大いなる眠り (創元推理文庫 131-1)
双葉十三郎氏(映画評論家)の翻訳ってどんなだろうと思い、読んでみた。
半世紀前の訳で古くなった用語も当然あるが、いかにもハードボイルドというような気取りがないのがよく、まずまず手堅い印象(原文を見たわけではないので、何となくですが)。
作品については、いまさら言うまでもない名作。
マーロウは、もしこんなことで死んだら割に合わないだろうと思わせる行動もあるが、そこはお約束というか、ご愛嬌。
女性に対してはストイックで、感心したりあきれたり。
そんなところも含め、大いに楽しめた。
半世紀前の訳で古くなった用語も当然あるが、いかにもハードボイルドというような気取りがないのがよく、まずまず手堅い印象(原文を見たわけではないので、何となくですが)。
作品については、いまさら言うまでもない名作。
マーロウは、もしこんなことで死んだら割に合わないだろうと思わせる行動もあるが、そこはお約束というか、ご愛嬌。
女性に対してはストイックで、感心したりあきれたり。
そんなところも含め、大いに楽しめた。
バッハ:カンタータ全集(8)
コープマンによるバッハ・カンタータ全集の第8巻。「ライプツィヒ第1年巻」のカンタータ12曲が収録されている。
12曲のうち5曲がクリスマス用のカンタータであり、管楽器が華やかに活躍する曲が多く、「百花繚乱」の趣きがある。
収録曲の中では、冒頭の第65番が圧倒的にすばらしい。リズミカルな速いテンポに乗ったホルンの勇壮な響きとリコーダーの可憐な音色のからみ合いが楽しく、バスとテノールの難度の高いアリアもそれぞれの歌手が見事にアグレッシヴに歌いこなしている。コープマンの持ち味がすべてプラスに働いた名演だ。
その他の曲もレベルの高い演奏だが、やや「勇み足」気味な解釈が気になる。第60番の第1曲のアルトをソロではなく合唱で歌わせたり(しかもかなりの高速テンポ)、第109番の冒頭合唱を各パート一人で歌わせて(なのに最後のコラールは各パート複数名の合唱)、通奏低音にチェンバロを用いるなどかなりの自由奔放、やりたい放題ぶりである。この辺は人によって好みが分かれるかもしれないが、いかにもコープマンらしい。
12曲のうち5曲がクリスマス用のカンタータであり、管楽器が華やかに活躍する曲が多く、「百花繚乱」の趣きがある。
収録曲の中では、冒頭の第65番が圧倒的にすばらしい。リズミカルな速いテンポに乗ったホルンの勇壮な響きとリコーダーの可憐な音色のからみ合いが楽しく、バスとテノールの難度の高いアリアもそれぞれの歌手が見事にアグレッシヴに歌いこなしている。コープマンの持ち味がすべてプラスに働いた名演だ。
その他の曲もレベルの高い演奏だが、やや「勇み足」気味な解釈が気になる。第60番の第1曲のアルトをソロではなく合唱で歌わせたり(しかもかなりの高速テンポ)、第109番の冒頭合唱を各パート一人で歌わせて(なのに最後のコラールは各パート複数名の合唱)、通奏低音にチェンバロを用いるなどかなりの自由奔放、やりたい放題ぶりである。この辺は人によって好みが分かれるかもしれないが、いかにもコープマンらしい。
The Big Sleep
私はこの表紙とは異なる版のペーパーバックを手に入れてよんだのですが、チャンドラーファンにはぜひ手に入れて読んでもらいたいと思います。一人称で淡々と描かれるチャンドラーの世界がストレートに伝わってきます。英語に自身が無くても、そんなに難解な単語は使われていないので心配ないでしょう。
文脈から伝わるマーロウの雰囲気か楽しめます。
文脈から伝わるマーロウの雰囲気か楽しめます。
R.シュトラウス:作品集
カラヤンとベームという巨匠の指揮によるものでどれも素晴らしい。これが、この価格というのはお得だと思う。R.シュトラウスは現代で聞きづらいという印象を持つ人がいるかもしれないが、これはそんなことは感じられない。減点材料としては「アルプス交響曲」と「4つの最後の歌」の歌詞カードがついていないこと。