「金掛かってるんだろうなあ」という作りの第1回から、グングン引き込まれていく。
息もつかせぬ展開も、充実の役者陣の演技も見所ではありますが、もっとも気楽な見方としては、江口洋介がカッコよくて、
長澤まさみと黒川智花が可愛い、というところでオッケーではないでしょうか?
とくに黒川智花はすごい。まるで感情を感じさせない、氷の美少女っぷりは圧巻。コワイけれど、背筋がゾクゾクするほど美しい。その後に主演した、『雨と夢のあとに』での可愛らしさもスキだけど、この『逃亡者』でのコワさも絶品。
長澤まさみの、ショートカット&ボーイッシュスタイルも超キュート。役柄上、江口洋介と2人のシーンが多いのだが、まったく霞まない存在感と演技力はさすが。
江口洋介がカッコいいのは、いまさら言うまでもないし、
阿部寛の相変わらずの胡散臭さ、水野美紀の「直球」な感じ、原田芳雄の重厚感、「サスペンスンスの女王」片平なぎさが出ていることなど、役者陣は魅力満載。遠藤憲一、田中要次というゲスト出演者も、相当「キテ」いる。
ただ、犯人探しのドンデン返しにつぐドンデン返しは、確かに少し、「やりすぎ」な感じ。でも、これぐらいやらないと、11回もたせるのは厳しいかもしれない。結末も、ちょっと意外性を狙いすぎたんじゃないかと、個人的には思う。その辺で少し減点して、星4つ。