日本ではパニック(恐慌)映画と呼ばれている。
「タワーリング・インフェルノ」「ポセイドン・アドベンチャー」の先駆けとなった作品だが
私にとってパニック映画といえばこの映画。
小学生の頃　テレビ画面に釘付けとなり、身動き一つできなかった事を思い出す。
今、改めてビデオテープを回してもその鼓動は失われていない
様々な人々の生活を描きながら、その登場人物が一カ所に集まってくる伝統的な(グランド・ホテル)形式が　遅まきながら新たな方向へ歩み出そうとしているハリウッドにおいても、立派に通用する(物語の構成)事を証明した。
ユニバーサルにとっては名物シリーズとなり多くの空港ものが制作された。
音楽もすばらしい！！

画像が最高に綺麗です。

ニアミス、空中衝突などの事故の経過などは詳しく書かれていて
実際の問題がどのように発生するのかがよく分かると思います。

筆者がＢ７４７とキングエアＣ９０Ａで体験飛行をして航空管制
のレポートをしていますが、プロのパイロット相手なのでもう少
し突っ込んだ質問をして欲しいところです。

キングエア機の飛行ルートをフライトシミュレータで再現してみ
るのも面白い。

このドラマが丁寧に作られた、「良い」ドラマかと問われれば
（きちんとした商業舞台に比べれば稽古期間も短かっただろうし）
贅沢なキャストも用いた「荒い」出来の一作という評価であろう。
しかしこのドラマが凄いドラマかと問われれば、
「ものすごい」ドラマであると間違いなく云える。

空港の一角を文字通り縦横無尽に利用し、
様々なキャストの視点が入れ替わるドラマを
ノンストップはおろか、ワンカットで撮りきる。
これを三谷幸喜以外、今の日本で誰が撮れるというのだろう。

ひとりひとりの人物像や動機、感情は
お世辞にも説得力ある描き方がされているわけではない。
とはいえ、この難度の高いパズルを嵌めながら
かつ笑えて、破綻をおこさないストーリーテリングには
一言、舌を巻くしかない。同時に放映されたメイキングも、
ほおと唸る点多く、本編並におもしろし。

『エアポート』シリーズ（とは言うもののＣＤ化は２作品のみ）の再発は嬉しい限りです。
オールド・ファンには堪らない大御所アルフレッド・ニューマンによる『大空港』。
このジャケットはＬＰレコードと同じで、何とも普段なかなか見ることが出来ない滑走路のデザインが堪りません！
ＬＰレコードを持っていますが、やはりＣＤより３０ｃｍ四方の大迫力でＬＰレコードも素敵です。
ただし、やはりＣＤの方が音は良いから両方買い揃えてしまうんですね。

このＣＤは、輸入盤で購入。
７５、７７は同じ作曲者なのでどちらも似ていて美しいメロディーの曲ですが、この作品は作曲者の影響かハリウッドの大御所らしい、これから何か始まるぞ！と言うような音楽構成になっています。
若い人には少し馴染めないかも知れませんね。
しかし聞く人が聞けば、その曲を聴くと画面が目に浮かぶと言うそんな感じのサントラ盤です。

自分にとっては、好きなＣＤの１枚です。
今回の再発はマニアには嬉しいチャンスです。
買うなら『今でしょ！』の１枚だと思います。