ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
この映画が人種主義的だという人がいるが、私はそうは思はない。まず、この映画は徹頭徹尾二人のアメリカ人男女の話であり、病院で出てくるおばさんやトークショーの場面、CM撮影の場面なども、彼らが自分を見失っていることを象徴的に表すアクセントとしてしか機能していない。この映画で、悪戯に日本人に焦点を合わせるのは、映画のコンセプトから言ってありえないことだ。むしろ、アメリカ人のキャラクター(ボブの妻、シャーロットの夫、女優等)のほうが、相当意地悪く描かれているとさえ言える。日本のトークショーでは、外人タレントが人間性を一切無視したステレオタイプでぞんざいな扱いをされることが多く、CM撮影のシーンやトークショーの場面は、むしろ日本人が西洋人に対して持つ人種主義的側面を浮き彫りにしているとさえいえる。私は以前広告業界にいて外人タレントを使ったCMやビデオの撮影の現場にいたので、これらのシーンに格別の違和感を感じない(ま、若干誇張されているというのは認めるが)。あと、LとRの発音や、娼婦がいきなり現れたりするシーンだが、前者は日本人英語の癖をそのままギャグにしただけだし、後者も、バブル期などにはよくあった話だ。私など、仕事がひとやま終わる度に某大手広告代理店の担当者に、歌舞伎町に誘われて難渋した。要するに、この作品には、事実に著しく反した日本人の描写はなく、これに較べればラスト・サムライのほうがよっぽど、人種主義的ステレオタイプに基づいているとさえ言えると思う。
ロスト・イン・トランスレーション オリジナル・サウンドトラック
本編が日本において賛否両論を巻き起こした、Lost in Translationのサウンドトラック。しかし、どんぴしゃだなぁ。ソフィア・コッポラの選曲眼は本当に鋭い。
いくつかのトラックをマイブラのケヴィン・シールズが担当している。映画のために作ったとはいえ、多分もうLovelessみたいなのはやらないだろうな、と思わせる出来だ。だけど、それでも彼の音は美しい・・・他にフェニックスの曲とかも、このアルバムで知ったんだけどめちゃくちゃ良かった。
そういう素晴らしい内容なので、映画未鑑賞の方でも、ゆっくりした時間に流せばかなりリラックスできると思います。
ジャケット写真のスカーレット・ヨハンソンも最高だし、個人的には大満足の一枚。
いくつかのトラックをマイブラのケヴィン・シールズが担当している。映画のために作ったとはいえ、多分もうLovelessみたいなのはやらないだろうな、と思わせる出来だ。だけど、それでも彼の音は美しい・・・他にフェニックスの曲とかも、このアルバムで知ったんだけどめちゃくちゃ良かった。
そういう素晴らしい内容なので、映画未鑑賞の方でも、ゆっくりした時間に流せばかなりリラックスできると思います。
ジャケット写真のスカーレット・ヨハンソンも最高だし、個人的には大満足の一枚。
ソフィア・ファイル SOFIA・FILE
ソフィアコッポラさんといえば、映画「ヴァージン・スーサイズ」と「ロスト・イン・トランスレーション」を監督したことで有名ですが、この本で監督以外の活動のお話も取り上げられていて、よりソフィアを身近に感じます!
普段の素顔のソフィアも垣間見えますよ♪
またゲストも多彩で、日本の友人からビルマーレイまで映画の裏話を披露してくれたり、何よりソフィアの写真がきれい!!
おしゃれ好きさんにも、うれしい内容です。
ソフィア、センス良すぎです☆
普段の素顔のソフィアも垣間見えますよ♪
またゲストも多彩で、日本の友人からビルマーレイまで映画の裏話を披露してくれたり、何よりソフィアの写真がきれい!!
おしゃれ好きさんにも、うれしい内容です。
ソフィア、センス良すぎです☆
ロスト・イン・トランスレーション [DVD]
外国映画で、日本を正確に描くことにどこまでこだわるべきなんでしょうか。ドキュメンタリーやニュース報道ならまだしも、フィクションにそれを求め過ぎると、本質を見失ってしまうおそれがあります。ビル・マーレイやスカーレット・ヨハンソンのすばらしい演技、美しい美術や撮影、といった点に言及したレビューが少ないことがその証拠でしょう。
たとえば、スカーレットと一緒に日本人のパーティに行った翌日、マーレイが米国の妻に電話する場面で「すごくいい曲を聴いたよ。彼らの音楽の趣味が本当にいいんだ」という内容のセリフがあります。そういう所を、見のがさないでください。
ビル・マーレイの、いままで見せたことのない繊細な演技はすばらしかった。まちがいなくこれが彼の代表作のひとつとなるでしょう。スカーレット・ヨハンソンも、当時17才とは思えない成熟した雰囲気には、ただ者ではない予感を感じました。ふたりの微妙な恋心、ふれるとこわれそうな、だからこそ大切な"情"。それを守りとおした二人の誠実さ。アメリカでは、きっとふたりは二度と会うことはないでしょう。袖触りあうも他生の縁、一期一会・・・やっぱり日本でなければならなかったのです。
ヴィム・ヴェンダースが「旅に出て迷う時が最高の瞬間だ」と、何かのインタビューで言っているのを聞きました。旅とは、そういうものです。最後にマーレイが見る、朝の東京の美しさ。それをフィルムに焼きつけてくれただけで、私はこの作品に感謝します。
たとえば、スカーレットと一緒に日本人のパーティに行った翌日、マーレイが米国の妻に電話する場面で「すごくいい曲を聴いたよ。彼らの音楽の趣味が本当にいいんだ」という内容のセリフがあります。そういう所を、見のがさないでください。
ビル・マーレイの、いままで見せたことのない繊細な演技はすばらしかった。まちがいなくこれが彼の代表作のひとつとなるでしょう。スカーレット・ヨハンソンも、当時17才とは思えない成熟した雰囲気には、ただ者ではない予感を感じました。ふたりの微妙な恋心、ふれるとこわれそうな、だからこそ大切な"情"。それを守りとおした二人の誠実さ。アメリカでは、きっとふたりは二度と会うことはないでしょう。袖触りあうも他生の縁、一期一会・・・やっぱり日本でなければならなかったのです。
ヴィム・ヴェンダースが「旅に出て迷う時が最高の瞬間だ」と、何かのインタビューで言っているのを聞きました。旅とは、そういうものです。最後にマーレイが見る、朝の東京の美しさ。それをフィルムに焼きつけてくれただけで、私はこの作品に感謝します。
ロスト・イン・ザ・トランスレーション
かつてYNGWIE J. MALMSTEEN'S RISING FORCEやAXEL RUDI PELL等に参加、現在はTALISMANで活躍中の職人ヴォーカリスト、ジェフ・スコット・ソートの約2年振りとなる3rdソロ・アルバム。
本作も前作「PRISM」同様、ポップでキャッチーで、魅力的なメロディに充ちた素晴らしいアメリカン・ハード・ロック・アルバムに仕上がっている。バラード調の楽曲が主体だった前作に較べると、この新作は若干ロック調の楽曲が占める割合が増えたように感じられる。しかしまぁ、何を唄わせてもホンっトに巧いですな、この人は。
メロディック・ロック・ファン注目の1は、JOURNEYのニール・ショーン<G>との共作で、ニールはギターでも参加。これが、JOURNEYとは若干質感が違うが、キャッチーで爽快な名曲。尚、この曲との繋がりも深い、ジェフとニール、ディーン・カストロノヴォ<JOURNEY>、マルコ・マンドーザ<WHITESNAKE>らによる新プロジェクトSOUL SIRKUSが現在進行中とのことで、コチラへの期待も大いに膨らむ。
本作も前作「PRISM」同様、ポップでキャッチーで、魅力的なメロディに充ちた素晴らしいアメリカン・ハード・ロック・アルバムに仕上がっている。バラード調の楽曲が主体だった前作に較べると、この新作は若干ロック調の楽曲が占める割合が増えたように感じられる。しかしまぁ、何を唄わせてもホンっトに巧いですな、この人は。
メロディック・ロック・ファン注目の1は、JOURNEYのニール・ショーン<G>との共作で、ニールはギターでも参加。これが、JOURNEYとは若干質感が違うが、キャッチーで爽快な名曲。尚、この曲との繋がりも深い、ジェフとニール、ディーン・カストロノヴォ<JOURNEY>、マルコ・マンドーザ<WHITESNAKE>らによる新プロジェクトSOUL SIRKUSが現在進行中とのことで、コチラへの期待も大いに膨らむ。