狂った果実
「狂った果実」はいい意味で売れ線を意識されたセレクトの楽曲という印象。黒夢の「少年」の雰囲気を引き継いだサウンドが印象的ですが、最も注目すべきはリリックで、「光は許された 未来は開かれた」といった言葉があるように、ソロでの活動における新たなステージへの意気込みが感じられますよ。サビのメロディーは割とストイックな印象なので、結構何度も聴きこむとどんどん好きになっていくといった感じの曲ですね。
「HELLO, I LOVE YOU」も堂に入った感じで歌いこなしてます。そこまで派手な印象の曲ではないけど、何度も聴きかえしやすい構成になっていて、「20th century boy」のカバーよりも私的にはこちらの方が好きかな。
「SHARON」は気だるいコーラスから始まるミディアムナンバーで、ソロになってから研ぎ澄まされた彼のリリックのセンスが見事に炸裂してます。サビも耳に残りやすく、割とポップなのでこちらも何度も聴きやすい。初回限定Bの「CROW」ほどではないけど、良曲かと思いますよ。
しかし、3タイプでのリリースへの対応はさすがに辛いですね。せっかくいい楽曲を世に出してても、これではファンの方にも、またはこれから彼の作品を聴いていきたいという方にもいい印象は与えられないかと・・・。初回限定Bのレビューでも書きましたが、どうしても何タイプも出すのであれば、買った人の満足するDVD映像を心掛けてもらうなりして欲しかったです。そして初回盤とは異なる通常盤の方もリリースするなら、もっとファンをあっと言わせるようなサプライズ曲も収録して欲しいですね。Sads時代の未発表曲を入れてくれたりすると、うまみもあるのではないかと思います。
若干酷評にはなりましたが、音源自体はとてもカッコいいので、☆は当然5つということで。
「HELLO, I LOVE YOU」も堂に入った感じで歌いこなしてます。そこまで派手な印象の曲ではないけど、何度も聴きかえしやすい構成になっていて、「20th century boy」のカバーよりも私的にはこちらの方が好きかな。
「SHARON」は気だるいコーラスから始まるミディアムナンバーで、ソロになってから研ぎ澄まされた彼のリリックのセンスが見事に炸裂してます。サビも耳に残りやすく、割とポップなのでこちらも何度も聴きやすい。初回限定Bの「CROW」ほどではないけど、良曲かと思いますよ。
しかし、3タイプでのリリースへの対応はさすがに辛いですね。せっかくいい楽曲を世に出してても、これではファンの方にも、またはこれから彼の作品を聴いていきたいという方にもいい印象は与えられないかと・・・。初回限定Bのレビューでも書きましたが、どうしても何タイプも出すのであれば、買った人の満足するDVD映像を心掛けてもらうなりして欲しかったです。そして初回盤とは異なる通常盤の方もリリースするなら、もっとファンをあっと言わせるようなサプライズ曲も収録して欲しいですね。Sads時代の未発表曲を入れてくれたりすると、うまみもあるのではないかと思います。
若干酷評にはなりましたが、音源自体はとてもカッコいいので、☆は当然5つということで。
狂った果実 [VHS]
言わずと知れたフランスヌーベルバーグに多大な影響を与えた中平康監督の大傑作。石原慎太郎都知事のベストセラー著「弟」の中で、一連の石原裕次郎作品についてこう語っている。「多くの裕次郎作品が大量消費のための下らぬ駄作ばかりだが、『狂った果実』だけは才能が結集された奇跡の名作であった」全く同感です。空気感が今までの日本映画にない緊迫感と静謐感に満ちています。この作品を見てからフランスヌーベルバーグの作品を見直してみてください。この映画が一連の裕次郎映画の中の一作品と見られるべきでなく、日本映画史に名を刻むべき名作であることが分かると思います。裕次郎作品だからと見ることをためらっている若いシネフィルの方には是非お薦めしたい作品です。
日活100周年邦画クラシック GREAT20 狂った果実 HDリマスター版 [DVD]
story
太陽族の夏久は弟・春次の初恋の女性、恵梨を奪う。恵梨は夏久の強靭な肉体に強く惹かれていく。春次はボートで2人を追いかけるが・・・。
point
ミーハーです。どこかで「中平康レトロスペクティヴ」を読んで興味津々に。石原裕次郎のものすごいオーラにびっくり。だけど、最後にそれよりも目立ちまくりの津川雅彦もスゴイ。いい男は海が似合うね。お金持ちで遊んでいるのに妬む気持ちになれないのは、カッコイイからかな?音楽が変にのどかなのと脚本が慎太郎なのが不思議な感じ。
太陽族の夏久は弟・春次の初恋の女性、恵梨を奪う。恵梨は夏久の強靭な肉体に強く惹かれていく。春次はボートで2人を追いかけるが・・・。
point
ミーハーです。どこかで「中平康レトロスペクティヴ」を読んで興味津々に。石原裕次郎のものすごいオーラにびっくり。だけど、最後にそれよりも目立ちまくりの津川雅彦もスゴイ。いい男は海が似合うね。お金持ちで遊んでいるのに妬む気持ちになれないのは、カッコイイからかな?音楽が変にのどかなのと脚本が慎太郎なのが不思議な感じ。
石原慎太郎の『狂った果実』 (貧困なる精神25集)
石原慎太郎という男がいかに「ウソつき」で「卑劣な小心者」であるか、具体的に記述しています。著者自身が、「朝日の本多というバカ
」と言われたその当事者だけに、本書の内容には説得力があります。まともな人間から見れば、こんな人物が都知事を務め、政党の代表についていること自体信じられないことですが、現実はこの人物を支えてきた選挙民がいるわけで、著者が嘆くように何より問題だと思うのはマスコミであるというのは、まさにそのとおりでしょう。定期的に大きなスペースをこの人物に提供している産経新聞は論外ですが、読売も渡辺主筆との関係からか批判しない、朝日はどうかといえば、これまた引けている、それどころか、本書には書いていないが、「おやじの背中」というシリーズに登場させてご機嫌をとったこともある体たらく。そんなことで本書はぜひ多くの人に読まれて欲しいと思います。しかしです。この本は本当に読んでほしい人たちを対象に編集されているでしょうか。どうもそう思えません。もともと「金曜日」に掲載されたものが元になっていますが、原稿をまとめて本にすることが目的ではないはずです。日ごろ物事を考えず、靖国になぜ行っちゃいけね、中国はけしからんとか言っている、石原ファンの街のおっちゃん、おばさんんに影響を与えなければ意味がないと思うのですが、どうでしょう。それに価格を安くして買いやすくしたのでしょうが、一部、文字が小さすぎてとても読みにくく難儀しました。
」と言われたその当事者だけに、本書の内容には説得力があります。まともな人間から見れば、こんな人物が都知事を務め、政党の代表についていること自体信じられないことですが、現実はこの人物を支えてきた選挙民がいるわけで、著者が嘆くように何より問題だと思うのはマスコミであるというのは、まさにそのとおりでしょう。定期的に大きなスペースをこの人物に提供している産経新聞は論外ですが、読売も渡辺主筆との関係からか批判しない、朝日はどうかといえば、これまた引けている、それどころか、本書には書いていないが、「おやじの背中」というシリーズに登場させてご機嫌をとったこともある体たらく。そんなことで本書はぜひ多くの人に読まれて欲しいと思います。しかしです。この本は本当に読んでほしい人たちを対象に編集されているでしょうか。どうもそう思えません。もともと「金曜日」に掲載されたものが元になっていますが、原稿をまとめて本にすることが目的ではないはずです。日ごろ物事を考えず、靖国になぜ行っちゃいけね、中国はけしからんとか言っている、石原ファンの街のおっちゃん、おばさんんに影響を与えなければ意味がないと思うのですが、どうでしょう。それに価格を安くして買いやすくしたのでしょうが、一部、文字が小さすぎてとても読みにくく難儀しました。
狂った果実 [DVD]
ほんの些細なことで人生は変わってしまう。自分の人生や未来に無用心な若者はなおさらだ。やりきれない想いで破裂する感情は、SEXと暴力となって溢れ出す。そんな若者達を描いた映画。20年前の映画だが、劇中の若者達も今の若者達も、本質は変わっていないと気づかされる。ふた昔前ならショッキングな結末も、今の時代になるとより身近でリアルに感じられる。