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49" スケアクローハンギングデコレーション 49" Scarecrow Hanging Decoration -802768
お値段も買いやすいお値段で、何より存在感がありうちに遊びに来るお友達が全員「良いね〜」と、言ってくれました。
ただ、紙でできているのでどれだけもつかは謎です・・・
でも、紙でできているから薄くてしまいやすいのが良いかも!
腕、顔、足(二箇所)が動くのでその日の気分で子供とポーズを変えてみました、子供も喜んでやってました。
ただ、紙でできているのでどれだけもつかは謎です・・・
でも、紙でできているから薄くてしまいやすいのが良いかも!
腕、顔、足(二箇所)が動くのでその日の気分で子供とポーズを変えてみました、子供も喜んでやってました。
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スケアクロウ(下) (講談社文庫)
コナリーの小説は全て読んでいます。
内容自体は正直「??」なシーンもいくつかあります。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、そんな理由でその場所に現れる?といった
ちょっと予定調和的な都合が良すぎといったシーンが無いことはないのですが・・・・
全体としてはコナリー節健在と言えます。今回も途中で止まらなくなり、結局徹夜で読みました。
字が大きいので上下巻ありますが、1晩で充分に読める量です。
(版権が非常に高額なコナリーなので、日本語版をこうして出版してくれるだけで出版社には感謝しています。
上下分けずに1冊でまとまるだろ、とか出版ペースが遅い、とかそういう不平不満は言いません。
とにかく講談社には今後も安定したコナリー小説の日本語訳の出版をお願いするしかありません・・・)
犯人とマカヴォイが1人称で書かれるシーンが交互に構成されているため、どうしてもコナリーお得意のドンデン返しは無く、
犯人が二転三転するストーリーにはなりずらいのですが、これはこれで充分に楽しめます。
またアメリカにおける新聞業界やメディア、インターネットのあり方が見えてきて、
最後の解説と合わせて非常に興味深く読みました。
私の場合、マカヴォイが主役の1作目「ザ・ポエット」の詳細をほぼ忘れていたので、往年のコナリーファンで
私と同様に「ザ・ポエット」を忘れてしまってる方は、まずそちらを再読した上で、本作を読むと
細部でのコナリーの仕掛けに気づいて楽しめます。
私は本作を読後に「ザ・ポエット」を読み返してみて、初めて本作の仕掛けに気づいたことが多々あります。
もちろん本作がコナリーの小説は始めて、という方でも問題なく楽しめますし、興味をもてば
過去の作品を最初から読むと、コナリーワールドは全てが繋がっている、ということに気づくでしょう。
推理小説好き、欧米小説好きの方ならきっと楽しめます。
またマカヴォイと同様に主人公級のFBI捜査官レイチェル・ウォリング、過去にハリーボッシュと絡んでみたり、
非常に優秀な捜査官であり魅力溢れる女性ですが、本作ではちょっとこれまでの性格や受ける印象に
ブレが出ている?と感じる場面もいくつかありました。
作者のコナリーはこのウォリングという女性のキャラが非常に好きなようで、
今後マカヴォイシリーズが続くとしたら、彼女抜きには話にならないと思うのですが、
この性格のブレが少し気になります。
私個人的にはイマイチ彼女に好感を持てないのですが、まぁこれは人それぞれでしょうか。
インターネット、ITテクノロジーが本作の犯人の根源にありますが、
私自身がその方面のエンジニアであることから、ちょっとリアリティに欠けており、現在の
IT技術やIT業界では絶対にありえない・・と思う描写もありますが、
まぁそれは小説を面白くするためのフィクションということで、そこが気になっても
仕方ありませんね。
最後にコナリー小説のほとんどの翻訳を担当されている古沢氏。
シリーズを通して非常に簡潔に分かりやすい翻訳で、私はコナリーの英語による原文も何冊か読んだことがあるのですが、
コナリーワールドの雰囲気を非常に的確に日本語に翻訳されており、非常に読みやすい翻訳者です。
これまでは古沢氏の翻訳に何の違和感もなかったのですが、本作では唯一、犯人が被害者に対して使用している、
ある医療器具の日本語訳がどうしてもイメージつきませんでした。医療用専門用語であり、普段はどうしても
目にしないモノなので、難しい訳になってしまうのが仕方無いのですが、犯人の異常性を表すのに
重要な道具となっており、そのままカタカナ読み、又は例えば「下半身用コルセット」とかと訳したほうが、
イメージが付きやすかったかもしれません。
ここは訳が非常に難しいところで非常に悩まれたのかもしれません。翻訳という作業には頭が下がる思いであり、
今後のコナリーの新刊も是非とも古沢氏による翻訳で読みたいという思いに変わりはありません。
内容自体は正直「??」なシーンもいくつかあります。
ネタバレになるので詳細は書きませんが、そんな理由でその場所に現れる?といった
ちょっと予定調和的な都合が良すぎといったシーンが無いことはないのですが・・・・
全体としてはコナリー節健在と言えます。今回も途中で止まらなくなり、結局徹夜で読みました。
字が大きいので上下巻ありますが、1晩で充分に読める量です。
(版権が非常に高額なコナリーなので、日本語版をこうして出版してくれるだけで出版社には感謝しています。
上下分けずに1冊でまとまるだろ、とか出版ペースが遅い、とかそういう不平不満は言いません。
とにかく講談社には今後も安定したコナリー小説の日本語訳の出版をお願いするしかありません・・・)
犯人とマカヴォイが1人称で書かれるシーンが交互に構成されているため、どうしてもコナリーお得意のドンデン返しは無く、
犯人が二転三転するストーリーにはなりずらいのですが、これはこれで充分に楽しめます。
またアメリカにおける新聞業界やメディア、インターネットのあり方が見えてきて、
最後の解説と合わせて非常に興味深く読みました。
私の場合、マカヴォイが主役の1作目「ザ・ポエット」の詳細をほぼ忘れていたので、往年のコナリーファンで
私と同様に「ザ・ポエット」を忘れてしまってる方は、まずそちらを再読した上で、本作を読むと
細部でのコナリーの仕掛けに気づいて楽しめます。
私は本作を読後に「ザ・ポエット」を読み返してみて、初めて本作の仕掛けに気づいたことが多々あります。
もちろん本作がコナリーの小説は始めて、という方でも問題なく楽しめますし、興味をもてば
過去の作品を最初から読むと、コナリーワールドは全てが繋がっている、ということに気づくでしょう。
推理小説好き、欧米小説好きの方ならきっと楽しめます。
またマカヴォイと同様に主人公級のFBI捜査官レイチェル・ウォリング、過去にハリーボッシュと絡んでみたり、
非常に優秀な捜査官であり魅力溢れる女性ですが、本作ではちょっとこれまでの性格や受ける印象に
ブレが出ている?と感じる場面もいくつかありました。
作者のコナリーはこのウォリングという女性のキャラが非常に好きなようで、
今後マカヴォイシリーズが続くとしたら、彼女抜きには話にならないと思うのですが、
この性格のブレが少し気になります。
私個人的にはイマイチ彼女に好感を持てないのですが、まぁこれは人それぞれでしょうか。
インターネット、ITテクノロジーが本作の犯人の根源にありますが、
私自身がその方面のエンジニアであることから、ちょっとリアリティに欠けており、現在の
IT技術やIT業界では絶対にありえない・・と思う描写もありますが、
まぁそれは小説を面白くするためのフィクションということで、そこが気になっても
仕方ありませんね。
最後にコナリー小説のほとんどの翻訳を担当されている古沢氏。
シリーズを通して非常に簡潔に分かりやすい翻訳で、私はコナリーの英語による原文も何冊か読んだことがあるのですが、
コナリーワールドの雰囲気を非常に的確に日本語に翻訳されており、非常に読みやすい翻訳者です。
これまでは古沢氏の翻訳に何の違和感もなかったのですが、本作では唯一、犯人が被害者に対して使用している、
ある医療器具の日本語訳がどうしてもイメージつきませんでした。医療用専門用語であり、普段はどうしても
目にしないモノなので、難しい訳になってしまうのが仕方無いのですが、犯人の異常性を表すのに
重要な道具となっており、そのままカタカナ読み、又は例えば「下半身用コルセット」とかと訳したほうが、
イメージが付きやすかったかもしれません。
ここは訳が非常に難しいところで非常に悩まれたのかもしれません。翻訳という作業には頭が下がる思いであり、
今後のコナリーの新刊も是非とも古沢氏による翻訳で読みたいという思いに変わりはありません。
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Scarecrow
Ice StationとArea7に続く、Scarecrowの3作目
世界転覆の陰謀に巻き込まれたScarecrowが、謎の賞金稼ぎBlack Knightの助けを借りながら、シベリア、アフガニスタン、フランスと動き回りながら荒唐無稽の戦闘を繰り返すスピード感に満ちたB級アクション小説です。
気分展開には良いと思いますが、期待して読むとがっかりするかと思います。
世界転覆の陰謀に巻き込まれたScarecrowが、謎の賞金稼ぎBlack Knightの助けを借りながら、シベリア、アフガニスタン、フランスと動き回りながら荒唐無稽の戦闘を繰り返すスピード感に満ちたB級アクション小説です。
気分展開には良いと思いますが、期待して読むとがっかりするかと思います。
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The Scarecrow
ありそうにない部分はさておいて、ストーリー展開は滑らかで無理なく、展開も早いので楽しめました。
Poetで命からがら犯人を追いつめたジャックはロサンゼルスタイムスで犯罪担当の記者をしていたが、新聞社の経営難により、2週間後の解雇を通告された。ちょうどその日、被疑者として報道された少年の祖母から抗議の電話をもらったことをきっかけに、事件の取材を始めたところ、次々に事件が…
大変読みやすい英文だと思います。
Poetで命からがら犯人を追いつめたジャックはロサンゼルスタイムスで犯罪担当の記者をしていたが、新聞社の経営難により、2週間後の解雇を通告された。ちょうどその日、被疑者として報道された少年の祖母から抗議の電話をもらったことをきっかけに、事件の取材を始めたところ、次々に事件が…
大変読みやすい英文だと思います。
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かかし
本書は全編通して重苦しい雰囲気に包まれています。主人公の少年サイモンは、思春期特有の難しい時期にあり、世のすべての事を否定的にとらえ、どうしょうもない衝動を内に秘めて不満にまみれています。彼の父親は先の戦争で戦死しており、まだ若くて美しい母は独り身のさびしさから、再婚してしまいます。父親を敬愛していたサイモンは、再婚相手の男性が俗物的に見え、太った外見もあいまって嫌悪感を抱いてしまいます。学校でも、家族の中でさえも居場所のない彼は閉塞感にとらわれてしまいます。
読み始めは、どうにも主人公のサイモンに共感できず、遅々として進まなかったんですが、やがて彼が唯一の拠り所とする水車小屋に通うようになったあたりから、俄然物語が生彩を放ちはじめるんです。
その水車小屋は、使われなくなって数十年たつだろうと思われるのですが、サイモンが中に入ると、ついさっきまで誰かがいたかのような錯覚をおぼえます。あたり一面ぶ厚くホコリがつもっていて、テーブルに置いてあった新聞は手に取るとボロボロ崩れてしまい、壁にかかった男女三人分のコートはカビ臭い匂いを放っているにも関わらず、サイモンはそこに人の気配を感じるんです。普通なら気味が悪い状況なのにサイモンはそこに居心地の良さを感じてしまいます。近くに住みついてる野良猫は人懐っこいにも関わらず、けっしてその水車小屋の敷居をまたぎません。サイモンが抱き上げて中に連れて入ろうとすると、狂ったように暴れる始末。
このあたりから物語は異様な盛り上がりを見せ始めます。ある日、突如水車小屋の前に現れた三体のかかし。誰が置いたのかわからない。前の二体は男女。後ろで頭をうつむけ顔の見えないのは男のようだが、このかかしは前のかかしに何かしようとしている感じで配置されている。
不気味なイメージがどんどん盛り上がっていきます。ほんとにジュブナイル?ってくらい怖いんです。
いやあ、これはなかなかの傑作だ。ラストはちょっとあっけない気もするけど、でもこの全編とおしての心理的な緊張感はタダモノではない。子どもにはほんとに怖いんじゃないかな?
読み始めは、どうにも主人公のサイモンに共感できず、遅々として進まなかったんですが、やがて彼が唯一の拠り所とする水車小屋に通うようになったあたりから、俄然物語が生彩を放ちはじめるんです。
その水車小屋は、使われなくなって数十年たつだろうと思われるのですが、サイモンが中に入ると、ついさっきまで誰かがいたかのような錯覚をおぼえます。あたり一面ぶ厚くホコリがつもっていて、テーブルに置いてあった新聞は手に取るとボロボロ崩れてしまい、壁にかかった男女三人分のコートはカビ臭い匂いを放っているにも関わらず、サイモンはそこに人の気配を感じるんです。普通なら気味が悪い状況なのにサイモンはそこに居心地の良さを感じてしまいます。近くに住みついてる野良猫は人懐っこいにも関わらず、けっしてその水車小屋の敷居をまたぎません。サイモンが抱き上げて中に連れて入ろうとすると、狂ったように暴れる始末。
このあたりから物語は異様な盛り上がりを見せ始めます。ある日、突如水車小屋の前に現れた三体のかかし。誰が置いたのかわからない。前の二体は男女。後ろで頭をうつむけ顔の見えないのは男のようだが、このかかしは前のかかしに何かしようとしている感じで配置されている。
不気味なイメージがどんどん盛り上がっていきます。ほんとにジュブナイル?ってくらい怖いんです。
いやあ、これはなかなかの傑作だ。ラストはちょっとあっけない気もするけど、でもこの全編とおしての心理的な緊張感はタダモノではない。子どもにはほんとに怖いんじゃないかな?