ダ・ヴィンチ×PLANETS 文化時評アーカイブス 2012-2013 (ダ・ヴィンチブックス)
2012年日本の,映画,ドラマ、アニメ,マンガ,ゲーム,音楽、小説に関する批評の総まとめです。
それぞれについて専門誌等で総括されたものはあっても,これら多くのジャンルを網羅して一冊にまとめられているものは少なく,多くの分野を一挙に見ることが出来る本書は大変にありがたい。特に,テレビドラマに関しては,読み応えがある批評が多い。(昨年度版の「それでも,生きてゆく」に関する批評および座談会を読んで,レンタルにてドラマを視聴しました。)見逃していたドラマの批評を読んで,観てみようという気にさせてくれます。そんなガイド的な役割も果たしてくれると思います。
また,世間では評判が芳しくなかった大河ドラマ「平清盛」ですが,特集にて取り上げられています。従来の大河ドラマに比べての斬新さなどが語られています。「平清盛」擁護派(?)としては,ちょっとうれしかったりします。
映画,ドラマ,アニメ,マンガに関しては,年間ランキングのベスト10とワースト3が載っています。しかしこれはあくまでも本書で取り上げられた中でのベストとワーストです。評者3人による点数の合計によるもので,3名というのはいささか人数的に少ない気がします。本書や「PLANETS」の執筆者に投票範囲を広げたら,HIHOやキネ旬とはまた違ったリストとなり楽しみも広がったものと思いました。
そうはいっても,例えば,映画に関して言えば,同じ3人が本書で取り上げられている映画についてすべて批評を書いた上で点数を付けているので,いい意味の「独断と偏見」になっていると感じました。
本書を読んでいて気になったのは,校正が不十分だという点です。語句の誤りもありますが,データに関して,出演者のリストがまるごと違った作品のものになっていたのもあり残念な感じがしました。また,本や映画等の紹介写真が無いものが多いのも残念でした。
それぞれについて専門誌等で総括されたものはあっても,これら多くのジャンルを網羅して一冊にまとめられているものは少なく,多くの分野を一挙に見ることが出来る本書は大変にありがたい。特に,テレビドラマに関しては,読み応えがある批評が多い。(昨年度版の「それでも,生きてゆく」に関する批評および座談会を読んで,レンタルにてドラマを視聴しました。)見逃していたドラマの批評を読んで,観てみようという気にさせてくれます。そんなガイド的な役割も果たしてくれると思います。
また,世間では評判が芳しくなかった大河ドラマ「平清盛」ですが,特集にて取り上げられています。従来の大河ドラマに比べての斬新さなどが語られています。「平清盛」擁護派(?)としては,ちょっとうれしかったりします。
映画,ドラマ,アニメ,マンガに関しては,年間ランキングのベスト10とワースト3が載っています。しかしこれはあくまでも本書で取り上げられた中でのベストとワーストです。評者3人による点数の合計によるもので,3名というのはいささか人数的に少ない気がします。本書や「PLANETS」の執筆者に投票範囲を広げたら,HIHOやキネ旬とはまた違ったリストとなり楽しみも広がったものと思いました。
そうはいっても,例えば,映画に関して言えば,同じ3人が本書で取り上げられている映画についてすべて批評を書いた上で点数を付けているので,いい意味の「独断と偏見」になっていると感じました。
本書を読んでいて気になったのは,校正が不十分だという点です。語句の誤りもありますが,データに関して,出演者のリストがまるごと違った作品のものになっていたのもあり残念な感じがしました。また,本や映画等の紹介写真が無いものが多いのも残念でした。