父の日のプレゼントとして、購入しました。
喜んでもらえました。

リピしました。匂いは韓国っぽい？笑 感じで決して嫌な匂いではありません。何となく肌にハリが...

　待ちに待ったと云うべきか、二十年ほど前に発売されたスーパーファミコン版の本作サウンドトラックは音圧が緩く楽器ごとの音が混じるような感じでして、極めつけは楽曲の音楽リピート回数が一回しか無いので（現在の二回、主旋律を演奏した後にフェードアウトというゲームサントラ常識が定着する前のサントラだったのです）、音楽に気分が高揚してきた所で不意に梯子を外されるような居心地の悪さがありました。
　しかし満を持して発売されたこのリマスター版は楽器の音圧調整と、大望の楽曲二回リピートが実装されて在りし日の郷愁と熱くなった興奮、場面場面での感動を呼び戻してくれます。しかも大盤振る舞いのCD二枚組。私も過去を思い出して年甲斐もなく興奮してしまいました。

　……が、上記にて手放しで賞賛しながら当初、このサウンドトラックに対しての評価は☆×２でした。これは、他の皆様も仰る通りDisc02の「踊る人形カルコブリーナ」が冒頭の１秒くらいをまるっと欠落した状態で録音されているが為です。実はAmazon様の視聴曲でも確認できまして、「ディスク：2」の「12. 踊る人形カルコブリーナ」で該当の欠落が存在するのですが、小売りにサンプルを渡す段階から楽曲の出だしが欠落していて、ソレが商業プレスに至るまで誰にも指摘されない、というのは流石に余りにも仕事を甘く見すぎだろうという皆様の意見と同じく、辛目の点数を付けさせて頂きました次第です。あのような大規模企業、品質管理部門とかある筈なんですが……。
　そんな訳で、スーパーファミコン全盛期のローンチタイトルとなった伝説作をこのような形で味噌にしてしまった報いかかなりの数、メーカー様にクレームが届いたようで、初期出荷版のCDは不良品は交換対象と相為りました。現在、ディスクの交換申込が始まっておりまして、該当ディスクをお持ちの方はスクウェア・エニックスのトップページから「ミュージック」の画像をクリックすると、続くページに「FINAL FANTASY IV オリジナル・サウンドトラックリマスターバージョン 不良品のお詫びとディスク交換について」という名前の画像が表示されますので、そちらをクリックし手順に沿って交換手続きを経た上で各種、必要情報を明記して着払いで音楽CDを送付して下さいませ。詳細はホームページにて。

　
　さて、そして私の方では交換品が昨日、手元に届きました。当初は八月下旬くらいになるかもという事でしたので、スクウェア・エニックスの部署様が頑張って下さったのでしょう。で、念の為に届いたディスクの全曲、隅から隅まで耳を通してみましたが、一先ず「12. 踊る人形カルコブリーナ」は確かに修正されておりましたので、☆×２から☆×４まで本来の評価に戻した次第です。
　逆に☆一つ分の減点はレビュアーのりのせ氏がご指摘なさっている、

＞「エンディング・テーマ -2-」「パラディン」「ファンファーレ1」「ファンファーレ2」等、ゲーム中原曲にはないフェードアウトがかけられているものがある

　点です。私の耳では特に短い曲である程、この処置に対する違和感が強く「ファンファーレ1」では７秒の曲が１秒の時点からフェードアウト、「ファンファーレ2」は８秒の曲が３秒の時点からフェードアウトされるという有様で楽曲の体を為しておらず、確かに折角、事前にご指摘為されているのですから杓子定規に「纏めて一絡げにフェードアウト処理」ではなく、例外曲にはフェードアウト無しにして欲しかったですね。

　とまれ、全体としては非常に楽曲の各音がクッキリとして各楽器がクリアーな発音をしており、1994年に発売されたサウンドトラックとは流石に天と地程に違いがありますので、往事にあの素晴らしい曲に酔いしりながらダンジョンやフィールドを探索した諸兄諸姉には是非是非、お奨め致します。確かに画竜点睛を欠いた形ではありますが、裏を返せばゲーム中、頻繁に耳にした楽曲は無事に収まっておりますので、ゲーム時に味わった興奮がみるみる甦ってきます。