本はとてもよく書けていると思う。
でも,bjorkの写真が見たいという人にはお薦めできない,表紙のbjorkの写真はすごくいいのだけれどこれは写真集ではないので御注意!
でも,bjorkファンの私の勝手な意見だが本としては5つ星です。
でもこの本はbjorkへの敬意,bjorkが書かれて不快になることがないようにという配慮がとても感じられるのでbjorkファンの私は不愉快にならずに気持ちよく読む事ができた。bjorkへインタビューしたときの著者の感じた印象がオーバーにならず自然に書かれている。妖精のようだとか人間離れしている,変人であるそういう書き方がされていないところに共感がもてるし,この著者(女性)の暖かい人柄を感じる事ができる。
bjorkについて正確に知りたいというbjork初心者にもbjorkファン歴が長いというかたにもお薦めできる。
お値段もお手ごろでbjork好きのお友達へのプレゼントにも最適だと思う。ミュージシャンについて書かかれた書物であまり良質といえるものはあまり見当たらないがこの本はとてもよく書けていると思う。
でも,bjorkの写真が見たいという人にはお薦めできない,表紙のbjorkの写真はすごくいいのだけれどこれは写真集ではないので御注意!
でも,bjorkファンの私の勝手な意見だが本としては5つ星です。