セナの孤独感やプロストとの確執がメインの内容です。優勝41回、PP65回の記録とともに、レース外のいざこざがセナのF1人生だったんだなと思いました。
たまたま見ていた時期がGW期間で、気づいたら事故から18年が経過していました。
あのときの衝撃と悲しみは今も鮮明に覚えています。
セナの人生を振り返る作品でした。

セナの孤独感やプロストとの確執がメインの内容です。優勝41回、PP65回の記録とともに、レース外のいざこざがセナのF1人生だったんだなと思いました。
たまたま見ていた時期がGW期間で、気づいたら事故から18年が経過していました。
あのときの衝撃と悲しみは今も鮮明に覚えています。
セナの人生を振り返る作品でした。

アイルトン・セナという超大物の著名人を起用したスーパーモナコGPシリーズ第2作目。1990年に発売されたメガドライブ版スーパーモナコGPとの違いはセーブがバックアップ方式になった事とイメージトレーニングモードが追加され、1992年のマクラーレンMP4/7っぽいF1マシンが登場し、アイルトン・セナが設計した3つのコースを収録された「SENNA Grand Prix」モードが装備され、マクラーレンもどきのMADONNAのドライバーにアイルトン・セナ本人が登場し、キャンギャルが消えた代わりにデジタイズされたアイルトン・セナの写真が多数使われていたりと、良作という印象が強いレースゲームでした。1994年のサンマリノGPでアイルトン・セナが事故死してからもう20年…。時が経つのは早いですね…。

ブラジル出身の一人の青年だったセナが、F1の世界で3度のワールドチャンピオンに輝き、これ以上ない栄光を手にするサクセス・ストーリー。
一方で、チームメイトでライバルだったアラン・プロストとの確執や、F1界の政治性に翻弄される暗部も描かれており、その光と闇の葛藤を炙り出すような構成になっています。

もっとも印象的だったのは、冒頭での「レースには政治と金がつきまとう」といった発言と対をなす形になっていた、最後のインタビュー・シーン。

「叶うなら'78か'79年に戻りたい。何の制約もない純粋なレースをしていた頃に」

レーシング・シーンの頂点まで登り詰めたあとで、F1デビュー前、まだカートレーサーだったころを振り返る様子は、稀代のヒーローならではの果てしない寂しさを感じさせます。

あと余談になりますが、何度か出てくるジャパン・グランプリの様子も、ちょっとした驚き。
当時は鈴鹿サーキットにこれだけの日本人が押し寄せて熱狂していたんですね。

本書を読んでいて気づくのは、セナが写真映えするドライバーだということ。
そういった意味では、プロストやピケで本を作るのは難しい。セナは稀有な存在だなと実感しました。
そんなセナの写真が約150点ほど掲載されています。セナの本はいろいろとありますが、見たことがない写真も多く、とても見ごたえがありました。

セナを称賛するだけでなく、人間的にダメだった部分にまで触れており、セナのリアルな人物像がわかります。
また、事故の真相にも触れているのですが、これも読んだことがない内容が多数。これまで報道されてきた事故原因は胡散臭いと感じていたので、この本を読んで胸のつかえが取れたような気がします。