かつての漫画やアニメよりも、細かい部分での原作の演出をうまく再現していると思います。
キャラデザはアニメをベーシックにしつつも、前巻同様ラフィールも表情豊かです。各キャラの心情も丁寧に描かれています。
今巻はゴースロスの戦いから、フェブダーシュ男爵領でのジント救出に動くラフィールといった感じでテンポも良いです。
所々のアーヴ関連の歴史や習慣などのうんちくもバランス良く描かれているので、アニメや原作を見ていなくても前回同様十分に楽しめます。
ただ、個人的に気になったのがメカが見づらいという点です。
デザインや書き込みも凝っているというのは分かるのですが、ゴースロスと統合体の突撃艦の区別や状況がつきにくくつらかったかな。
かっこいいけど、もうちょっとシンプルにわかりやすく描いて欲しかった気がします。（アニメでこのデザインだったらもの凄かっただろうな･･･）
ストーリーやテンポなどは☆５と言いたいですが、見所である艦隊戦が少し気になったので☆４でお願いします。

最近また星界シリーズのアニメも再視聴してみました。
当時見てた頃の記憶がよみがえり、今まさに、とても楽しんでいます。
そこに加えて、この漫画はコミカライズとしてはかなり出来がいいです。
画力が素晴らしく、デザインはアニメ・原作を踏襲しつつも、
いい意味で癖のあるとても素晴らしい絵と思います。

以前、星界の戦旗IIのほうの漫画の絵も好きでしたが、
やはりなんというか、星界の戦旗はこういう癖のある、濃い絵とでもいうのか、
そういうものとの相性がものすごくいいと思います。

ストーリーは、ボーイミーツガールでありながらも、
その世界観の独自性は今見ても色あせない素晴らしいものだと再認識できました。